2019/9/15

南房総の台風を実際にこの目で確認する  時事/金融危機
 




■ 南房総の被災状況を「この目」で見てみる ■

ネットやニュースで映像や画像は見る事が出来ますが、実際に南房総はどうなっているのか?老人ホームが停電したという父の面会も兼ねて行って来ました。

たまたま、現地で修理に出していた自転車を引き取りに行くついでなので、走れる範囲で自転車で回ってみます。停電と断水が続く地域を、派手なサイクルウェアーで巡るのは失礼になるので、今回はTシャツにジーンズ。そして、急なボランティアに備えて厚底のトレイルランシューズで出かけます。

信号が点灯していない地域もあるので、蛍光色の反射ベストも着用します。

■ 鴨川市 ■

外房線の上総興津までは、家屋の被害はほとんど見られません。収穫前の稲が倒伏する被害が目立ちました。

上総興津の辺りから、瓦が数枚飛んでしまった家屋がチラホラと現れます。行川アイランドからは、だんだんとブルーシートで屋根の一部を覆った家が増えて来ます。

鴨川の街中の被害は、古い建物に集中しています。元々、壊れかけていた様な建物が、さらに壊れた。

鴨川の市街地は電気の復旧が比較的早かった地域です。地域の拠点病院が有るので東電も復旧を優先させるのでしょう。


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鴨川駅前のセブンイレブンには、飲用水と保存食が山積みになっていました。

■ 太海(鴨川市) ■

鴨川の次の駅、小さな入江の漁港が風情のある太海という地域は、ブルーシートの掛かった屋根が目立ちます。「つげ義春」の傑作(奇作)『ねじ式』の舞台としても知る人ぞ知る。

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画家の宿として有名な江澤館の屋根も一部飛ばされていました。ここの広間には、この宿を訪れた画家達の色紙が何百枚と飾られています。ランチを食べながら、画家達の名前をググると意外に有名な方も交じっています。


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未だ、ブルーシートも掛けられていない屋根も多い

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旧国道沿いの商店も外壁が壊れています

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空き地には、災害ゴミが山積みに。ここで地元のお爺さんと立ち話しました。

「昨日から電気が通ったから良かったけどよ、もう冷蔵庫の中身は全滅だよ。肉だ魚だぁいっぺい入れってっしょ。だけん、今回の台風は酷かったよぉー。江見なんて、まんだぁ停電だぁ。でぇえも、反省すぅっとこも有んだよ。千葉県はここんとこ、台風除けてっぺ。だからぁ、安心しとたぁとこあんだよ。」(私の耳で聞き取った房州弁をそのまま書いてみました)


■ 江見(鴨川市) ■

昨日まで停電が続いていたので、スーパーも飲食店も開業していません。沿岸部で時折、屋根の損壊が激しい家屋やアパートが有りました。

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やはり海沿いの被害が大きい。新しいアパートも屋根が飛ばされています

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南房総のスーパーと言えばODOYA(オドヤ)。新鮮な魚介類の安さに都会の人は目が点になります。江見店は停電の影響で閉店しています。


■ 和田町(南房総市) ■

全国5か所の「捕鯨」の街の一つ和田町。近海もののツチクジラを限られた頭数捕獲しています。一般の方でも解体を見学出来ます。ここの道の駅「WA.O(ワオ)」は、食事の美味しさは房総の道の駅で屈指。クジラの竜田揚げ定食などがお勧め。ソフトクリームも美味しい。何故か道の駅なのに、JRの和田浦駅に隣接しています。

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ローソンのサインのパネルは吹き飛んでいます。停電が続いているので営業していません。

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道の駅が「配給」の場所になっていました。地元の女子高生達がボランティア参加。ブルーシートの配布は終了してしまいました。やはり足りない。

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自衛隊が救援活動をしていました。京都の部隊がわざわざ応援に来ています。若い女性隊員が凛々しい!!

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停電から回復したセブンイレブン。防災拠点化していて、飲料水や氷を皆が買うので品薄状態。お弁当は沢山棚に並んでいました。レジのオネエサンとお話したら、オネエサンの家は未だに停電・断水が続いているそうです。私の反射ベストを見て「ボランティアですか」と聞かれました。何となく心苦しい・・・


■ 千倉 ■

夏場は多くの海水浴客で賑わう千倉。最近はオシャレなカフェやリゾート施設も出来ています。

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東電の工事車両。千葉ナンバーでした。県外からの応援も千葉で「不眠不休」で頑張っていらっしゃいます。

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信号機が風であらぬ方向に向いてしまっています。

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屋根のブルーシートを貼れるボランティアが足りない。普通の方は屋根の上の作業は危険なので登れません。

