2012/7/20

被曝した家畜をどうするか?・・・難しい問題ですが・・  福島原発事故
  

■ 被曝した家畜をどうすれば良いのか? (ご質問) ■

被曝した家畜をどうするのか、質問を頂きました。

< 質問 >

希望の牧場ふくしま〜岐路に立たされています。警戒区域なので数名でのお世話も限界でしょう。「日本獣医師会サイドから、日本獣医師会が中心となって新たなプロジェクトを立ち上げ、被ばく牛を圏外に出して、グループ分けし、飼養管理する案が出されました。」プロジェクトの概要
(1)被ばく家畜の“家畜”としての再生の模索 (2)耕作放棄地の保全管理などへの活用 (3)安楽殺、解体を含めた研究への活用  
圏外へ出して?規準緩和して食用にするのか、或いは活用するフリをして処分してしまうのか、、、人力さんはこの裏側を想像出来ないでしょうか。寄付金が今は足りていますが、人手も含めてこのままずっと牧場運営を続けられるとも思いません。でも何とか生かす、或いは元通りにならないものでしょうか。

<質問終わり>

■ 家畜はペットでは無い ■

非常にお答えし難いご質問ですが、
本日は、冷酷に書かせて頂きます。
「情」を交えると、論点が不明確になるからです。


家畜はあくまでも「経済動物」であり「愛玩動物」ではありません。

「被曝した」というだけで、家畜の商品価値は無くなります。
「経済動物」としての価値を失った家畜を育てる事は、
「ペットを飼う」とこと同義です。

被曝家畜は将来的にも価値を生み出しませんから、
これらの家畜を飼う為のコストは、純粋に持ち出しとなります。
これでは農家は破綻してしまいますから、
普通の農家であれば、家畜を安楽死させて、
その保障を政府か東電に求めます。

もし、被曝家畜が価値を持つとすれば、
それは研究対象としてですが、
被曝による影響は、10年後、20年後になりますから、
被曝量が少ない家畜をそのまま飼育しても、
何の影響も出ずに、無駄に餌代ばかりが掛かる事になります。

そもそも、被曝の影響は確率的に発生しますから、
多数の実験動物を揃えなければ、あまり実験の意味を持ちません。
マウスは安価で、世代交替が早いので、
被曝実験向きの動物ですが、
牛などは、研究に向かない動物の筆頭とも言えます。

■ 手塩にかけて育てた家畜は、当然食用になる ■

ここで問題になるのは、農家が家畜を手塩に掛けて育てるのは、
食用にする為だという事です。

乳牛も乳の出が悪くなれば、当然処分されます。

農家でも無い私が言っても全く説得力を持ちませんが、
農家が家畜を大事にする事と、
一般の人がペットを可愛がる行為は
全く別の行為である事には注意が必要です。

仏教国の日本では、人間の命も、ペットの命も、家畜の命も等価ですが、
これは、輪廻転生という仏教概念によるもので、
キリスト教の復活では、人間が牛になる事はありません。

この仏教的な、「ミミズだって命の重さは一緒」という思いが、
「福島の家畜は可哀想」という感情を、日本人に自然に生じさせます。

でも、本来は食べる為に飼育される動物なのです。

■ 象徴的意味しか持ち得ない ■

現在、福島の被曝家畜たちは、
家畜としての当然の経済価値を失い、
実験動物としての価値もそれ程高くありません。

しかし「可哀想な動物達」という、象徴的価値はそれなりに持っています。

この「象徴的価値」が、政治的に飼育費用を上回るのであれは、
これらの家畜達は、生き残る事が出来ますが、
時間と共に「象徴的価値」を失えば、
寄付金も底を突き、結局はこれらの家畜達は殺される運命にあります。

■ 「家畜達が可哀想」と書くメディアがあれば、私は信用しない ■

もしメディアがこの家畜達を取り上げて「可哀想」と伝えるならば、
私はそのメディアを信用しません。

極めて政治的か、あるいは大衆におもねった報道姿勢だからです。

むしろ、これらの家畜が始末されなければならない事を
ストレートに伝えた方が、放射線が経済に与える問題が明確に伝わります。

■ マンガですが「銀の匙」は家畜の命の問題を正面から扱っています ■

マンガの話で恐縮ですが、
少年サンデーに連載されている「銀の匙」という作品は、
農業高校で畜産を専攻する高校生の目を通して、
「家畜の命」の問題を正面から問いかけています。

私のブログで申し訳ありませんが、参考になれば・・・

「夢ってなんだろう?・・・「銀の匙」荒川弘」
http://green.ap.teacup.com/pekepon/809.html

■ 放射線の真実が明らかになれば、この様な悲劇を防げるはず ■

今回の被曝家畜の問題は、
結局は「低線量率の被曝も危険」とするICRPの厳しすぎる防護基準が招いた悲劇です。

この問題を解決しない限り、この様な悲劇が何度でも発生します。

尤も、少しでも放射線が入っていない食品を求めているんもは、
私達自身なのですが・・・。

「可哀想」と言う方達が、これらの家畜の肉を食べられるかが問われているのだと思います。



本日は、冷たい書き方になってしまって申し訳ありません。
でも、中途半端な状態は、家畜にとっては不幸だと私は思います。

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