新年あけましておめでとうございます。
大晦日から降り続いた雪が50センチ余りとなっており、08年は除雪作業から始まりました。
除雪が終わりますと、地元の守り神である「黄金堂(こがねどう)」に、孫達ともども参拝です。
野菜畑は完全に根雪の状態となり、ハクサイ、ダイコン、ブロッコリーは、春まで雪中貯蔵させることとなりました。
食べたい時には雪を掘って収穫します。
掘るのが大変ですが、寒さに当たったものは味が濃厚になっているような気がして、「食いしんぼう百姓」にとっては楽しみが増えております。
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さて、今年の我が家の農業事情ですが、今までの米作りが出来なくなりそうです。
「米の全面転作で麦を作れ」
との通告を受けております。
ヨーロッパの先進諸国は、食料自給率を100パーセント近くに維持していると聞きますが、日本は「自給率などどうでもよい」ということのようです。
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08年の種苗を注文する時期になっており、昨年から頭をよぎっていた作物の情報について、以下にまとめてみました。
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まずジャガイモですが、「おいしい肉ジャガを食べたい」という気持ちだけで、ここ数年「ダンシャク」だけを栽培してきていました。
最近は、多くのジャガイモ品種が紹介されていますので、「煮えやすくおいしいジャガイモの品種」を目指して作ってみたいと思っております。
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次にトウモロコシですが、隣近所のトウモロコシは、収穫時期になりますと山から熊が下りてきて、茎をなぎ倒しながら食べるため、全滅させられてしまいます。
幸い我が家の畑までは熊が下りてこないため、近隣の農家からは、
「何年もトウモロコシを食べていないから、今年は(私の畑に)作付けをさせて欲しい」
との申し入れを受けております。
ただし私の畑では、熊以外の動物によって食害が出ております。
その被害は、実を茎からもぎ取り、草むらの中に持ち込んで食べるというもので、昨年は全体の30パーセント程度の被害が発生しております。
熊以外の動物でトウモロコシを食害しそうなものとして、アナグマ、ハクビシン、タヌキなどが考えられますが、トウモロコシの収穫時期になりますと、畑にはタヌキとも異なる獣臭が漂っています。
もしハクビシンですと、外来生物であり、頭の痛い問題です。
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この他にも、岩手特産のヤマイモの系統、子どもの頃に食べたウリの一種「キンカ」なども栽培してみたい作物です。
キンカは、美味しさから言えば、現在栽培されているメロンが圧倒的に甘みに富み、端ざわりなども優れていると思いますが、郷愁とともに味わってみたいものです。
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3月になって雪が消えると、ニンニク(ニューホワイト六片、在来種)と、切り花用のシャクヤク(500株)の手入れが待っています。
良いニンニク、良いシャクヤクの切花生産のためには、手間を惜しまずに手入れをする以外にないと思われます。


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