2021/4/12

『劇場版エヴァンゲリオン』・・・必見  アニメ
 

「Q]の出来があまりにも悲惨だった為に、躊躇していた『エヴァンゲリオン新劇場版:||』をようやく観てきました。


未見の方が多いと思いますので、感想などは後日記事にしますが・・



必見です。


庵野は富野と宮崎を越えた!!





謎のまま放置プレーだと予想していたのですが、全てにケリを付けよう努力した庵野監督には拍手を送りたい。
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2021/4/12

デリバティブ残高から見る世界・・・リスク回避が始まっている?  時事/金融危機
 

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■ 日本のデリバティブ残高 ■

日銀のホームページに日本のデリバティブ残高の統計が出ていたので、グラフ化して、ついでにアメリカのマネタリーベースを重ねてみました。(グラフの縦軸の単位が異なるので注意)

2020年末で66兆米ドル程のデリバティブ残高が有ります。グロスではプラスが6600億ドル程度、マイナスも6600億ドル程度となっています。この数字が大きいのか、小さいのか、私などには判断が付きませんが、ドイツ銀行が1行で抱えていたデリバティブ残高は一時期は50兆ドルに達しています。(グロスでは200億ドル程度)

日本の金融機関は保守的ですから、海外の金融機関に比べればデリバティブ残高を積み上げてはいない様です。

■ デリバティブとは ■


金融素人の私達には理解が難しい「デリバティブ取引」。日本語では「金融派生商品」と呼ばれています。

1)リスクを回避する為の取引
2)リスクを取って利益を拡大する為の取引

1)は為替リスクを軽減する様な取引(為替予約)が代表的な例でしょう。CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)などもリスク回避のデリバティブ取引です。

この様なリスク回避の取引の裏側には、リスクを取る取引も存在します。例えばCDSはリスクが意識されると金利が上昇しますが、この金利を積極的に取りに行く投資家も居ます。

リスクが高まるとデリバティブ商品の価格が下がります。デリバティブを大量に保有する金融機関は含み損が膨らみます。例えばドイツ銀行は200億ドルのグロスのデリバティブを保有していましたが、総資産は230億ドルでした。危機の際には保有債券なども値下がりしますから、債務超過に陥る可能性が高まります。(ドイツ銀行はその後デリバティブ残高を減らしていますが)

デリバティブ取引自体は、金融取引のリスク軽減の為に重要な役割を果たしていますが、危機が顕在化すると、デリバティブ自体が危機の元凶になる事も有ります。


■ 狂った様な金融緩和の割りに、デリバティブ残高はあまり増えていない ■

試しに日本のデリバティブ残高にアメリカのマネタリーベースを重ねてみましたが、緩やかな相関が見れられます。米マネタリーベースが減少する時は、デリバティブ残高も減る傾向にある。

では、コロナ禍の狂った様な金融緩和が行われている昨年来はどうかと言えば、昨年末までの統計では、日本の保有するデリバリー残高は、それ程増えてはいません。株価の上昇などに比べると、伸び率は鈍い。

これが何を意味するか・・・「投資家はリスクを意識している」と私は妄想しています。巨大な過剰流動性が発生する中で、株式など短期的な取引は増えていますが、金融取引自体はそれ程活性化していないのでは無いか・・。


■ 金利上昇で潮目は既に変わっている ■

先日の野村証券の巨額損失など、リスクが徐々に顕在化して来ています。金利がジリジリと上昇する中で、投資家はリスクを意識せざるを得ない。

野村証券が損失を被ったアメリカの個人投資企業のアルケゴスの損失は分かっているだけでも1兆円、(5兆円という噂も・・・ウソだよね・・・?)。これが1社だけの取引の失敗に終わるとも思えません。同様のリスクが大量に存在すると考えるべきです。実際に多くのアナリストが第二、第三のアルケゴスの出現を警告しています。

