2012/8/14

高校生の為の読書ガイド・・・勝手に10冊セレクト  
 

クリックすると元のサイズで表示します



■ 同じに育てても、「読書嫌い」の息子と、「読書好き」の娘 ■

毎年、夏休みになると娘が「お父さん本買って」とせがみます。

我が家の子供達は、小学生時代はマンガや児童書を読ませ、
中学からはライトノベルと、平易な普通の小説を読ませています。

なるべく「課題図書」や「名作」と呼ばれるものは避け、
子供が共感を覚えやすい作品を読ませて育ててみました。
大人の小説でも同時代性を持った作品に、子供は抵抗を覚えない様です。


長男は中一の時に「亡国のイージス」を読んで面白いと言っていたのですが、
そこから親離れが始まり、読書の傾向も次第に周囲の友人の影響を受け、
ライトノベルの王道的な作品ばかりを読む様になりました。
(私がライトノベルを読むのは、息子の本棚から拝借したからです。)
それも次第に興味が薄れ、だんだんと本自体を読まなくなってしまいました。

そんな息子も「ハルヒ」と「化物語」シリーズは貪る様に読みますから、
やはり子供は「面白い」ものを直感的に嗅ぎ分ける習性がある様です。


一方、娘は、読書のセンスが良い。

三崎亜紀の「となり町戦争」は、何故か小学校の学級文庫にあったのですが、
小学校6年生にして「となり町戦争」を面白いと言う子供も珍しい。
その後、「バスジャック」や「失われた町」を中学時代に何度も読み返えす程の
三崎亜紀の大ファンとなります。

「何処が良いの?」と聞いても、答えは要領を得ませんが、
彼女なりの「面白い」のツボに嵌るらしく、
読み返す度に、新しい発見をしては報告して来ます。

彼女が好きな作家は以下の通り。

三崎亜紀・・・文庫化された作品はどれも一番好きだとか
桜庭一樹・・・さすがに「私の男」は読ませていませんが、「赤朽葉家の人々」もOK
恩田陸 ・・・「夜のピクニック」「ネバーランド」は大好き
乙一  ・・・「失われた物語」は本がボロボロになる程読んでいます。
有川浩 ・・・「塩の街」が好きみたいです
伊坂幸太郎・・・「アヒルと鴨とコインロッカー」だけがマスト。

これらの作家の特徴は、文章が平易であるという事でしょうか。
一方、文章が難しくなると途端に読めなくなります。

西尾維新は「化物物語」「傷物語」で中断中。
福井晴敏は「ターンAガンダム」を読ませて見ましたが100ページで挫折。

一方、J・G・バラードの「結晶世界」は面白いと言うし、
小川洋子の「猫を抱いて像と泳ぐ」は大好きだと言うのだから、
どこに「読める、読めない」の基準があるのかは全く不明です。

さらには、女子高生らしく「携帯小説」も夢中で読んでいるから、
ジャンル自体にヒエラルギーは存在しないのでしょう。

ただ、面白いのは「一般書籍の振りをしたラノベの類似品」には否定的で、
「謎解きはディナーの後で」よりは
「文学少女」の方が余程面白いと言います。

ここら辺は、編集者の腹の中を見透かした様な発言で、小気味がいい。

■ 2012年の夏読書10冊 ■

毎年、夏になると娘や息子の為に10冊ほどの本をまとめ買いします。
中学生や高校生でも、さらには親の私達が読んでも楽しめるセレクトにする事で、
親子の会話も弾みますし、本をのコストパフォーマンスも上がります。

2012年の夏読書の10冊は、以下の通り。

有川浩・・・「レイツリーの国」
      「海の底」
      「図書館戦争」
      「図書館内乱」

恩田陸・・・「ねじの回転 上/下」
      (これに合わせて、226事件繋がりで宮部みゆきの「蒲生邸殺人事件」
       を読ませたかったのですが、引越しの際に図書館に寄贈してしまいました)

