2009/11/25

「木を見て森を見ない」とならぬよう  徒然

 民主党政権の目玉である「事業仕分け」ですが…。

 事業の無駄を洗い出す作業。国や地方自治体の概算要求を削減するために実施する。2009年9月に自民党から民主党に政権交代したことで、事業の無駄を削減するための行政刷新会議が設置され、各省の事業について、必要性があるか、国がやるべき仕事かなどを一つずつチェックする。約三千ある国の本予算の事業数に対応するため、作業はワーキンググループを設置して実施し、また透明性を高めるため、公開の場で仕分け作業を行う。

 毎日のように報道されている事業仕分けですけど、今までブラックボックス化していた予算編成ということに対し、可視化を図ったことはいいことだとは思います。しかしワタシには疑問もあります。まず財務省が所管している事業についてどこまで切り込めるかです。元々今回のテーゼに上がっていることは財務省主導でチョイスされたモノということは皆さんご存じだと思います。官庁と一口に言っても財務省とそれ以外の省庁は全く別物と考えた方がいいです。わかりやすく言えば、財務省は財布の紐を締めることに意義を見いだし、他の省庁はいくらお金を使えるようにするかがそれです。当然財務省も所管している事業があるわけですから、それについてどこまで切り込めるかというと???になります。これは翌年度以降も続くのでしょうから、そこからが本当の意味での「無駄をなくす作業」と言うことになるのでしょう。

 それと、ここ数日言われている「技術分野」のように一朝一夕に答えを出せないが、長いスパンで計画を立てないといけないものも「コストパフォーマンス」という名の下に切り捨てにならないかということです。現在は企業活動にしても「人を育てる」ことより「人を切り捨てる」ことにシフトしています。勝ち組・負け組という嫌な言葉が言われるようになった自民党時代の政権が起こした歪みがこのような結果に繋がっているわけです。国家の成長戦略というものがはっきりしていない現政権は、まず我が国の繁栄のために何に力点を置くかということを明言しないといけません。その上での仕分け作業というのならそれぞれの議論がより具現性を持ってくるのだと思います。

 「国民の生活が第一」と標榜し「政権交代」を成し遂げたわけですから、その基本を忘れず、「国とは国民が主人公の集合体」であることを考えていただきたいと思います。

 ※11月28日(土)追記
 今回の仕分け作業の中には、以前の自公政権時代で見過ごされてきた膿を出す項目もたくさんありますが、一方でスパコンの話を始め漢方薬の保険適用外云々と文字通り国民生活に直結するものも仕分けの対象になっているようです。
 http://www.cao.go.jp/sasshin/index.html
 国民にそっぽを向いていた自公政権とはまた違った形での国民無視とならねばよいのですが……。なお、漢方薬のお話は下をご覧ください。

 27日に終了した「事業仕分け」で、漢方薬などを保険適用の対象外とする方針が打ち出された。和漢薬研究が盛んな富山大学などの医師や研究者らは反発し、同大学の嶋田豊教授(51)=和漢診療学=は「漢方は全国の医師の7〜8割が診療に取り入れている」と重要性を強調している。富山大付属病院では医師や患者らが反対の署名運動を始めた。【青山郁子】 <毎日.jpから引用>
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