デリバティブ残高だけ観れば「消極的」とも思える日本の金融機関も、ゼロ金利が長引く中で、金利獲得の為に様々な危険な取引に手を染めています。アルケゴス相手の取引は多額の手数料が取れる為、三菱UFJ証券やみずほ銀行なども取引をしていた。

バイデン政権の拡大財政路線を好感する市場ですが、一方で、拡大財政のもたらす金利上昇は、リスクを確実に顕在化させて行きます。

「Sell in May」という株式の格言が有る様に5月が市場が不安定化します。5月から市場の崩壊が始まり、2024年に大崩壊が起ると予測する人も居ます。


とかく株式市場だけが注目されますが、債権市場やデリバティブ市場は巨大です。なかなか素人には分かり難いジャンルではありますが、金利上昇への警戒は怠り無く。
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2021/4/9

後は事が起こるのを待つだけ・・・陰謀論が現実になる日  時事/金融危機
 
最近記事が少ないとお嘆きにの方もいらっしゃると思いますが(居ないか?)

陰謀論は、世の中の裏を妄想する遊びに過ぎません。



ところがコロナ禍以降、世界は何も隠そうとしなくなった。

コロナは作られた危機「プランデミック」である事を隠す素振りも無い。

メディア操作で表面的には「隠している」が、

専門家から見れば「不審点」が多すぎる。



世界が「隠す事」を止めた今、陰謀論者の存在意味も希薄化します。



後は「何かが起るのを待つのみ」というが現在の世界ですが、

一般人は、せいぜいバブル崩壊からの経済危機程度までしか予測しません。

陰謀論者はもっと派手な崩壊を妄想しますが、その根拠は「期待」でしか無い。

後付けで理由は見付けられるが、確実性を証明する事は不可能。



日本国内では企業が内部留保を切り崩したり、

政府の補助金でどうにか雇用を維持していますが、それもそろそろ限界。

非正規の雇用から崩れ始めるでしょう。(雇用調整助成金の延長次第ですが)




こうして、「コロンがが終われば解決する」という安直な希望が失われる中で

徐々に危機が明確に意識され、そして一気に崩壊を迎える。




そんな未来を妄想して楽しむ陰謀論者は、かなり特殊なメンタルをしていると言えますが、

それとて、危機の到来がカウントダウンになると、気分が沈むのです。




世界の変化と、陰謀の実在を目の当たりにしたいという陰謀論者の欲望と、

生活が苦しくなるのは勘弁して欲しいという、善良な市民の本音がせめぎ合います。

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2021/4/9

抑制の美学・・・『スーパーカブ』  アニメ
 

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『スーパーカブ』より

■ アニメ熱が冷めている ■

最近、アニメが面白くない・・・。

家内と一緒にや『無職転生』や『五等分の花嫁』を楽しく観ているにも関わらず・・・。

『蜘蛛ですが、なにか?』は板垣 伸監督の高密度な演出は特筆に値いし、さらに家内がEDの『がんばれクモ子さんのテーマ』を必死で練習しているにも関わらず・・・。


『のんのんびより のんすとっぷ』や『ゆるキャン△』は、「さすがだな〜〜」と感心しきりで、『のんのんびより のんすとっぷ』の10話、11話は「驚愕の出来映え」ではあるにも関わらず・・・。

以前よりエグさがアニメの脚本向きだなと思っていた野島伸司の『ワンダーエッグプライオリティー』は、最近目立って来た実写ドラマの脚本家や、舞台の脚本家のアニメ進出というテーマで語れば面白いにも関わらず・・・。

『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』も同様に他業界からアニメ脚本参入組の面白さが光る作品にも関わらず・・・・。

『無限のリヴァイアス』や『コードギアス』の谷口悟朗監督と、『グレンラガン』や『キルラキル』の脚本の中島かずきのコンビによる『バックアロー』は、期待と裏腹にグダグダな時の富野を模倣する様な作品になってしまっているにも関わらず・・・。

