2011/10/19

「赤頭巾ちゃん、ご用心」・・・羊の皮を被ったオオカミにご用心あれ  時事/金融危機
 

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■ 起こりそうで起こらない「欧州危機」 ■

ギリシャ危機はリーマンショック直後から問題視されていましたが、
解決も決定的な崩壊も迎えぬまま、現在に至ります。

「リーマンショック」が劇的だった事に対して、
欧州債務危機を「緩慢な危機」と評する方も居る様です。

■ 敗者の為のイス取りゲーム ■

世界には実体経済を遥かに上回る通貨が出回っています。
それらの通貨は「過剰流動性」と呼ばれ、
ある時は株式市場に、ある時は債券市場に、ある時は現物市場へと
目まぐるしく動き回っています。

博打金融ですから、「勝つ時もあれば、負ける時」もあります。
市場が拡大している時は、素人でも負ける事はありません。
ところが、市場が縮小している時は、玄人でも勝つ事は難しくなります。

リーマンショック以降、政府が新たに供給した「過剰流動性」によって、
世界の金融市場は再度拡大を続けていました。
一度は政府に資金注入されたアメリカの銀行も、
一年後には、ゴールドマンなどは史上最高益を記録していました。

ところが、アメリカを含め各国が「過剰流動性」の供給を止めた途端、
「偽りの拡大」は一気に縮小に向っています。

ジョージ・ソロスはクオンタム・ファンドを解散し市場から手を引きました。
ところが、投資銀行を始めとする、賭場に集う多くの博徒は、
そう簡単に足を洗う事は出来ません。

プレーヤーが一人減り、二人減り・・する中で
敗者を決めるイス取りゲームが繰り広げられています。

ドイツ銀行とゴールドマンサックスも赤字を計上し、
大手銀行では万人規模のリストラが断行されています。

■ 「オオカミ」は何時暴れだすのか? ■

世界の金融が崩壊する事は、リーマンショック時に既に確定的でした。
多くの銀行が抱える資産(紙屑債券)を時価評価すれば、
欧米の多くの銀行は、破綻状態にあったからです。

しかし「ストレステスト」とは名ばかりのヌルイ審査で、
表面的には銀行は破綻を先延ばししていました。
銀行が破綻すれば、世界経済が崩壊する事を知っている多くの人達は、
このインチキに目をつぶりました。

「・・・時がきっと解決してくれる・・。
 今は紙屑同然の債券も、いつか値を戻すに違いない・・。」

そう世界は妄信する事で、危機の本質から目を逸らし続けました。

そして不思議な事に、「大した危機でも無いギリシャ問題」が
人々の注目を集め続けています。

欧州の危機は「オオカミの皮を被った羊」
アメリカに危機は「羊の皮を被ったオオカミ」


この本質から目を逸らしていると、
思わぬ所で足を掬われるでしょう。

本当のオオカミは、羊の皮を株って、未だオトナシクしています。

■ 「オオカミをショットガンで撃ち殺す」アメリカ ■

先日、「赤頭巾」という映画が公開されています。
赤頭巾のその後を、リアルに描いたファンタジー・サスペンスとでも呼べる映画です。

実は、世界で語り継がれる「赤頭巾」には数々の亜流・傍流があります。
「赤頭巾は森を越えて」という本を読んだ事がありますが、
「赤頭巾」の話の進化を様々な国で調査した論文で、大変面白い本でした。

その中の一つ、アメリカの「赤頭巾」は・・・・

「お婆さんの耳はどうして、そんなに長いの」
「それは、お前の声が良く聞こえるためさ」

「お婆さんの歯はどうしてそんなに長いの」
「それはオマエを食べちゃうからさ!!」

すると赤頭巾はショットガンでオオカミを撃ち殺してしまいましたとさ。

だいたいこんな話だったと思います。
オイオイ、それは無いだろうとお思いでしょうが、
「赤頭巾」童話は、元々「性的」な意味を持った寓話です。

その昔、LAZYが歌っていた「赤頭巾ちゃん御用心」はかなり核心を付いていおます。
世の中の、欲望だらけの男達は、赤頭巾ちゃんを皆で狙っているのだよ・・・。
「赤頭巾」の童話は、女の子達に注意を促す話だったのです。
・・・ところが、昔も今も、赤頭巾達は、オオカミに食べられ続けています。

先述のアメリカのショットガンでオオカミを撃ち殺す赤頭巾は、
ウーマンリブ運動の華やかかりし頃に生まれた、風刺の一つでした。

■ 赤頭巾ちゃんご用心 ■

時代は移ろい、女性も随分とシタタカになっています。
上手にオオカミに食べられちゃう赤頭巾ちゃんも増えています。

一方で、今正にオオカミに襲われんとしている赤頭巾ちゃんが居ます。
・・・それは、私達です。
13

2011/10/20  2:23

投稿者:人力
鍛冶屋さん

”羊の皮を株って”・・・単なる変換ミスですが、
ちょと笑えたので、そのままにしています。

さて、「赤頭巾は森を越えて」という本(論文)によると、「森」は「一般社会の常識が及ばぬ所」のメタファーで、「オオカミ」は「アウトロー」のメタファーだそうです。当時のドイツは、シュバルトバルト(黒い森)に覆われた国だたので、森には実際に盗賊や、街を追われた者達が住んでいたのでしょう。ちなみに、シュバルトバルトは燃料にする為に切りつくされ、現在のそれは、再生林だと学校で習いました。

さて、現在はさながら「森=金融界」、「オオカミ=ディラー」とでもなるのでしょうか?

2011/10/19  16:54

投稿者:鍛冶屋
>本当のオオカミは、羊の皮を"株って"、未だオトナシクしています。
上手い!・・・?^^)

しかし、最近の市場の細かいニュースへの一喜一憂が激しすぎませんか?。
まぁ一憂はしょうがないとして、一喜できるよな内容の事象でも無いと思われるのに、
反応が大きすぎるような・・・何処かの誰かさん達の思惑一つでって感じが・・・。

映画"赤ずきん" 自分も観ました。
だいぶん思ってたものと内容が違いましたが、自分らの子供の頃に聞かされたお話と
西洋での伝えられ方との違いなのかなぁ?っとも思いました。

民話や童話、童謡には裏の意味や教訓めいた物が沢山ありますね。
"赤ずきんちゃん"は、怖いオオカミを出す抜いてまんまとやっつけてしまうお話で
結局一番強い(ヤバイ!)のは赤ずきんちゃんだったりしますが、はたして"名も無き
子羊"である我々は食べられる"だけ"の運命なのでしょうねぇ^^;)。

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