2011/4/17

レベル7まで行ったら戻れない・・・3..11前には戻れない  福島原発事故
 

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■ レベル7まで行ったら戻れない ■

「レベル7まで行ったら戻れない」そういう書き出しで始まるのが、「宮部みゆき」の「レベル7(セブン)」。

もう随分前に読んだので内容は良く覚えていません。確か記憶を失った男女の腕に「level7」と刻印されていて、その謎を辿ると・・・。そんなミステリーだったと思います。

最近は「宮部みゆき」を読んでいないので、旧作での判断になりますが、読み応えが一番あるのは「火車」。個人的に好きなのは「蒲生邸殺人事件」。子供が読んで楽しいのは「ステップ・ファーザー・ステップス」といった感じですかね。(古くてスミマセン)

■ レベル7の「理由」 ■

政府は先日、福島第一原発事故を「レベル7」に認定しました。
日本はもう、「戻れない」のでしょうか?

「原子力安全・保安院によると、福島第1原発事故による放射性物質の放出量はチェルノブイリ原発事故の1割とみられる。大気中への放出量について原子力安全・保安院は37万テラベクレル、原子力安全委員会は63万テラベクレルと推定。レベル7の基準である数万テラベクレルを大きく上回る」

レベル7の評価に使われたのはIAEAの国際原子力事象評価尺度(INES :International Nuclear and radiological Event Scale)で、放出放射線量だけでなく、事故の状況によってレベル認定を行う尺度です。

「レベル7はおかしい、レベル6程度だろう。」とか、「いきなりのレベル7引き上げは、不可避の重大事故に見せかけて、住民避難等に理由にする為」などの報道がされていますが、INESの基準の数万テラベクレルを越える37〜63万テラベクレルの放射性物質の漏出があったのですから、「レベル7」は妥当な判断です。

■ チェルノブイリは別格? ■

放出量520万テラベクレルのチェルノブイリに比較すれば、1/10程度だと言う方も多いようですが、私は大前研一氏が事故直後からの主張していた次の内容が正しいと思います。

@ スリーマイルはほとんど放射性物質の漏出は無い(ベントでちょっと出ただけ)
A スリーマイルがレベル5なら、福島はレベル7が適当。
B チェルノブイリは別格だからレベル8かレベル9に格上げ。

これなら、ロシア人のプライドも満足するでしょう。
福島原発は3基の原子炉と、1基の格納プールが制御不能に陥り、さらには原発が6基もあり、そして使用済み核燃料の量たるやチェルノブイリなぞ比較になりません。

レベル7で留まっている現在はむしろ上出来で、事故後1週間の対策を誤れば、レベル8や9に格上げされたのチェルノブイリでは無く、「Fukushima daichi」の方であったであろう事を日本人は認識すべきです。

幸いにして、放射性物質はほとんど風に乗って太平洋上に飛散してしまいましたから、放射線汚染は比較的小規模に留まっていますが、これが柏崎だったらと考えるとゾっとします。

■ たちの悪い事故 ■

これまで皆さんをあまり脅かしてもいけないと思い、書きませんでしたが、福島第一原発の事故は長期化が必至の事故になりそうです。

@ 配管系か圧力容器の損傷で、再循環系は修理が必要
A 1号機のみならず3号機も未だに温度上昇の兆候が見られる。
B 温度上昇と臨界部室の検出により、局所的再臨界を繰り返している可能性が高い
C 再臨界を起こしている間は原子炉建屋内には入れない
D 制御棒も崩壊しているので、局所的再臨界を止める手立てが無い
E 局所的再臨界では核燃料はいつまでも燃え尽きる事が無い為、事態は長期化する
F 再臨界を繰り返す内は(何十年かも知れません)、注水を継続しなければいけない
G 破損した容器、もしくは配管からの漏水を防ぐ事が出来ない

最悪のシナリオが、爆発的再臨界なのか、それとも、局所的再臨界と漏水の永続化なのかは、判断の難しいところです。

■ 継続する危機 ■

先日の余震での停電ではありませんが、福島第一原発は、いつ制御不能になるか予測が付きません。

現状は局所的再臨界に留まっていますが、一度大規模な臨界が発生すれば、原発を放棄せざるを得ないかもしれません。6基の原子炉と大量の使用済み燃料のリスクは少しも減ってはいません。

原発が安定したとお思いの方も多いかと思われますが、98%程度最悪の状態だったものが、90%程度の最悪になっただけと認識した方が良いでしょう。

今後、幸運がかさなれば、これが80%になり、70%になって行くのでしょう。

■ 放射線とも長い付き合いに ■

福島第一原発がかなり長期に渡って放射線を出し続ける限り、私達や周辺住民も放射線とは長いお付き合いになるでしょう。

ですから、現状の放射線の基準を使用している限り、住民達はずっと地元に帰れません。
私達が今必要とするのは、放射線の影響の検証です。

@ 低線量率放射線(外部被曝)の人体はの影響の確認
A 内部被曝の影響の確認
B 内部被曝の予防処置の確立

これらの前向きな研究を行わない限り、原発周辺住民は、菅首相が口にした通り、帰る目処すら立たないのです。

■ 「放射線は恐ろしい」という暗示 ■

私はある理由によって、放射線が「世紀の極悪人」に仕立てられたと考えています。

核兵器の抑止力を高める為
@ 核兵器による力の均衡には、核兵器が使用不能の兵器である必要がある
A 放射能の恐怖を植えつける事で、核兵器は破壊力以上に強力な兵器となった

