
1973年
昔話さ・・・
恋の終わりなんかいつも同じ
出会った10月を想い
長かった日々を想い
(lalalah,lalahlah)ce't la vie
出て行った彼女(彼)との日々を回想し、苦しみもがく男(女)の心情を歌った、極々当り前のSILLY LOVE SONGです。ギター一本で展開されるおセンチでシンプルなメロディー・ラインの中に、時折登場するリコーダーとヴァイオリンの簡素で可愛らしい童謡のような使い方が、切なさを適度に助長させている名アレンジなのですが、色とりどりというよりは、ちょっとくすんだ彩りの紅葉を思い起こさせるのは、明くまでも帰ってこない美しき想い出の歌であるからで、サビの「セ・ラ・ヴィ」のコーラス部分で控えめに登場するマラカスが、数珠のように響き、「いつだって、どんな人間だって、そうなんだよ」と、癒してくれるのです。田舎のビートルズと言われたスタックリッジの名B面。
僕はスタックリッジのアナログは一番好きなこのシングル『DO THE STANLEY/C'EST LA VIE』だけ残して全て手放してしまった。想い出は残っているけど、秋になるとちょっぴり切ない・・・誰か、売りに来てくれたらいいな・・・

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