桜庭一樹・・「ブルースカイ」

三崎亜紀・・「鼓笛隊の来襲」

乙一  ・・「平面いぬ。」

辻村深月・・「太陽の坐る場所」

筒井康隆・・「時をかける少女」

藤原伊織・・「テロリストのパラソル」


シリーズ物や上下巻が含まれるので、正確には10冊ではありませんが、
ちょっと大人の本を混ぜておくのが「ミソ」。

意外な作品に子供は食いつくものです。

でも、ここに「嵐が丘」を混ぜておくと、
絶対に読まないのが不思議な所。

近代の名作って、サービスが足りないのか、
それとも私達がサービス満点の書籍に慣れ過ぎてしまたのか・・・。


本日は、夏休みの高校生にお薦めの「夏読書10冊」を紹介しました・・・。
これらのタイトルは、高校生が読んでも、大人が読んでも面白いハズ。

読書から遠のいてしまった大人の方のリハビリにもお薦めです。


5

2014/4/10  11:18

投稿者:人力
小林様

お役に立てたかどうか不安ですが・・・。

ブログの左側のタブに「本」という項目がございます。それをクリックすると、紹介した本の書評がいくつかございます。ご参考になれば。

2014/4/10  7:57

投稿者:小林
わたしの勝手な要望に応えていただけるか半信半疑でコメント入れました。読んで頂きすぐ返信頂いたので、びっくりしましたが非常に嬉しかったです。息子のおかげでこんな素敵な方に出会えた?ことを感謝します。

2014/4/7  3:50

投稿者:人力
小林様

私も高校生の父親なので、何と申し上げればよいのか・
・・・。

お勧めする本ですが、私が選ぶと柔らかい内要になって
しまします。(申し訳ございません)

1) 『夜のピクニック』 (恩田陸)
2) 『ネバーランド』  (恩田陸)
3) 『レモンツリーの国』(有川浩)

高校生には共感しやすく、内要も素晴らしいと思います
。(多分、高校には置いてありそうですが)

4) 『荒野』 (桜庭一樹)

ファミ通文庫で上下二巻。講談社から『荒野』と改題さ
れて単行本化されていますが、現在手に入るかどうか・
・。文春文庫で再版されているみたいです。桜庭一樹独
特の「毒」が薄く、だからこそ中学生にも共感できる素
晴らし小説だと私は思います。

5) 『ココロコネクト』 (庵田定夏)

ライトノベルのシリーズものですが、高校生がワクワク
しながら読める内要です。友情がジンときます。

6) 『NHKにようこそ』 (滝本竜彦)

なげやりとも思える妙に勢いのある小説です。「青春っ
て何て格好悪いんだ・・」そう思うと安心出来ます。

7) 『空の中』『塩の街』『海の底』 (有川浩)

若者に大人気の有川ヒローのデビュー当時の傑作3冊。
高校生が読んで損はしません。

8) 『川の深さは』 (福井晴敏)

有川浩の自衛隊三部作を入れて、これを入れないと不公
平になるので・・・。


ついつい、私の一方的な思い込みで選んでしまいました
。参考になるかどうか・・・。

2014/4/6  11:53

投稿者:小林
2013年夏の終わりに高校生の息子がなくなりました。
5ヶ月在籍した高校の図書館に本を贈りたいのです。生きることの喜び、価値、人や物事を大事にすることの日常。将来の不安や集団生活のしがらみに疲れた時読みたい本のお薦め、是非お願いしたいです!

2012/8/17  10:18

投稿者:人力
高橋さん

筒井大先生、断筆宣言はどうしたんでしょう。

パプリカも結構エッチだったので、息子に買ってあげましたが、途中で投げ出していました。

しかし、筒井康孝原作でハルヒの「いとうのいじ」挿絵、そして露骨なエロ。私が男子中学生だたら、迷わず特攻します!!

2012/8/16  23:07

投稿者:高橋
http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-4173.html

筒井先生、どうしましょ!!
さて、困った??お嬢様には薦められません。

2012/8/15  4:03

投稿者:人力
べジ子 さん

「重力ピエロ」も良いですよね。でも、「アヒルと鴨」のラストの切なさが印象的です。(喫茶店で読んでいて、思わず涙が出てしまい、周りを気にしてしまいました)
子供達とコミニケーションが増えたのは、子供部屋を無くしたせいでしょうか?まあ、共働きなので親の居ない時間は、子供達はやりたい放題ですが、子供のPCはネット接続させていません。尤も、今時の子供は携帯でミクシーでも、ツイッターでもブログでもやっている様です。

2012/8/15  1:39

投稿者:ベジ子
上記の中で私が読んだのは伊坂幸太郎だけです。
アヒルと鴨は切ない。映画も幾度か観ました。でも私のマス
トは「重力ピエロ」。映画も原作にほぼ忠実で良かったです
。英語の字幕が出るので米国人にみせたら泣いていました。
でもこういったやり取りが出来るなんて、きっと人力さんと
娘さんは程よい距離にいるのでしょうね。

※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