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道の駅「潮風大国」は新鮮な魚介類が食べられる人気スポット。強風で有名な場所ですが、屋根材が多少飛ばされた程度の被害です。

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いつもの休日は観光客で賑わいますが、自粛ムードなのか、或いは営業再開が周知されていない為か客はまばら。いつもは行列するレストランも待ち時間ゼロ!!ボランティアは無理でも「食べて、買って応援」は出来ます。

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「潮風大国」の前にある「花売り」のスタンド。看板などが痛んでいますが、吹っ飛ばされてはいません。

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国道沿いで目を引く民宿「遊房」。「あそぼう」と読みます。屋根の瓦が若干飛んでいますが、この地域は瓦が全て無事の建物の方が少ないかも・・・。


■ 白浜 ■

野島崎灯台を含む房総最南端の地「白浜」。館山市と思われている方も多いですが南房総市です。日頃から強風地帯だけに被害は甚大。

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倉庫が吹っ飛ぶのは「デフォルト」です。

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住宅の新旧に関わらず、窓や外壁を破壊された家は、屋根が内側から吹っ飛んだ家が多い。飛来物がぶつかるか、ぶつからないかの差は大きい。屋根が飛んだ家は不運というしか有りません。

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海岸から小高くなっている頂上部分の被害が大きい。この地域は、大きな地震がある度に土地が隆起して、海岸段丘を形成しています。

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電柱には電線の外に電話線も取り付けられています。電話線の切断も各所で発生しています。携帯電話が主流になりましたが、家庭のネット環境は電話線や光ケーブルに頼っています。NTTさんが復旧作業中でした。ご苦労様です。

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海岸や砂丘ではブルーシートを抑える土嚢に砂を詰める方達の姿がチラホラ。

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白浜、野島崎周辺では、旅館やホテルなど観光施設の被害は甚大です。眺めを良くする為に窓開口を大きく取っている事が仇となっています。ほとんどの施設が被害に遭っています。「窓が割れる=天井が吹き飛ぶ」ですから、天井に穴が開いた施設が多い。

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停電が復旧していな地域では、信号機が点灯していません。

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フラワーパークの辺りから、山崩れや、倒木が目立ち初めます。道端の笹やススキなどの草も葉がボロボロで「草いきれ」で青臭い。

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昭和の観光地の匂いを色濃く残した白浜フラワーパーク。老朽化で痛んでいたとは言え、屋根も飛ばされ、外壁もだいぶ損壊しています。西島秀俊主演の「帰郷」という映画にも登場うる「聖地」だけに、復活を祈るばかり・・・・。

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向かい側の「ジャングルパラダイス」もだいぶ酷い有様。先日は太海のフラワーセンターが閉演しましたが、昭和から続いて、どうにか営業を継続してきた施設だけに、復活の望んで止みません。ガンバレ!!


■ 布良 ■

フラワーパークの先からは館山市、布良という地区。東京湾の入り口に当たり、明治時代では近海マグロ漁に大いに栄えた漁港です。マグロの豊漁は「海から黄金が涌く」と例えられた。現在は小さな集落ですが、地魚寿司の元祖「富寿司」がある事で寿司通には有名かと。

布良は外房地域では最大の被害に遭った地域でしょう。半数近くの民家の屋根が被害を受けていますい。ブルーシートの敷設がだいぶ終わっているのですが、片付けられた瓦の破片や、窓枠などが道端に山積みにされ、被害の凄さを物語っています。千葉県で二番目に高齢化の進んだ地域だそうですが、都会に出た家族が戻っているのか、若い方の姿も目立ちます。

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海を見下ろす場所に立つ「布良神社」。かつては安房神社があった場所とされています。大和朝廷が房州で最初に支配下に置いた地域だったのでしょう。

境内はご神木が倒れ、神輿倉が倒壊して、神輿二基が下敷きになっていました。総ケヤキで800kgあるという神輿はかなり壊れています。行徳で作ったそうですが、最近は岐阜に修理に出しているとか。担ぎ棒を見せてもらいましたが、縦棒も横棒も短い。狭い漁村の道を通る為ですが、当然、バランスを取るのが難しくなるので、神輿はグラグラと揺れます。房州の漁師町の神輿の担ぎ方は荒いので、800kgを担ぐのは大変です。

秋が大祭かと伺ったら、7月に終わっているとの事で、「ならば時間を掛けて修理できますね」と言うと、「年よりばかりで金がないかんな・・・。直すの無理だっぺ」と寂しそうにおっしゃっていまいした。「クラウドファンディングで直せるかも」と言ってみたら、別れ際に「クラウドファンディング宜しく」って言われちゃいました。

