昨夜の抵抗値測定熱はこれだけではおさまらず…、まだ測ってみたいものがありました。ズバリ、「可変抵抗器の最大抵抗値と最小抵抗値」!
それと言うのも、エレキギターの改造についてのWEBページを見ていると、よく「ポット(可変抵抗器)全開でも抵抗はゼロではない」と書いてあるので。
で、まず、手元にあった100kΩの可変抵抗器(特にエレキギター用ではなく、電子回路の実験キットに含まれていたもの)の最大抵抗値を調べてみると…、
「87.0kΩ」かな。公称「100k」だけど、実際の最大値は「87k」。13%も小さい。そんなものなのか。電子部品って意外と「誤差」が大きいんですよね。エレキギターの改造の世界では、「USA製のポットよりも日本製のポットの方が誤差が小さい」なんてよく言われているけど…(この可変抵抗器がどこで製造されたものなのかはわからない)。
では、最小の抵抗値は?
「2.3Ω」かな…。単位が違うことに注意(「2.3kΩ」ではない)。確かに「0Ω」ではない。「2.3Ω」って大きいんだか、小さいんだか…。電気の世界って、もの凄く大きなオーダーの数値と小さなオーダーの数値が同居しているところがあって、感覚的によくわからないんですよね。
それでは、実際のストラトキャスターに取り付けられている可変抵抗器の抵抗値を調べてみましょう!
まずは、センタートーン! 「250kΩのポット」が取り付けられているハズですが…、
「288kΩ」! 15%も大きい! そんなものなのか…。
次に最小値!
「83.3Ω」! 全然「0」じゃないね!
続いて、フロントトーンの最大抵抗値!
「222kΩ」! 今度は250kよりも11%も小さい!
次に最小値!
「102.8Ω」! ついに「100Ω」を超えた! こんなものなんですね…。
ボリュームの可変抵抗器については、3つの端子が全て何かと繋がっているので、純粋な抵抗値だけを測定することが出来ませんでした…。
いや、これ…。勉強になったわ…。まず、「個々の可変抵抗器のバラツキが大きい」ということ。誤差±15%くらいは当たり前なのかな? だって、「250kΩのトーンポットが2つ」と思っていたら、1つは「288kΩ」、もう1つは「222kΩ」だって言うんだから…。
それと、「最小抵抗値は80〜100Ω」ということ。「0Ωじゃないって言っても、せいぜい1〜2Ωだろう」なんて思っていたら、大違いだ。これはビックリ。まぁ、だからこそ、「フルアップボリューム」だの「フルアップトーン」だのといったエレキギター用パーツが市販されているんだけど…。
まぁ、こういう世界なんだろうけど…、何にせよ、知らない世界の「常識」を知るってことは面白いね!

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