会津地方は、昨夜から今朝にかけて
猛吹雪に見舞われた。会津といっても
会津盆地の一部地域である。日中になっても強風は続いていた。これは
「地吹雪」と呼ばれるもので、
1月・2月だけで年に3、4回は発生する。
秋田県では
「地吹雪体験ツアー」なるものがあるらしい。こんなものを見に来る客がいるのだろうかと思ってしまう。
きょうは、
女房の実家に所用で出かけた。
実家の母親が、我が娘が今春
中学生になるということで
「お祝い」をあげたいとのことだ。午後2時ごろ向かったのだが、途中いたるところに
吹き溜まりがある。
除雪車が通っていないところは、道路が半分しかない状態であった。
途中、いつも通っている
裏道を行くか迷ったが、
地元の人と思われる
軽乗用車が先に入っていったので、後を付いていった。しばらく進むと、前の車が動けなくなり
立往生である。運転していた
若い娘と
父親が運転を代わるも空回りするだけである。何とその軽乗用車は
「後輪駆動」である。これでは、雪が積もったところでは走れない。
M社の
Pミニは
4輪駆動かと思っていたが、
後輪駆動車があったのには驚いた。筆者と女房も車から降りて押すもびくともしない。
あいにく、きょうは
女房の
軽乗用車(4輪駆動)で来たため、
ワイヤーを積んでいない。しばらくしてから、その父親が家に戻って
スコップをとりに行くというので、筆者は
Uターンして戻った。筆者の後ろにいた
若い男性の車もそのまま
バックして行った。
今度は、先の若い男性の車が
300mぐらいバックして、吹き溜まりにはまり
立往生。また女房と一緒に車を押してやるも
前輪が空回りするだけで動かない。こちらの車は
T社のBである。
「前輪駆動」であるがこれまた車の下に雪がたまって動かないのである。通りがかった
女性が近くの家に行って
スコップを借りてきた。また、最初の
父親も
スコップを持ってきて、雪を取り除いて
全員で押してようやく
脱出できた。若い男性が
感謝の気持ちで何回も頭を下げる。
我々も、
ズボンが濡れてぐしゃぐしゃ状態。
1時間近く遅れて女房の家に
到着した。会津だけではないが、
雪道では
「お互い様」ということで、通りがかりに見知らぬ人でも動けなくなった車を押してやったりする。筆者の場合、よほど
緊急の場合を除いて、黙って素通りすることはほとんどない。自家用ワゴン車(4輪駆動)には、いつも、
牽引用ワイヤー、ブースター(リード線)、スコップ、軍手、ゴム手袋などの
「七つ道具」を
積載している。今まで
10回どころでないくらい役に立ってきた。これらを積んでおけば、
万が一の場合、助けることもでき、助けられることもある。
筆者が口癖にしている
「情けは人の為ならず」の
実践例である。きょうも、あの若い男性の
「助かりました」という気持ちが滲み出ていた
顔が目に浮かぶ。
きょうの
教訓・格言。
「急がば回れ」「備えあれば憂いなし」
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「地吹雪」2006.1.23付け

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