拝殿も傾いていたので、修復はこちらが優先されるでしょう。

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屋根の吹き飛んだ公民館が配布場所になっていました。自家用車のワゴンに援助物資を満載したボランティアの方が丁度いらした所でした。「水は余っているので他に回して頂けますか。その他のものは嬉しいです。」とのやり取りを聞きながら、敷地内に入ると、ここでも女子高生達がボランティアに励んでいまいした。

蛍光カラーの反射ベストを着ていると、取材スタッフと間違われるのか「ご苦労様」と声を掛ければ、明さん不振な目で見る事は有りません。むしろ惨状を訴えて来る方も。反射ベスト、着て来て正解です。

何だか申し訳無いので、現地の状況を出来るだけリアルに伝えます。

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■ 館山リゾートホテル周辺 ■

東京近郊では珍しい砂丘が続く館山カントリーや館山リーゾートホテル周辺。当然強風地帯です。春は菜の花が道の両脇を彩り、ゆるやかに起伏する真っすぐな道(フラワーライン)は「日本の道百選」にも選ばれる景勝地。

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この地域のリゾート施設は「スペイン」をモチーフにバブル期に開発されました。特徴的な赤い瓦もかなり吹き飛ばされています。

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バス停のシェルターも完全に倒壊しています


■ 洲崎周辺 ■

洲崎に至る地域の、建物の被害が多い。道端の電柱が傾いていました。

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傾斜地に立っているので、折れているのでは無く、基礎部分から傾いている感じ。

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折れた電柱の交換作業も進んでいて、工事車両の荷台にクレーンで載せる作業をしていました。


■ 館山 ■

洲崎からは東京湾に臨む内房地域となります。実は今回の台風は外房よりも内房の方が被害が大きい。山の崩落や、倒木が多く見られるのも洲崎を過ぎて内房に入ってから。風向きの影響でしょうか。

電車の時間が迫っていたので、写真が有りませんが、館山駅前の大きな街路樹も、相当数が根こそぎ倒れた様で、根本だけが輪切りになっていました。

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■ 竹岡駅 ■

今回の台風15号の最大被災地は「鋸南町」だと言われています。内房線の安房勝山、保田といった地域です。ただ、館山から富津にかけての海岸線はどこもブルーシートが目立ちます。そいして、線路沿いの倒木もかなりの数にのぼります。

富津市・浜金谷のフェリー乗り場周辺の観光施設の惨状の写真がネットにアップされていますが、隣の竹岡の駅の屋根も吹き飛んでいます。電気も復旧していないのか、小型の発電機が回っていました。
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■ 佐貫町駅 ■

富津岬の根本、佐貫町。海からは離れていますが、ホームの待合室の屋根が損傷しています。

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■ 「ふるさと納税」が一番役立つかも知れません ■

三連休なので、本当はボランティアに参加するつもりでしたが、事前のボランティア保険の加入が間に合わず、被災地のレポートとなってしまいました。

現地を見た感じでは、人手の有る場所の瓦や残骸の撤去は一通り終わった感じで、集積所で仕分け作業などが始まっていました。(人手の無い場所は当然瓦礫の撤去が終わっていません)

ブルーシートが足りていないのは、どこの配布所でも同じ状況の様ですが、何よりも屋根に上ってブルーシートを貼る技術を持った人が足りていません。普通のボランティアには無理なので、大工さんなど技術を持った方が嘱望されています。

今後は、応急処置では無く、本格復旧に向けて、住宅被害の保障や、農業、漁業の保障に支援の主軸は移って行きます。未だ、「激甚災害」の指定は受けていないので、各自治体とも資金の工面も必要になるハズです。


高速道路が通っているとは言え、千葉の南部に日帰りでボランティアに行ける人は限られています。(宿泊施設が無い、或いは稼働していない為)

被災地の力に成りたいと思っても、何も出来ずに歯がゆい思いをされている方も多いでしょう。その様な方には「ふるさと納税」による貢献を強くお勧めします。

各自治体、被災後に直ぐに「専用ページ」を立ち上げています。鋸南町はふるさと納税に参加されていない様ですが、姉妹都市の長野県辰野市が代理で受け付けをしています。

既に館山市で2600万円以上、南房総市で1800万円ほどの納税がよせられています。もちろん返礼品は有りません。

日頃、「返礼品目当てのふるさと納税制度はオカシイ!!」と声を大にして言っている私も、ネットで納税してみました。amazonで簡単に決済出来ました。

■ ボランティア保険には地元で加入して下さい ■

本日、家内とボランティア保険にも加入しました。ボランティア保険はなるべく、地元で事前に加入して下さい。地元の社会福祉協議会で短時間に登録出来ます。コストは一番安いプランで350円でした。

サインでも構いませんが、認印をご持参する事をお勧めします。


■ ガンバレ、復旧作業に当たられている皆さん ■


電気の復旧に2週間を要する地域もあるという状況。交通網が回復して来ていますが、現場では救急車がサイレンを鳴らして走り回っています。娘の病院も、酸素吸入器が停電で止まってしまった高齢者などが、どんどん運ばれて来ると言います。


東電は人員を増やして復旧に全力を上げています。今は批判をするよりは、不眠不休で頑張る彼らを少しでも応援したい!!