『弱キャラ友崎くん』にガッツリ嵌り、ラノベ全巻を一気読みしてしまい、TVアニメを3回も見直してしまったにもかかわらず・・・。

『ワールドトリガー』にドハマりして、原作大人買いを必死で堪えているにもかかわらず・・・。

アニメがアニメである事に、少し飽きてしまったのかも知れません・・・。


■ 『スーパーカブ』の1話が心に響いた ■

もうアニメでは感動できないのかもしれない・・・。そんな不安を感じている時に『スーパカブ』に出会いました。

彩度を抑えた映像、日常をただスケッチしただけの演出。一見、新海誠の『彼女と彼女の猫』を彷彿とさせますが、煩わしいモノローグによる説明も一切無く、一人暮らしの女子高生の日常が淡々と進行してゆきます。

川面真也監督の『ココロコネクト』の1話冒頭や、『のんのんびより』の1話冒頭にも似ていますが、表現は圧倒的に抑制されています。

女子高生が、学校まで遠いので自転車通学からバイク通学に変えようと思い立ち、バイクショップで中古の1万円のスーパーカブを手に入れます。免許を取って、キックスタートの要領を教わり、家に帰って・・・夜にコンビニにスーパーカブで出かける。そしてガス欠・・・。

ただ、それだけの話を、説明も、モノローグも無く、淡々と描く・・・普通なら作品として成立しないハズなのに、私は強烈な感動に襲われてしまった・・。

20代の頃、ヴィム・ヴェンダースの初期3部作や、サタジット・レイの大地の歌三部作を映画館で見た時と同じ衝撃を55歳のオヤジが受けてしまった。

何も起きていないのに、モニターの中に空気が充満していて、その中で女子高生が生きていると思える・・・生なましさとも違う、ある種の実在感。そして、それが「物語」としてしっかりと1話の中で完結している奇跡。


多分、抑制された色彩は現在の彼女の目を通した風景で、スーパーカブに乗る事で、彼女に世界が広がり、友人が増えるにつれて、世界はカラフルなものに変化してゆくのでしょうが、新海作品の様に美しい景色に依存する事無く、1話を描き切る手腕に、ただただ驚きを禁じ得ません。

物語が動き出すと、「良く出来たアニメ」に収まってしまうと思いますが、この1話だけは「映画の最良の遺伝子」をアニメが引き継げる事を実証するという意味において、私の記憶に刻み込まれました。


監督の藤井俊郎、あまりネットにも情報は在りませんが、注目です!!


アニメ『スーパカブ』PV


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2021/4/1

野村証券の巨額損失・・・市場は不安定になっている  時事/金融危機
 

■ 野村ホールディングスの巨額損失 ■

株価は堅調に見えますが、水面下では大きな変化が起きている様です。

野村ホールディングスの米国子会社の「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」が約2200億円の損失を出したと報じられています。損失額はマダマダ膨らむ可能性も在ります。

いったい何が起きたのか・・・。
色々と噂はありますが・・

アルケゴスは巨額の借り入れを元に、レバレッジを掛けて特定の銘柄にブロック投資する企業の様で、米バイアコムCBS、ディスカバリー、米国に上場した百度(バイドゥ)、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ)、跟誰学(GSXテックエデュ)などの中国企業などが投資先です。

リーマンショック後、ヘッジファンドなどにはレバレッジの規制などが掛けられましたが、アルケゴスは個人のファンド(ファミリー・オフィス)なので規制の網が掛かりません。


巨額資金を借り入れ、大きなレバレッジを掛けた株取引で、株価が下落した為、銀行に追証を求められましたが、入れる事が出来なかった様です。

野村ホールディングスとクレディー・スイスがレバレッジの資金を提供していた様で、アルケゴスのポジションは未だ残っている為に、さらに損失が拡大する可能性が有ります。


■ ジリジリと上昇する金利 ■

FRBは前回のFOMCで金利上昇に対応する為に、金融緩和を拡大するのでは無いかと見られていましたが、パウエル議長は効果的な金利上昇対策を打ち出しませんでした。むしろ・・・

