警視庁捜査1課などは5日、
東京都大田区に住む、
会社員の
男性容疑者(47)を
現住建造物放火未遂容疑で
逮捕した。男性容疑者は、
田園調布消防団で団員をとりまとめる
部長を務めており
「女性関係でむしゃくしゃしてやった」と供述している。
調べでは、男性容疑者は
6月17日午前2時45分ごろ、同区の民家敷地内の枯れ草にライターで
放火した疑い。警戒中の警察官が見つけ、延焼を食い止めた。
区内では昨年4月以降、
空き屋や
物置を全半焼するなど
約15件の
不審火が発生。
消防署などに
「気に入らないやつの家を燃やす」「今夜も火災があります。気をつけてくださいよ」などと
放火を
予告する
電話が十数回かかっており、同課で関連を追及している。
<参考> 7月5日21時4分配信 毎日新聞より
大田区では、昨年4月以降で
空き家や
バイクなどが焼ける
不審火が
約15件発生していたという。出火前後に
「今晩火災がありますよ」「この前はうまくいかなかったが次は火をつける」などの
「犯行予告」の
電話が
区役所出張所などに頻繁にかかってきたという。まず男性容疑者の犯行とみて間違いないだろう。
男性は
平成3年に
消防団に入団。現在、
分団の
部長として
団員の指導にあたり、一連の放火事件の夜間警戒にも参加していたというからあきれるばかりである。当然といえば当然ではあるが、自ら名乗り出るはずもなく、
「夜警」に出動して
カムフラージュしていたわけだ。
犯行の理由が
「女性関係でむしゃくしゃしてたから」だそうだ。
女性との
「火遊び」かどうかは定かではないが、火を着けられたところは、とんだとばっちりである。当り散らして火をつけられたのではたまったものでない。
「自分でつけた火は自分で火の始末」が
防火標語にもなったぐらいだ。筆者は
女性関係のことと
解釈していた。
昔から
「火は火元から騒ぎ出す」といわれる。
火事は真っ先に騒ぎ出した者が、事件を引き起こした張本人だということである。よく
通報者が
放火の犯人だったニュースは何回も耳にしてきただろう。似たような言葉で
「屁(へ)と火事は元から騒ぐ」もある。臭いときは、騒ぎ出した人が
「元」になるということか。
「犯人」扱いされないためには、臭くても口に出さないで我慢している方が得なのか。
消防団員、しかも部長が犯人だったことは、地元
消防団長もさぞや
「断腸の思い」であったろう。
女性関係に端を発した事件とは言え、今回は
会社員男性の
単独犯であり、
「火事手伝い」の
共犯者はいないようである。

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