「挫折したっていい、夏。生涯の財産にしてほしい、夏。」
時節のアドバイス(過年度)
筆者は、夏が来ると、Z会の通信添削に挫折したことを思い出します。
高3の前期にとっていた、数学のいちばん難しいやつです。とてもじゃないけれど歯が立たず、ほとんど白紙の状態で出したこともありました。真っ赤になった答案が返ってきたときは、それはそれは悔しかったものです。何とか志望校には受かりましたが、数学はしばらく自分の中で「トラウマ」になっていました。
でも、今になって考えてみると、解けずに悩んで、結局解けず、悔しがる。その経験が一番大事だったように思います。下にZ会の資料請求のリンクを置いていますが、
*** 生涯の財産になる「本当の学力」をつくる
何とも素晴らしい言葉じゃありませんか!
筆者自身の場合、まずは、問題の意味を正しく捉える習慣がつきました。机の前で座っている時間だけでは足りないので、風呂に入って考えたり、電車の中で考えたりもしました。数学の問題には問題文も短いものが多いので、計算ばかりの問題でなければ容易にそれができますよね。
また、分かっているつもりでも、いざ答案を書こうとすると詰まることが多いのに気づき、標準問題でもバカにせず答案をしっかり書き、その中から自分なりの「書き方」を身につけないといけない、と意識するようになりました。さらに、部分点を狙うことになったときも含め、書けるところまで何かしらの文章や図を残し、またそれらをギリギリまで見直す姿勢を身につけました。
ただそれを、入試の基礎と呼ばれるレベルが十分に定着していない時期にやってしまったのと、おかげで数学に苦手意識を持ってしまい、気持ちが切り替わるまでにセンター試験前後まで要してしまったのが痛かったのですが、皆さんには、この夏休みの時期をうまく生かしていい意味での「挫折」を経験し、今後のレベルアップにつながる力をたくわえて欲しい。そのように強く願うわけです。
そのためには、答え(らしきもの)が出るかどうかより問題に対する「取り組み方」に重点を置いた教材選び、そして学習計画づくりが必要になってきます。今まで解いていたものよりも、少し難しめがよいでしょう。何問解くとか何ページ進むとかいうノルマは決めなくていいですが、夏休みのあいだは結果を恐れずとにかくこれをやるんだという、強い意志を持ちましょう。
秋、そして冬になれば、分かっても分からなくてもとにかく先に進むしかなくなるのですよ。

