2011/5/21
「毎年咲く花」
春になると一番に咲く花がスイセンとクロッカス。お隣との間に咲く。きっと最初のオーナーが植えた花。何回かオーナーが変わっても、同じところでいつものように咲く。
ニセコは、日本はもちろん世界でも有名になった。ニセコに住み移る人が、昔も今も本当に多い。ひとつのブランドかも知れない。
ブランドは一人歩きをする場合がある。イメージ先行。これにより、実を伴わなずあぐらをかいていると大変なことになる。
ニセコと言えばジャガイモが有名。生産されるイモは、そのままほとんどが首都圏などに送られる。
しかし、北海道でイモはうちが一番というところはたくさんある。ニセコ以外の羊蹄山麓の町村は言うに及ばず、厚沢部、芽室など種類が違ってくるとそれこそ一番合戦になる。
要はおいしくないといけないということ。
北海道の飲食店で、すべての時季に全部北海道産の野菜を使って営業しているところはほとんどないのではと思う。実は今の時期、うちも人参、ピーマン、ナスは本州産を使っている。
デパートで北海道物産展はドル箱らしい。なんでも北海道と銘打つと売れる。
でも、北海道以外の農家もおいしいものをたくさん作っている。
ちなみに、今使っているニセコのイモ。来店されたお客様は、「やっぱりニセコのイモはちがう」という方が多い。ニセコのジャガイモは確かにおいしい。でも、本州産のジャガイモでも加工技術さえあればニセコ産に負けないくらいの完成度が出せると思っている。
静かに毎年咲いては散っていく花。別にブランドのクロッカスではないが、今年も生きていて咲いてくれたと思う。おいしいものは、名もないところで出会うともっと感激する。


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