ただ・・・組閣に夢中で災害対策会議の設置を怠った政府と、空気を読んで政府への支援要請を何故か控えていた森田健作千葉県知事の責任は重い。彼らに東電を責める資格は有りません!!


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2019/9/15

なぜ強風で家屋が損壊し、電柱が倒れるのか?  時事/金融危機
 

■ 竜巻の様な台風 ■

南房総市に住む娘の職場の先輩は、今回の台風についてこう語ったそうです。

「倉庫吹っ飛んでどっかに行ったー。
 バイクが2台吹っ飛んでどっかに行ったー。
 車のガラス割れたー。
 窓ガラスを突き破って瓦が飛んできて、指に当たって骨折したー。
 あれ、台風じゃなくて竜巻だったって皆言ってる。」

今回の台風の強烈な風の体験談です。


■ 風速40mで建築物は壊れる? ■

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ウェザーニュースより

上の図の赤い地域は、台風15号で最大瞬間風速40mを記録した地域です。三浦半島と房総半島の東部に集中しています。千葉市で記録された最大瞬間風速は57.5mでした。今回は伊豆諸島や房総半島南部で強風により建物に大きな被害が出ています。

住宅などの建物、電柱や道路照明などは、40m/s以上の強風に耐えられないのでしょうか?


建物の風に対する強度は建築基準法によって定められています。

風の強さは地域によって違いがあります。台風が勢力を保ったまま上陸する沖縄や太平洋沿岸地域と、日本海側では最大風速に差が有ります。

そこで、建築基準法では、「基準風速」というのもを定めています。基準風速とは、地域別に定められた建物が耐えなければいけない風速で、その地域で想定される最大風速の10分間の平均値で示されます。

但し、沿岸部(海岸から1km以内)や、13m以上の高い建物、山の稜線などの近くは、強い風が吹きやすいので、基準風速に1.2倍を掛けた風速を用います。

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今回、大きな被害を被っ千葉県南部の基準風速は38m/sです。これは10分間の平均風速ですから、最大瞬間風速40m/sでも、建築基準法に準拠した建築物は壊れませし、窓ガラスも割れません。

■ 窓や壁が壊れると、屋根が吹き飛ぶ ■

今回、被災地を巡ってみて、屋根が飛ぶなどの被害の大きな建物は、だいたい壁か窓ガラスが破壊されています。大きな窓面を持つ、観光施設に被害が大きいのも、窓が割れた為だと思われます。

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私の高校時代の教師に高知県出身の方がいらっしゃいました。彼が語る台風の話は面白かった。

「大きな台風が来る前には、天戸に外から板を打ち付けて、天戸が飛ばない様にするんだよ。だけど、それでも天戸が外れそうな時は、竹を室内側に渡して、家族全員で一晩中、天戸を部屋の中から押さえるんだ。もし、天戸が外れて室内に風が吹き込んだら、屋根が飛ばされるから」

今回の台風の被害地域を観察すると、同じエリアで屋根などが損壊する重大な被害が出ている家と、比較的無事な家が隣り合っていたります。古い家が必ずしも壊れている訳ではありませ。だいたい、窓や壁が破壊された家の被害が大きい。

この事から、建築基準法を満たした建物であっても、高速で飛来する瓦や木の枝などの飛来物に窓ガラスや外壁を壊されると、基準風速以下の風であっても建物が破壊される事が分かります。

台風で強烈な風が吹く沖縄では、瓦は漆喰で固定されています。瓦が飛散して悲惨な結果を生まない生活の知恵なのでしょう。

■ 電柱やポール照明(街路灯)は、基部の腐食や劣化によって倒れる ■

電柱や街路灯(道路照明)などは、基準風速40m/Sで設計されています。ですから普通は最大瞬間風速が40m/sを越えても倒れません。(基準風速は10分間の平均)

ただ、これが瞬間的に風速60m/sが吹く様なケースでは、倒壊の危険が有ります。風には通り道があって、ビル風の様に局所的に風速が高まる場所も存在します。今回も電柱が2本、3本とまとめて倒れている場所が多く見られるので、局所的な強風が吹いた可能性が高い。

