今国内で一番流行していることばは
「ガセネタ」であろう。
小泉首相が国会質問の中の
答弁で使って以来、一躍広まりを見せたものだが、一部の子どもたちまで使っているというから、
マスメディアの力は恐ろしい。
「ガセネタ」の
由来については、
テレビや
新聞等で既にご存知の方も多いだろうが、もう一度おさらいしておこう。ガセネタは端的に言えば
偽情報のことである。
「お騒がせ」の
「ガセ」と、もともと
「種」を逆さにした
「ネタ」の
合成語である。本来は、
てきや(露天商)らの
隠語であり、いつしか
警察や
マスコミの間に広がりを見せたようだ。
今回の当事者である
民主党の
永田寿康議員(敢えて名前を使わせていただく)が、
元記者なる人物から提供してもらった
電子メールが
「ガセネタ」だったらしいのだ。
永田氏が「前
ライブドア社長の
堀江貴文被告が
武部氏の
二男に
3千万円送金するよう指示した」と、入手したメール文書を元に
爆弾発言したのは
16日の
衆院予算委員会。小泉純一郎首相は
「ガセネタ」と断じ、翌17日以降、永田氏は守勢に回り
19日には地元の
国政報告会を
キャンセルした。
永田議員といえば、
松浪健四郎議員に壇上からコップの水をかけられたことで有名である。これは永田議員の汚い
「ヤジ」に端を発しているといわれている。なるほど永田議員が絡めば「本物だ」「にせものだ」「間違いない」「ガセネタだ」などと
「水掛け論」になるわけだ。いささか
墓穴を掘っているといわれても仕方がないだろう。
民主党の
前原誠司代表が
党首討論を行った翌日の
23日には
議員辞職の意向を民主党幹部に伝えていたことが明らかになった。
永田氏は姿を見せなくなったが、都内の
病院に
入院していたのだ。何かと
問題になる政治家がよく使う「お家芸」である。 小泉首相は27日の自民党役員会でこの入院騒動に触れ
「あれくらいのストレスで入院しちゃうなら、おれなんか毎日入院しないといけない」と永田氏を
皮肉った。
また、自民党の
中川秀直政調会長は党本部でこんな
川柳まで記者団に披露した。
「偽メール 永田が消えた 永田町」うまい!まさに
川柳役者だ。
きょう、永田議員は
記者会見を行ったが、「辞職については
鳩山氏だか誰々に判断を任せている」とかで自らの
辞職を否定していた。
身の振り方ぐらいは、
自分で決めて欲しいものである。
筆者も一句詠んでみた。
「鬼の首 捕ったつもりが 我がの首」

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