「映像授業のあるべき姿とは?〜数学指導のコンサルタント:相談例」
水野のお仕事
※先方の了解を得て掲載しておりますが、相談日と記事日付は別にしております。
昨年の今頃も、そういえば対面にてお話をさせていただいておりました(→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/1517.html)。このときの内容は、いわゆる「学習相談」でしたが、年末というのはやはりそういう「時期」なのでしょうか。今年は、これまでにも日々お世話になっている理系教科の指導者の先生から実際にお会いしてお話をさせていただく旨のご依頼を受けました。
ご相談をお受けした(はずの)筆者の方がむしろ勉強させていただたいた感じで、まったくもって恐縮なのですが、今後に向けて新しい提言というか、考えを共有することが出来ました。
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議題は、昨今様々なところで目にする機会の増えた「映像授業」についてでした。
筆者も自身の授業(実際には模擬授業)を動画サイトにアップしていますが、生徒さんにその授業を観て学習してもらうこと(言わば教材や教具として)を目的にはしていません。授業の様子を少しでも知ってもらうことで、皆さんに信頼感・親近感を持っていただくための道具と割り切っています。それ以上のクオリティのものを作ったり、リターンを期待したりすることは大変難しいと感じているからですが、今回はそこに敢えて踏み込んだ話し合いでした。
(写真は筆者のものです。イメージで)
ただ単に授業をするだけなら、そこそこの講師スキルさえあれば出来ますし、お金をかけて目的に合ったPCソフトを導入したりすれば、コンテンツを編集し「教材」としての仕上がりをアップさせること可能でしょうが、筆者はそれ以前の部分で映像授業そのものに対して不満を持っていましたので、そういった観点からお話させていただきました。
出てきた問題点をクリアするには、教科の知識はやはり必須で、しかも単に自分が授業をするのとは違った知識や物の見方が必要になると思われ、そのノウハウはこれから構築しなくてはならないと思いますが、筆者が今まで行ってきた活動の中に、それに通ずるものがあると思っています。
また、コンテンツを個人で作る場合は、ある程度内容の揃ったデータベースが構築できるまで、作る作業をどう継続するかも大きな問題になります。筆者自身にも似た経験がありましたが、単発で思いつくままに作るだけでは認知度も上げにくく、多くの作り手はこの段階から抜け出せずに挫折してしまいます。要は受け手の立場に立った「+α」で、それにも様々な可能性がありますが、今回お話させていただいた内容がお役に立てば幸いです。
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(先方からいただいた感想:抜粋)
今日の議題は、おそらく動画をやっているみんなが気になっていることだと思います。われわれは商売(筆者注:もしくは宣伝媒体)でやろうといるのでやはり売り手対買い手という視点は常に持たないといけないと思うんです。
生徒の為になることと多くの生徒が支持してくれるものもまたイコールではないし、そのことに関してもいろいろ議論できて有益でした。ありがとうございました。