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さらに、強風で煽られた樹木が倒れ掛かって来たり、風で飛んで来た屋根が直撃あされたりと、様々な不測の事態で倒れた電柱も有ります。

こうして、2000本程度の電柱が倒壊した様ですが、東電の予想を遥かに上回ったものです。



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今回の台風の被害は甚大ですが、電柱の基準風速を高く改正するのか・・・経済性を考えると、難しい問題です。


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2019/9/13

米軍再編が進まない理由・・・グアムでも危険?  時事/金融危機
 

■ 米軍再編(トランスフォーメーション) ■

トランプのメキシコの壁建設費用に国防総省の予算を振り返る代りに、在外米軍の予算の一部を駐留国に負担させるという話が持ち上がっています。

沖縄の嘉手納基地の施設建設費や、グアムの海兵隊施設の建設費の一部を日本に負担させるというものです。尤も、日本は海兵隊のグアム移転の費用の一部(学校やインフラなど)を元々負担していますので、さらなる負担を求めて来た事になります。

ところで、「海兵隊のグアムへの移転」という話は新聞などにも載っていますが、何故移転するのかという事を知らない人が多い。

◆ 米軍の再編計画 ◆

1) 東西冷戦の終結により米軍は中露の近くに大兵力を駐留させる必要が薄らぐ
2) 冷戦の終結は地域の均衡を失わせ、地域紛争が世界に拡散した
3) アジアから中東に至る「不安定な弧」と呼ばれる地域への即応力が求められる
4) テロなど「不均衡な戦争」にも対応しなければならない

5) 1980年代から始まった兵器の更新によって米軍の展開能力が高まった
6) 地上兵器の軽量化によって航空輸送による展開が可能になった

7) 沖縄の海兵隊の一部はグアムとオーストラリアに移転させ中東への即応力を高める

東西冷戦の終結によって始まった「米軍再編」ですが、当初は在韓米軍は2014年までに撤退、沖縄海兵隊19000人の内、9000人が2014年までにグアムとオーストラリアに移転予定でした。


■ 中国の軍事近代化と移転計画の変化 ■

国防総省のシンクタンクであるランド研究所は2015年に「米中軍事スコアカード/1996〜2017年にかけて変化する戦力、地理および力の均衡」という報告書を発表します。

中国軍の近代化によって、アジアにおける米中の軍事的パワーバランスがどう変化したかを、具体的な戦闘シミュレーションによって分析したものです。

1) 中国軍の兵器の近代化は目覚ましいものがある
2) 中国軍は中国の直近において既に米軍と拮抗する兵力を持ちつつある
3) 中国軍の初期攻撃能力(ミサイルなど)の向上は米軍への充分な脅威となる
4) 2017年時点で日本・フィリピンに数百発、グアムに数10発のミサイルが到達する

5) 中国が嘉手納基地に108又は274発のミサイルを集中発射すれば
   滑走路に50mの穴を2か所開けられる
6) 上記攻撃により、嘉手納基地は16〜43日、飛行機の離着陸が出来なくなる

■ 遅れる米軍再編 ■

当初2014年に計画していた沖縄の海兵隊9000人の移転と、在韓米軍の撤退ですが、計画は遅れています。

東アジア情勢の変化も原因ですが、グアムの基地建設が遅延している事も原因とされています。トランプ大統領が外国人の就労ビザの発行を規制した為に、フィリピン人労働者がグアムで確保し難くなった為です。

一方、米議会も厳しい予算状況の中で、グアム移転の予算膨張を懸念して予算の執行を止めたりしていました。さらには地元グアムの住民の移転反対運動も盛り上がります。

米軍はグアム議会に対して、移転は2025年の会計年度に実施されると説明しています。

■ 海兵隊を米国本土に移転しても問題無いとするランド研究所の報告書 ■

米国防省のシンクタンクであるランド研究所は2019年に、次の様な報告書を提出しています。

沖縄海兵隊19000人の内、第31海兵遠征部隊2000人を除く人員を米本土に移転しても戦力に問題は無い

グアムどころかアメリカ本土です・・・。

中国の弾道ミサイルはグアムにも数十発到達します。仮に米中が衝突した場合、中国の初期攻撃によってグアムの基地機能も重大な影響を受ける可能性を考慮したのかも知れません。巨額の予算を割いて海兵隊をグアムに移転させても意味が無いと・・・。

