減農薬の「稲作り」を目指して
「稲は丈夫な作物、減農薬との取り組み」
「4月15日」に「育苗箱」に種を蒔き、数日の間、「ヒーター」で加温された「種」は「ビニールハウス」の中で「日の光」を浴びて「発芽し、生長」します。
おおよそ「1ヶ月」、ハウスの中で育てられた「稚苗」は、
「5月18日」に「水田」に「田植え(移植)」されました。
次の大事な仕事は「除草」です。残念なことですが、『ここで「田んぼ」に農薬』が使われます。
かっては、人の手での「除草」でしたが、薬剤による「除草」が開発され、人の手では、「1日」の仕事が、「薬剤」では「10数分」で終わります。さらに、「手で除草する労働の、人体に対する負荷」を考慮しますと、ここでの「薬剤」の使用は「お許し」いただきたい部分だと思われます。
「5月21日」に「除草剤」の散布を行いました。
田植えの終わった「水田」の中では、今まで「眠っていた雑草」が一斉に目を覚まして、活動を始めています。
雑草が活動を開始するのは、「最後のしろ掻き」であり、「田植えの3日ほど前」になります。ですから、「5月21日」は、雑草は「発芽」の過程であり、人の目では確認が出来ませんが、雑草としては「一番弱い時期」になります。
この時期が過ぎますと「雑草は、土の中に根を張って」しまいます。ですから、今の時期にキッチリと雑草を退治しておきますと、稲刈りまで雑草を完全に抑えてしまいます。
使用した「除草剤」は「サンサール(1キロ粒剤)」で「10アールに1キロ」を散布することになっています。適用雑草は「ノビエ、ホタルイ、ウリカワ、ヘラオモダカ、ヒルムシロなど」です。
昨年は、「薬剤」の使用の関係で「ヒエ」の繁茂を許してしまいました。今年は、「薬剤」も変えていますが、「人と環境に安全」で「丈夫な稲」を作りたいものです。
なお、「水田に対する薬剤」は「原則的」には、これで終わりですが、その後の「稲の経過」を見て「肥料の追加」、「カメムシ対策」が入ってきます。
特に、「カメムシ」が「8月10日」の頃に「稲穂」に被害(黒い粒の米)を及ぼすことがあります。その時には、一時的な「防除」が必要になります。

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