BEE GEES 1st ¥8000
今時期の札幌は時折冷たい北風が唄うようになり、心にも冬への覚悟というあきらめが芽生えてくる季節なのである。
秋は嫌いだ。
寂しいから。
だからイッソ早く白くなっちまえ!
と毎年思うのだが紅葉の季節だけはビー・ジーズの1stアルバムのようにカラフルで大好きだ。
昨年の11月中旬、寂しい寂しいと思いながらお客さんの家までレコードを運ぶ為クルマを走らせた。
そうすると、石山通で信号待ちの時、ふぁーっと吹いた風が唄ったのである。
赤いのやら黄色いのやら茶色いのやら、無数なのかーと思うほどの数の落ち葉が舞う。
回ったり、地に落ちたらもう一回上がったり、地を滑るように追いかけっこしたり、その時クルマのBGMは無く無音。
だけど勝手に脳内BGMはビー・ジーズの1stアルバム。
視覚は唄うし、その時信号がいつまでも赤であってほしいと願った事は言うまでもない。
誰かの心に刻まれているメロディーって、それがたとえ俺ひとりのものであっても名作なのだ。
ましてや誰もが聴いてきたヒット・メロディーであれば、尚のこと地球に根付いた、有機的で健康的な引力を持っていると思うんだな・・・
最近は古き良き時代の音をどうやって再認識してもらうか・・・
あくまでも楽音舎の中の都合だけで考えている所なのさ・・・
このビー・ジーズのレコードはイギリス・オリジナルでモノラル盤、状態超美品なので¥8000ついているけれど、初期ビー・ジーズのベスト・アルバムは特価¥390からいつでも在庫がある状態。
トップ・グループの宿命だが、彼らほど春夏秋冬を感じさせてくれるグループはない。
1stは秋色だけどね・・・

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