ランド研究所の報告書が、即米軍再編に変更を促すものでは有りませんが、長期的には何等かの影響を与えます。

ちなみに第31海兵遠征部隊とは強襲揚陸停で適地の沿岸部の一部を占拠する部隊で、米中が戦闘状態になった場合に、中国や韓国のアメリカ人を救出する役目などを負います。


■ 韓国や日本は既に米軍では守れない ■

ランド研究所の報告を見る限り、米軍は中国の近接地域での軍事的優位性を既に失っています。米軍再編計画では2014年に在韓米軍が撤退する予定でしたから、韓国は既に「見捨てられた」とも言えます。実際に、北朝鮮国境から中国軍が大挙して押し寄せた場合、在韓米軍は撤退を余儀なくされます。

未だ実行されていない在韓米軍の撤退ですが、韓国国内ではソウルなど国境に近い基地が閉鎖され、国境から南に離れた基地に戦力を集結しています。これは、いつ戦争になっても直ぐに撤退出来る準備とも受け取れます。

在日米軍基地は在韓米軍程は直接的な脅威に晒されていませんが、ミサイルによる初期攻撃によって無力化されてしまうので、抑止力は相当に弱まっています。

■ 「人質」として米軍の駐留を切望する日本政府 ■

「在日米軍は不要」と考えている日本人は多いと思いますが、米軍の駐留を切望しているのは日本政府です。

仮に在日米軍が撤退してしまえば、将来的に中国が日本を攻撃するハードルが大きく下がります。しかし、在日米軍が居る限り、中国とて、おいそれとは米軍と戦闘を開始する訳には行きません。

ですから、現在の東アジア情勢において、在日米軍は「人質」とも言える存在です。

米軍自身は海兵隊の空港が普天間に有ろうが、辺野古に有ろうが、中国のミサイル攻撃の脅威に晒される事に変わりは無く、辺野古基地が完成する頃には、海兵隊は沖縄から撤退している可能性が高い。

それでも日本政府は浮気亭主にしがみ付く古女房の様に、在日米軍にしがみ付くしか無い・・・。

お花畑左翼も、ネトウヨも直視していない現実なのです。





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2019/9/12

災害報道に見るメディアの報道の驕り・・・災害報道とネットのリアル  時事/金融危機
 

■ 台風15号の最大の被災地は南房総地域 ■

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鴨川市内 写真はネットより

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南房総市内 写真はネットより

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館山市内  写真はネットより

猛烈な風を伴った台風15号が千葉県を横断しました。

TVのニュースは組閣報道が中心で、台風に関する報道は、倒壊した市原市の送電鉄塔や、千葉市周辺の停電や断水の映像が中心。しかし、甚大な被害が発生したのは、館山市や南房総市や鴨川市といった、南房総地域の情報はほとんどされませんでした。

昨年の西日本豪雨に際して自民党議員が赤坂で酒宴を開いていて対策が遅れた事が問題になりましたが、(さらには麻原彰晃の死刑執行報道が重なった)、今回はマスコミ各社も組閣報道ばかりか、煽り運転報道などを垂れ流して、被災地の状況把握が出来ていなかった可能性が有ります。

房総半島南部では、停電や断水に加え、家屋が倒壊したり、折れた電柱が道を塞いだり、土砂崩れで道路が寸断されたりしています。多くの民家の屋根材が飛ばされ、応急処置用のブルーシートが足りない状況です。

停電と断水が続き、コンビニやスーパーにも商品が亡くなった為に、生活にも大きな支障が出ています。

■ 報道されない惨状を、SNSで伝えた南房総の人達 ■

当初、ニュースの報道は君津市や木更津市や東金市など、ニュースのクルーが行きやすい地域に限定されていました。報道各社は手っ取り早くニュース素材になる映像を撮影したいので、車で比較的容易に行ける地域の取材しかしません。

これに痺れを切らしたのが、被害の大きかった南房総に住む人達です。「何故、自分達の惨状が世間に伝わらないのか...」

彼らはSNSを使って被害状況の写真や、断水や停電の状況を活発に発信し始めました。さらには、どこに行けば携帯が充電出来るとか、どこに行けば自家発電でクーラーが効いているなどという情報も盛んに発信します。

一部の災害専門家や、情報の専門家が比較的早い時点で、この動きに着目しています。メディアが掬い取れなかった情報を、人々が自ら発信する時代の一つの典型として興味深い。


■ 亀田総合病院や、大規模ホテルの神対応 ■

9日の月曜日は電気も水も止まった状況で、35℃を越える酷暑が被災地を襲いました。高齢者などは命の危険を伴う状況です。

そんな中、鴨川市内の大規模病院の亀田総合病院は、SNSを通じて、次の様な情報を次々に発信しました。

1) 冷房の利いた病院内のパブリックスペースを市民に開放
2) 病院内のコンセントを携帯の充電用に開放
3) 病院内の風呂やコインランドリーの施設を開放
4) 病院内のコンビニを通じて飲料水や食料の供給
5) 病院の備蓄の飲料水などの供給
6) 病院内のWiFiを開放