・FOMCの何人かが利上げを見込むことは驚くべきことではない
・SLR(補完レバレッジ比率)の規制については数日中に発表する


など、市場の予測を裏切る様な発言をしています。「金利上昇は容認出来る範囲」「補完レバレッジ比率の引き上げは、後で協議するよ〜」って感じ。

これはFRBが金利上昇をある程度容認していると市場には受け取られています。当然、米国金利は上昇を続けており、10年債金利は2%に近づいています。


■ 金利上昇で市場環境は一転したが・・・ ■

本来であれば、金利上昇予測によって株価が大きく下がるハズですが、意外にも下落幅は少ない。

一つの原因としては個人で小口の株式投資がスマホで出来るロビンフットの影響も在ります。素人の集団が株取引をしているので、「下落=安く買える」という思考が働き易く、株価を下支えしています。これは空売勢には大きな障害となっている様で、ヘッジファンドが空売りでロビンフットに売り負ける様なケースも出て来ています。

本来、景気回復を伴わない金利上昇局面では株価は軟調に推移しますが、どうも小口の個人取引が下支えをしている感がある。但し、本格的に下落が始まると、素人は恐怖に取り付かれて売り逃げ様と必死になるので、一機に株価が下落する原因ともなり得ます。


■ ドル高が支える日本株 ■

日本株は米株に連動する値動きが続いていますが、米金利上昇を受けてドル高が進行しているので、しばらくは海外勢の日本株への投資は安定しているでしょう。

巨大な過剰流動性はあらゆる市場に流れ込んでいるので、多少、米国の金利が上昇した所で、市場はしばらくは大きく崩れる事は無い。

但し、米10年債の金利が2%に近づくと、市場はかなり騒がしくなりそうです。FRBが何等かの対策を打ち出さないと、米国株が下落し、日本株もそのお付き合いをする事になる。


■ 繰り返される中国危機説 ■

アメリカの市場がキナ臭くなると、何故か中国危機説が台頭して来ます。「本当に怖いのは中国だよ」とネットに噂が広がる。

中国は独裁国家ですから、何かあれば「裏ワザ」はいくらでも使えます。だから、私はあまり心配はしていません。過剰債務が積みあがる一方で、成長力もそこそこ在りますし、コロナの影響も欧米に比べて少ない。

私は「中国危機説」が台頭した時は、「資金をアメリカに誘導している時」だと妄想しています。


■ FRBは確信犯的にバブルを壊す? ■

私は常々、「中央銀行がバブルを作り、中央銀行が壊して来た」と妄想しています。

サブプライムローンが崩壊した時も、「今がバブルかはバブルが弾けて初めて分かる」と言っていたグリーンスパンやFRBの利上げのタイミングが遅くなった事が被害を拡大させました。

その点、金利上昇をある程度容認するパウエル議長の判断は正しい様にも見えますが、既にコロナ禍以降、前例の無い金融緩和が世界中で継続していますから、ダムは満水を越え、危険水位に既に達しています。後はアリの人穴からも決壊する。

これが中央銀行の意図的なバブル潰しかどうかは分かりませんが、現在の通貨システム、金融システムを延命させる為には、中央銀行はジャバジャバと市場に資金を投入し続けるしか無く、やがてそれは限界を迎えます。

「MMT派が確信犯的に無視する市場」の崩壊によって、金融システムは必ず崩壊する。


表から見れば、「中央銀行は市場をコントロールする事が不可能で、バブル崩壊を防ぐ手立ては最初から存在しない」。裏から見えれば「バブルの生成と崩壊こそが中央銀行の仕事」。

真実はどうあれ、結果は同じ。
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