核利権を一部の勢力が独占する為
@ 放射性物質が「超危険」であれば、多くの者は原子力に参入しない
A 「超危険」を回避する為に、安全予算が湯水の如く投入される

テロ防止の観点
@ 原子爆弾の原料にテロリストやテロ国家が容易にアクセス出来ないようにする
A 管理の厳格化をどの国にも徹底する事で、核爆弾の原料物質の拡散を防ぐ
B 反核兵器運動こそが、核の不拡散を実現し、現保有国の利益を守る

反原発の作り上げた恐怖の幻想
@ 上記の放射線は恐ろしいというプロパガンダの効果
A 反原発運動内でのポジティブ・フィードバックで放射線の恐怖が拡大する

いろいろ反論はおありかと思いますが、WHOが展開した「ダイオキシン」騒動や「新型インフルエンザ」騒動と同じ臭いを感じずにはいられません。

高線量率放射線の被曝(原爆や、原子力産業内での事故)で、放射線は重大な影響を身体にう与える事は確かです。

しかし、低線量率放射線での明らかな影響は立証されていません。

内部被曝に関しては、子供の甲状腺ガンは明らかに増加しますが、これは適切なヨウ素の摂取によって防止できる事はポーランドが実証しています。


■ 私は反原発デスヨ!! ■

皆さん勘違いされているようですが、私は「原発はあってはならないもの」だと以前より考えています。

それ故に、クリーンエネルギーなどという欺瞞で原発建設を推進する「温暖化理論」を避難し続けてきました。



一度事故を起こせば、それが何百万分の1の確率であろうと、事故は事故です。何百万分の1はゼロではありません。

それが、今やって来ようが、明日やって来ようが、何百万分の1には変わりありません。

まして、地震国の日本の活断層の上に、いくつもの原発が建っているのです。


しかし、原発を止める為には相当な覚悟が要ります。

私はもう10年近く、エアコンは使用していません(捨てました)。
自動車の免許も持っていませんでした。(アメリカの研修で必要になり33歳で取りました)

1980年代の生活水準、産業水準にならなければ、原発は止められない事を覚悟して下さい。

ただし、少子化の影響でエネルギー使用量自体が減少していきますし、電力を大量に消費する製造業が海外流出する事は確実ですので、原発を止められる未来は想像し易い状況です。

原発を止める為には、日本の産業構造の変換や、地方財政の問題など多くの課題があります。しかし、今後予想される新たな金融危機で、世界は第二次大戦後の様な大変換期を迎えます。旧来の価値観が崩壊していく中で、私達は原発の無い、新しい未来を選択する事も可能です。



■ それでも原発は必要悪と言う人は、これを見て下さい ■

昨日の記事に、「みや」さんが送って下さったyoutube画像を紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=gNWVljrvl3o&feature=player_embedded

GEのエンジニアとして、福島や御前崎(浜岡)の原発建設に携わっていた、菊池氏の映像です。この話を聞いて、恐怖しない人がいれば、それは感覚が麻痺しています。

ちなみに私の母方の親戚は、浜岡原発の30Km圏内に一族全員住んでいます。
従兄弟の一人は、原発作業員です。

原発が地元を支えている事は、小学生の頃から教わっていました。

夏休みに叔父の運転で御前崎に行く時は、必ず浜岡原発を見に行きました。

夏の真っ青な空を背景に、真っ白な固まりがそそり立つ姿は、当時の私には科学の進歩の象徴に様に見えました。

今の私には、未来の日本の墓標の様に見えます。

ちなみに浜岡原発の外観と、断層との位置関係を見つけましたので貼っておきます。

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7

2011/4/18  21:11

投稿者:m
そういえばチェルノブイリは4号炉が事故を起こしたあとも残りの原子炉は何年か動いていましたね。

それだけを見ればフクシマは明らかにチェルノブイリ以上かも。

2011/4/17  23:21

投稿者:人力
鍛冶屋さん

そう、昔は放射能と言えば白血病と相場は決まっていましたね。

先ず、鼻血がツゥーっと出てくる。

2011/4/17  23:19

投稿者:人力
みや さん

オ!みやさんも真性エコ生活ですね。

停電、一番心配なのが冷蔵庫ですね。
我が家は昨夏、冷蔵庫がダウンして大変でした。
猛暑でエアコンの修理が集中したそうで、
なかなか修理も来てくれなくて。

現代の生活は、何だかんだ行っても電気に頼ってますね。

2011/4/17  22:40

投稿者:鍛冶屋
>■ 「放射線は恐ろしい」という暗示 ■
自分ら世代は、子供の頃に見たドラマ『赤い疑惑』のトラウマもあります...。

2011/4/17  20:11

投稿者:みや
人力さん

こちらでも動画ご紹介ありがとうございました。

そして、↓のお返事感謝してます。
御親戚の皆さんに危険が及ぶことは、
こうしてネットで存じ上げるだけの私ですが、
とても耐えられません。
同じようにこれ以上日本中の子供たちが、
被曝する可能性があるのが、とにかく「イヤ」です。

以前、稲せんせい(今度はひらがなw)の動画観て、
私も急に野菜をえーーいと、無茶食いしたんですが、
正気に戻り今は無茶食いは止めました(笑

長引く放射線物質とのつきあい・・・
そうですよね。

私は911のあと、車手放し、エアコンも去年は3時間稼働、扇風機買って猛暑しのぎましたので、
節電がんばれます。
以前いっぱい取り付けたんですが節電タップも便利ですよね。

モンティーパイソン、土管のやつ?
よく覚えてますね〜私はあの全体像だけで書いちゃいました。東電社長みたいな悪党の自覚さえない鈍感おじさんに殺されるのは淋しすぎる。ハンニバル・レクター教授に食べられちゃった方が、まだ死にがいがある気がします。長々すみません。

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