これらの神対応はネットで一気に拡散されていました。

又、鴨川グランドホテルや、鴨川館や、ホテル三日月などの大型ホテルは、停電と断水の続く地域の住人に限り、ホテルの風呂を使える様にしました。この情報もネットを通じて拡散されました。

各公共施設も、携帯の充電サービスを行い、備蓄は配給を行っています。お寺も、本堂やトイレを開放した所があります。


■ 東電の責任を追及する記者会見には反吐が出そうだった ■

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11日22時 東電発表の停電地域・・・朝日新聞ネットニュースより

現在も千葉市内を始め、県内の多く地域が停電し、浄水場なども停電で稼働出来ず、水道用のポンプも動かなくなった為、各地で断水が続いています。

鉄道各路線も未だ復旧していない地域が有ります。外房線は上総一宮から先が、内房線は君津より先が不通のままです。

昨日、夜、ネットニュースで東京電力千葉支社の記者会見の模様が放送されていました。記者達の質問を聞いているうちに胸糞悪くなりました。

彼らは「上から目線」で、「大規模停電の原因は何か」、「千葉支社の責任範囲はどこまでか」、「人的なミスは無かったのか」、「いつになったら復旧するのか」、「復旧を妨げている原因は何か」、「復旧活動に当たり作業員の人的被害は出ていないか」などと質問してゆきます。

質問される東電側も、企業などに対する補償の問題も有りますから、安易な回答は出来ません。当然、歯に物が挟まった様な返答に終始します。

これでは、視聴者は「東電に責任が有る」と錯覚します。このやり取りは、福島第一原発の事故の時に見た状況に似ています。想定を超える大規模な自然災害が起きた時に、インフラは当然壊れます。建築基準法が想定する風速は45m(沿岸部で60m)ですから、それを越える風が吹けば、壊れる可能性は高まります。では、風速100mを想定すべきかと言えば、経済的に無題が増えるばかりなので無意味です。


■ メディアの意味をはき違える記者達 ■

「原因は何か」など聞くだけ野暮ってもんです。台風の強風で送電鉄塔が倒れ、各地で電柱が折れ、倒木で電線が各所で寸断されているのすから、停電は当たり前です。

復旧が遅れているのも、被害の範囲が広範で、さらに高圧送電鉄塔の倒壊など甚大な内容も含まれているからに他なりません。

復旧の目途が立たないのも、かろうじて送電経路を確保しても、その先で様々なトラブルが新たに見つかるからに他なりません。

記者達は不機嫌そうに東電に質問を投げつけるのでは無く、先ずは不眠不休で復旧活動にあたる彼らの労をねぎらうべきでしょう。そして、彼らが如何にして復旧活動を実施しているのか、国民に分かる様に上手に質問をしてあがるべきなのです。

確かに視聴者の最大の興味は「いつ復旧するのか」「何が原因か」にあります。しかし、現場で復旧に当たる作業員の奮闘にも私達はきっと感動を覚えるはずです。

記者会見で東電を吊し上げる一方で、現場で風雨の中、復旧作業を取材するクルーがどれだけ居るでしょうか・・・。


メディアは「自分達が正義」である事を疑いません。「正義が悪を糾弾する」というシナリオに沿って取材し、報道します。


彼らは「絵になる素材を手っ取り早く手に入れて、他社に先駆けて報道する」事にしのぎを削ります。そこからは「リアル」が抜け落ちる事が在ります。今回も、台風のリアルを伝えたのはメディアでは無く、SNSに溢れる普通の人々の声でした。


誰もが携帯電話のカメラを常時持ち歩き、ネットに繋がる環境があれば、誰もが情報発信出来る時代に、「ヘルメットを被らされたリポーターを強風に晒す見世物」を未だに続ける既存放送局は、既に時代遅れの存在になりつつあるのかも知れません。



<追記>

TVの報道などは、「視聴者の興味」をバロメーターに配分を決定しますから、自分の身近で無い地域の台風に被害報道では視聴率は取れません。ただ、被害が大きく、報道映像バエが良い場合は、各社ヘリコプターを投入してまで映像確保にしのぎを削ります。

