エディー・ヴァン・ヘイレンとの出会いだったLP
高校生になる直前くらいだったな。
NHKサウンドストリート月曜日は松任谷正隆がパーソナリティーだったが、誰かは分らずとも毎週楽しく聴いていた。
「今日はマイク・マクドナルド特集です」
ということでドゥービーが何曲かかるかワクワクしながら聴いていたのだが、ドゥービーは WHAT A FOOL BELIEVES だけで、その他は
カーリー・サイモンの YOU BELONG TO ME だったりして松任谷さんの見解いわく、「これ、たそがれマイ・ラヴの元だったりするのかなあ」などと、子供なりに勉強させてもらった気がした冬の終わりだった。
ドゥービーの情報が欲しかった僕だったが話が面白いので録音もしていて、今思えばついていたなあと思うのが後にヘヴィー・ローテーションで聴くことになる一発がニコレッタ・ラーソンの CAN'T GET AWAY FROM YOU がかかったこと。
「えっと、クレジットはクエスチョン・マークになっていますが間違いなくエディー・ヴァン・ヘイレンのギターでしょう」
弟子屈という田舎に住んでいたので情報が少なくヴァン・ヘイレンのレコードを持っている奴がいるかどうかも発見出来なかったので、そのギターは衝撃的で、当時は語れなかったが大人になった僕が今言えることは
「うーん。ポップの中で派手なギター弾けるのはエディーの他に何人いるかなあ」
ということ。
そう。間違いなく彼は天才で、あまり他人のレコードには参加しない彼の思いがけなかったポップ・センスが垣間見える実にエディー・ファンにも堪能してもらえる作品となっており、さらに一曲目がニール・ヤングの書下ろしだったりリトル・フィートが参加していたり、ヴァレリー・カーターがバッキング・ボーカルだったりと実に贅沢なレコードとなっている。
あとで思い切り大きな音で聴こう。あなたの虜。
あ・・・2ndジャケです。
初回盤は NICOLETTE のタイトル部分が黒字でクレジットもプロデューサーのテッド・テンプルマンが TEDDY の綴りになっております。
BSK3243 NICOLETTE LARSON/NICOLETTE 1480円

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