「『スウィングガールズ ファースト&ラスト コンサート』★★☆☆☆」
映画と音楽
『スウィングガールズ ファースト&ラスト コンサート』
スウィングガールズ&ア・ボーイ
ミッキー吉野+斎藤ノブ+山口れお&オルジアブラスアンサンブル!
シーラカンス
矢口史靖とスウィングレディース&ジェントルメン with 岸本ひろし
2005年
★★☆☆☆
映画『
ウォーターボーイズ』(矢口史靖 監督 2001年)や『
スウィングガールズ』(矢口史靖 監督 2004年)では、出演者らが実際に何ヶ月間も猛特訓し、シンクロナイズドスイミングの演技やビッグバンドジャズの演奏を本当に行っている、というのが1つの売りとなっているようだ。本DVDは、『
スウィングガールズ』作中の高校生ビッグバンド「スウィングガールズ&ア・ボーイ」の最初で最後のコンサート(2004年12月27・28日; 於ホテル日航東京)の様子を収録した企画モノDVD(収録されているのは2日目の公演のようだ)。
2時間を超える収録時間を不思議に思っていたのだが、最初にプロミュージシャンによるバンド「ミッキー吉野+斎藤ノブ+山口れお&オルジアブラスアンサンブル!」の20分に渡る「前座」があり、映画の監督、矢口史靖率いる(?)アマチュアバンド「矢口史靖とスウィングレディース&ジェントルメン with 岸本ひろし」も1曲披露する。劇中に登場する兄弟フォークデュオ「シーラカンス」の『失恋してもラヴィン・ユー』をフルコーラス聴ける!というのは、このDVDの密かな目玉だと思う(笑)。
残り1時間半もあるが、「スウィングガールズ&ア・ボーイ」の演奏は8〜9曲程度。何でそんなに時間がかかるのかと言えば、1曲終える度に各メンバーから会場へ一言挨拶をしてみたり、上野樹里が監督に宛てて書いた手紙を読み上げてみたり、最後には監督が全メンバー個別に宛てたメッセージを読み上げてみたり、といったイベント(?)がはさまれているため。アンコール時に明るくなった会場は若い男性客で埋め尽くされており、この映画に出演していた女のコたちは先物買い好きにはたまらないアイドル予備軍(?)みたいな女のコばっかりだったんだなぁと改めて気付かされた。
演奏の方は、はっきり言って学芸会レベル。これを音楽会・コンサートだと思ったら当然もの足りないが、学芸会だと思えば楽しくて良いのではないかと。やっぱり音楽は楽しくなくっちゃね。
ちなみに、
映画ではトロンボーンを担当していた本仮屋ユイカは出演していないので、彼女のファンは要注意。
→
Kota's Movie Review
→
Terai, S. Web Page

0