2021/4/26

映画 メランコリック 感想  映画(見たもの、見たいもの)



監督は田中征爾。

ネタバレ全開感想。



この手の映画、というか映画全般ですが予防線というか思考が極端に偏らないような心構えが必要です。

映画はそれが素晴らしさの一つなのは間違い無いけど、人によっては過剰に人生の価値観に侵入を許してしまいます。

フィクションであり人がつくった作品、全ての人間の行動原理は作られたものでありその哲学も作り物。

だから現実では「絶対最悪」なことも「超幸せ」という方向性に持っていける。



この予防線を本作品に当てはまると、、、とか書いてると否定しているかのようなのでまず感想。

面白かったです。心抉られ作品、見てらんない!停止ボタン押したい!と思った作品はそれだけで良作。

それだけ自分の思考の深度まで侵入している証ですし。

めちゃくちゃ優しい映画だな、とも思いました。

気まずさとか馬鹿にされたり見下されたりとか、そういうところは見せないようにしてくれてる。

どキツい内容、人殺しとか倫理観の暴力性は高いけども、それを考慮し見てる人が傷つかないように配慮してくれてる。




で、序盤に書いた理屈の続き。

「毒になるな」と思ったのは周りから「そんな厳しいことやめろよ、もっと肩の力抜いて生きろよ」とアドバイスされながらもどうにかして自分の殻を破ろうともがき苦しんでいる人にとっては「ああなんかがばんらなくていいや」と踏ん張りをポキッと折ってしまう恐れがあるな、て。


人が人を説得する時、その人の言葉だけではなくて第三者の意見の方を重要視するってことありますよね。

自分の言い分を重要視して折れなかったけど、第三者も反対意見なら「ああ自分は確かにおかしいのかな」と侵入を許してしまう。

映画は「第三者」の立場になり得るんですね。

母がいつも口煩く言ってたことが映画で同じようなセリフとかメッセーがあったら「母の言うことは正しかったんだな」と受け入れるようになったり。



だけどフィクションですし、そんな簡単に受け入れて言いわけ!?という反発が僕の中にあるんですよね。

この作品が悪い!というわけじゃないです。

この作品をみて前から思っていたことをただ書いているだけです。



この映画を見終わって僕が思ったのは「ああなんか幸せは意外と足元に落ちてるんだな」とか「無理に頑張ろうとせず周りの人にやさしくしよう」とか、「金持ちにならなくても幸せになれるよ」とかとか、そういう「柔軟な幸せな多様性を自分に当てはめる」ことでした。


でも、残念ながら僕の人生には合わないんですよね。

足元の幸せなんて「足元の幸せ」なだけですし、つまりいつでも拾えるものですし、無理に頑張らないと成長することができない能力の低さが僕ですし。

「そのままの君で良いんだよ」みたいな、人類補完計画のような取り込まれる感覚があるんですよね。

そっちの方が楽ですもん。そっちの方が幸せで楽しく生きていけますもん。


でも、それは僕じゃないんですよね。自分を痛めつけながら、周りの他人も傷つけながらじゃないと生きていけない。

「なんでそんな自分に厳しいの?」とか疑問に思われることあるけれど。


映画作品を利用した自分語りですね。でもこの記事を書く動機になっただけでもありがとうメランコリック。


疑問に思われるけど、そういう生き方しかできないんですよね。残念ながら。
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