中二の秋、¥2500出して国内盤新品を買った。
釧路のレコード屋だった。
B鶴屋に入っているレコ屋だったか国原だったかは覚えていないが、その日の昼、弟と泉谷のカツミートを大盛りで食べた事は記憶している。
弟子屈の家につく間、車中、ロック名盤百選なる本を読みながらも、今日の選択は正しかったのか?どうかな?やっぱりジャニス・ジョプリンのチープ・スリルにすれば・・・ああ、本にはアル・クーパーは人より10年先を行っていると書いてある・・・ああ、でも買ったものを聴くのは楽しみだな。早くうちに帰りたい・・・
そんな風に田舎の子供は一枚のレコードを真剣に悩んで買っていたのである。
展覧会の絵・・・
ムソルグスキーか・・・
当時は本当に感動し、クラシックなる面倒くさく思われた音楽に一歩近づけてもらったかのような、そしてこんなん聴いている俺ってかっこいいと思っていた。
今週に入り、ほとんど毎日EL&Pの展覧会の絵が入ってきている。
そのかわり、ほとんど毎日売れているのは値段を¥99に設定しているからであろう。
買い取る度に、売る都度に、ジャケを見ては泉谷のスパカツを思い出し、グレッグ・レイクの賢人のギターをコピーしたことを思い出してはちょっとだけ恥ずかしさがにじみ出てくる今日この頃である。


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