2017/1/23

トランプ政権の政策・・・閣僚の顔ぶれから占う  時事/金融危機
 

■ アメリカの大統領はアクターである ■

私はアメリカの大統領で積極的に政策立案に関与していたのはカーター氏とパパ・ブッシュまででは無いかと妄想しています。

カーター氏は在任中は失策も多く(イラン大使館事件など)不人気の大統領でしたが、大統領を退いた後は世界の紛争地帯を飛び回り、鳩山由紀夫氏同様に現職時代よりも存在感を増した感があります。

カーター氏は「ピーナッツ畑の農場主から大統領」というシンデレラストーリーで選挙戦を戦いましたが、実はアメリカ外交問題評議会のメンバーだったとも言われ、元々あちら側の人だった可能性が高い。だから、引退後に北朝鮮などに何回も足を運ぶ役回りになっている。

一方、パパ・ブッシュはブッシュ家の当主ですから、元々アメリカを支配する側の人(ハリマン銀行など)。彼は湾岸戦争時の大統領ですが、出来が悪いと言われる息子もしっかりイラク戦争を開始しています。

それ以外の最近の大統領は、「役者」だった可能性が高い。特にレーガンは「強いアメリカのシンボル」を演じたる役回りでトランプに似ています(レーガンは本当にハリウッドの役者出身でしたが)。

「CHANGE」とひたすら叫んで大統領になったオバマ政権は、実質的にはヒラリーが裏で暗躍して中東に混乱を生み出しました。オバマは米軍の撤退をクリーンなイメージで実行し、その空白にISが入り込んで行った。

■ 大統領より閣僚人事に注目すべき ■

私はトランプが大統領にされた最大の理由は、彼が「天性のアジテーター」で「天性のイカサマ氏」だからだと考えています。要は、国民を騙す役割に最適なのでしょう。

現に、トランプ政権の閣僚の顔ぶれを見れば、彼が選挙戦で訴えた「国民の為」とは真逆の顔ぶれが揃っています。とくに経済閣僚と大統領に影響力を与えるポストがゴールドマン出身の人材で固められています。

トランプ政権の裏でキシンジャーの姿がチラチラしていますが、エクソン・モービルのCOEを国務長官に推挙したのはキッシンジャーだと言われています。さらに、ロシアとの融和路線を指南したのも彼だとか。

■ アメリカとロシアの石油カルテル ■

トランプ政権とロシアを結びつけるものは「石油」です。エクソンモービルを始めとする米国の石油メジャーとロシア、そしてウォール街が仕掛けたシェールビジネス。彼らの共通の利益は原油価格の上昇です。

では、原油価格を引き上げるにはどうしたら良いか?OPECにその力はありません。原油の生産地は世界に分散しているので減産の足並みは揃いません。

しかし、中東で戦争が起きれば原油価格は否応なしに上昇します。

■ CIAでのスピーチでISの殲滅を主張 ■

ISはCIAなどアメリカの諜報機関が作った組織だという事は広く知られる様になりましたが、トランプはCIAの職員を前にISの殲滅を指示したと伝えられています。イラクやシリアに混乱と荒廃をもたらしたISですが、その役割は終わったのでしょう。

トルコ空軍がロシア空軍と共同でシリア国内のISを攻撃したと伝えられていますが、トルコのエルドアン大統領の息子はISの原油で儲けていましたから、ロシア軍機を撃墜する程、トルコとロシアの関係は悪化していました。それが手のひら返しで和解して、IS殲滅の共同作戦を行っているのですから、ISの役割は完全に終わったのでしょう。

トランプ政権の国防閣僚の顔ぶれは、海兵隊の現場組のトップ経験者で占められていますが、彼らはISの殲滅に積極的なはずです。

■ 石油利権の山分け? ■

ロシアとアメリカの接近の背景には、シリアの石油利権の調整という課題があるはずです。基本は利権の山分けなのでしょうが、利害が共通の間は両国は融和ムードでしょう。

■ 中東有事 ■

このままISが殲滅されてシャンシャンでは、陰謀論として収まりが悪い。原油価格コントロールの観点からも、中東で何かが起こりそうな気配がします。

中東で残された勢力は、イスラエル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イランといった所ですが・・・イランはサウジとイスラルと対立しています。一方、敵の敵は味方とばかりに、サウジアラビアとイスラエルは距離が縮まっています。ロシアが仲介している感もありますが、シーア派イラン VS スンニ派+イスラエル という対立構造が出来つつあります。

追い詰められたかに見せかけて、ISがイランに対して暴走するなんてシナリオも無くは無く・・・。

ただ、中東情勢の予測はプロでも難しいので、「きな臭い」とだけ・・・。

■ 中国への強硬姿勢は、国民へのアピールと中国バブル崩壊が目的? ■

トランプの中国への強硬姿勢は「国民へのアピール」だと見る事が出来ます。これは日米貿易摩擦の様に、国民のガス抜きに使われそうです。

既に中国の工業製品は価格が上がり過ぎていますから、対米輸出国の東南アジア諸国にシフトしています。アメリカの製造業は衰退してしまいましたから、結局は中国以外からの安い輸入品に頼らざるを得ません。

それとは別として、ゴールドマン出身の閣僚達の動きが気になります。日本のバブル崩壊を仕掛けたのはCIAとソロモンブラザーズでしたが、きっと中国にもバブル崩壊が仕掛けられると思います。

これにより世界経済は混乱するでしょうから、ゴールドマンの収穫祭が始まりそうな予感がします。政権内部で彼らが何をするのか‥‥気になります。

■ トランプの言動にあまり気を取られない方が良い ■

今のところトランプの言動に右往左往するばかりの投資家ですが、私はトランプの発言や発信にあまり惑わされない方が良いと思います。大統領就任演説も「煙幕」程度に考えた方が良い。

あくまで、米国金利、中東情勢(原油価格)の二つに注目して、政権内部の微妙な空気を読む事が肝心かと。

さらにはキッシンジャーとその子分の動きにも要注意。外交的にはとトランプよりも、ティラーソン国務長官の言動に着目しています。



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