「分野別導入書・問題集を活用しよう(苦手分野のフォロー)」
参考書の選び方・使い方
ある程度学習が進み、このレベルまで仕上げたいという目標が出てくると、逆に気になってくるのが苦手分野の扱いです。今回は、苦手分野のフォローについて考えてみましょう。
我々が苦手分野の対策と言う場合、それには大きく分けて2つの要素があります。
$ 1:入力・・・つまり基本事項の導入を補う
$ 2:出力・・・つまり問題演習を補う
学校でそもそも授業をしてくれなかった、もしくは、授業はひととおり受けたが最初の方がよく分からずに放置してしまったなどの場合が前者、とりあえずは理解できたはずだが忘れてしまった、自分で問題を解こうとすると解けないなどの場合が後者に相当します。
初学者〜中級者向け、いわゆるセンターレベルまででは
$ 入力用:
$ ○「初めから始める数学」(マセマ)
$ 入出力兼用:
$ ○「ホントはやさしい」シリーズ(文英堂)
$ ○「坂田アキラの○○が面白いほどわかる本」(中経出版)
$ ○「佐藤の数学教科書」(東進ブックス)
$ 出力用:
$ ○「短期完成!基礎力徹底ドリル」(学研)
中級者〜上級者向け、とくに記述対策を中心に考えると
$ 入力用:
$ ○「分野別 受験数学の理論」(駿台文庫)
$ 入出力兼用:
$ ○「理・医系入試の完全攻略」(文英堂)
$ ○「モノグラフ」(科学新興新社・フォーラムA)
$ 出力用:
$ ○「こだわって!国公立2次分野別問題集」(河合出版)
などの選択肢があります。
・・・あと、ポイントになるのが使い方です。
上で「入力用」もしくは「出力用」とした本はあくまで他書と並行して使っていくべきですが、「入出力兼用」とした本は総じて分量が多いため、必要な部分だけを拾い読みする必要があります。それがしにくい「佐藤の数学教科書」のような本を使う場合は、併用でなくこの本に専念しましょう。
苦手分野の対策は、やり方によって進み方が天と地ほど変わってくるので、通常の学習以上に目的意識をしっかり持ってやっていって欲しいと思います。