これは視聴率確保を使命とする民法各社では仕方が無い事と理解していますが、少なくともNHKは地方局も有るのだから、もう少し情報提供があっても良かった。

組閣に関しては、人命にただちに関わる事態でも無かったので、政府としては組閣を優先したと解釈します。野党には突っ込まれるかも知れませんが、致命的では無い。


結局、マスメディアは「マス=大衆」を相手にする事を使命にしているので、少数者や地域の動向を細かく報じる事が出来ません。

一方、「個の集団」が形成するSNSなどのネット空間は、個人レベルの細かな情報伝達に適しています。今回の南房総の被災状況も、ネット拡散によって私の目に留まる事となりました。

ところで被災地の真っただ中に居た娘はLINEで家内に「電気来てない、食べ物無い、洗濯できん」程度の情報しか寄こさなかった。

私が惨状に気付いたのは、父が入居している老人ホームから、入居者達が近くの病院に避難しているとの知らせがあったから。病院は自家発電が有りますからクーラーが効いていますし、電灯も点灯します。

マスメディアとネットの情報の性質の違いを明確にした今回の台風被害ですが、ネットの問題点は、情報を意図的に取りに行くか、或いは、ある程度の情報拡散があって検索サイトやSNSの上位に情報が浮かび上るまで、情報に触れる事が出来ない点です。


一概にネットが良いとか、マスコミがダメという話では無く、情報を受け取る私達が「補完」しながらそれらを利用する事が肝心なのでしょう。
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2019/9/12

田舎暮らし・・・雑感  分類なし
鍛冶屋さんのコメントへの返答が長くて1000文字を越えてしまったので、記事にしました。


■ 台風で孤立した南房総は、SNSを通じて惨状を情報拡散した ■

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鴨川市内・台風の強風でなぎ倒された電柱   写真はネットで拝借しました


台風被害、千葉県南部の惨状が凄まじいいのですが、メディアは君津や木更津辺りまでしかスタッフを派遣しないので、館山市、南房総市、鴨川市の状況が全く伝わっていません。

停電と断水が続いていて、スーパーやコンビニの商品も底を付いた状況で、住民達は、SNSで情報拡散を試み、自分達の窮状を伝えるという、まさにネット時代ならではの動きを見せていました。

■ 災害時における都会と田舎 ■

災害一つ取っても田舎は簡単に孤立してしまいますね。ただ、東京で同様の状況が発生したら、コンビニやスーパーの荷物は棚から持ち去られ、停電の暗闇でレイプなどの犯罪が多発するでしょう。(阪神大震災では起きたみたいですね)

「匿名の誰か」は、社会の規範が緩んだ時に、犯罪を犯すハードルが低くなります。一方、田舎など小さなコミュニティーでは、相互に助け合って急場を凌ぐ事が出来ます。

■ 田舎と一言で言っても、山奥の限界集落から、中規模の地方都市まで様々 ■

ところで、「田舎」と一口に言っても、私の想定する田舎は「地方都市」です。良く「田舎暮らし」の雑誌で紹介される様な「集落」では絶対に生活出来ないと考えています。やはり閉鎖的なコミュニティーによそ者は排除されます。

ただ、ある程度の地方都市でも、消防団に入ったり、町内会の活動に参加したりと、地域活動に加わらねければ、その土地の住民としては受け入れられないでしょう。

■ 「都会」とは元々ある「田舎」に圧倒的な多数の「よそ者」がオーバーラッピングしたもの ■

私の住む浦安の旧市街にも消防団も有りますし、町内会も有ります。昔からの住人はこれらに参加する事が当たり前ですが、アパートやマンションの住人は一切の関わりを持っていません。マンションなどは管理組合が自治会の代りとなっています。

東京の下町などでも旧住民は昔ながらのコミュニテーを維持していますが、圧倒的に多い新住人がこれらの存在を覆い隠しています。

「都会は自由」というのは、「都会に移住してコミュニテーに加わらない人の自由」ですが、一方で彼らは会社というコミュニティーに縛られ、ママ友の様な新たなコミュニティーを必死になって構築します。


■ 「仕事」を通じた地域貢献が田舎暮らしには必須 ■

都会のコミュニティーから逃げ出す様に田舎暮らしを始めた人の多くは「挫折」する可能性が高いと思います。

やはり世の中ギブ&テイクですから、移住した先の地域に何等かの貢献が出来なければ存在を認められ、コミュニティーに溶け込む事は難しいでしょう。

その意味において「仕事」は地域貢献の一つですから、やはり移住するにしても、老齢になってからでは無く、50代で移住する必要があると私は感じています。

ただ、地方に「仕事」が無い事が、多くの田舎暮らしを求める人を思い止まらせています。無ければ創れば良いえすが、そこまでの能力を有する人は希です。ただ、ネットの時代、リモートワーキングの拠点として地方都市を選択出来る時代になった事は希望ではあります。

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