きょう
1月10日、
会津若松市で恒例の
「十日市」が行われた。毎年
10万人の人出がある
会津地方最大の初市である。筆者も
女房も久しく十日市に足を運んだことがない。
娘も初めてであった。あいにくの天候ではあったが、今年は
土曜日と重なって賑わいを見せた。
この
十日市は
約400年の伝統があるといわれる。だが、
会津若松市のホームページによれば、十日市の起源は、古くは至徳元年(1384年)、
葦名直盛が
黒川城を築いた時から始められたといわれている。ということは、600年以上も前にさかのぼることになるのか。
色鮮やかな
風車、
起き上がり小法師といった縁起物のほか、さまざまな掘り出し物が露天に並ぶ。
風車(かざぐるま)は、何事も
よく回るように、
仕事や金回りがよくなり、
まめに元気に頑張れるようにという願いが込められている。
起上り小法師(おきあがりこぼし)は、
3cmほどの小さな張子で重心が底にあるため、
転んでも起き上がることからこの名前がついた。
体は小さいが忍耐強い、七転び八起き転んでもすぐに起きあがれるようにとの願いが込められている。そして、
必ず家族より1個多く買って神棚に供える。この1個は、
家族や財産が増えるように、また
厄をみんな背負ってくれるとの意味があるそうだ。
「十日市は荒れる」と昔から言い伝えられているが、今年はまさに
「大当たり」であった。夕方近くには
吹雪になってきた。
会津若松市から
年末ジャンボ宝くじで
1等が
3本も出たのだから、大荒れも仕方ないところか。会津若松市随一の
目抜き通りである
神明通りを中心に、
約400店ものたくさんの出店が並んだが、
都会の通勤ラッシュを思わせるほどの人出であった。普段もこのくらい活気があればと思ったほどである。
「から揚げ」「クレープ」「たこ焼き」を買い、そして縁起物の
「起上り小法師」と「風車」を買い求めた。寒くて早めの退散となったが、駐車場が離れていて結構な距離を歩いたので、いい運動にはなったようだ。駐車場では車の中で
たこ焼きを食べて寒さをしのいだ。
昨年と一昨年は
会津坂下町の
初市(14日)に行ったが、穏やかな天気だったと記憶する。実は
「坂下市は荒れる」も十日市に匹敵するほどの言い伝えなのである。
15日は
塩川初市であるが、平日なので行く予定はないが、
「塩川市は晴れる」と言われてきた。果たして今年はどうなるのだろうか。来週の
週間天気予報によると、
会津はずっと
雪マークが出ている。

どこから集まったのかと思うほどの大勢の客で賑わった十日市。

出店に到着したころから、レンズが濡れるほどの雨雪が降ってきた。
起上り小法師はお盆の上で転がし、起きたものだけを買い求める。

神明神社で参拝。25年ぶりか。

車の中でたこ焼きを食べ寒さをしのぐ。

買ってきた風車と起き上がり小法師。風車の中心の
止め具は本来
「豆」を使う。

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