2005/1/24

「これ...」  昔話
と差し出す彼女の両手には、幅が25cm位のラッピングされたものがあった。

「え?」
聞き返す彼に、彼女は答えた。
「この間貰ったぬいぐるみがとっても嬉しかったので、そのお礼なの」

3週間前に彼女が帰省する時、彼はちょっと早めのクリスマスプレゼントとして、彼女に大きなぬいぐるみをあげた。横浜駅から東海道線に乗って帰る時、彼女はそのぬいぐるみを袋に入れたりせず、そのまま左手で抱えていった。

「街を歩いていた時、ショーウインドーの中に飾ってあるのを見つけたの」
と彼女が続けた。

彼は受けとった包みをほどいてみると、2つの貯金箱だった。
「ありがとう、とっても可愛いな」
「よかった、そう言ってもらえて。少女趣味って言われちゃうかもって思ってたんだ」
彼女は本当に嬉しそうに微笑んだ。

「この貯金箱が一杯になったらどうしようか?」
キリマンジャロを一口飲んだ後、彼が尋ねた。

「そうねぇ... どこか食事にでも連れて行って」
そう言ってコーヒーを飲む彼女のしぐさを、彼はじっと見ていた。



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Read More はコメントへの返事です → PinguChocoさん

「昔話」というカテゴリーが暗示しているように、実話なんですよ。1割位は脚色されてますけど。
その1その2、そしてこの話という流れです。

2005/1/25
0

2005/1/25  7:17

投稿者:PinguChocoさん
たびたびすいません、Pinguです。朝からすっごい驚いて、感動しました。本当なんだぁと思って。素敵な恋してたんですね、Setsuさんは優しいですね。今までの話は、実話かなと思ったけど、今回は全然思わなかったんです。

2005/1/24  23:42

投稿者:PinguChocoさん
こんな風に言ってくれる彼いるかなぁ? いいなぁと思ってしまった。貯金箱をあげた彼女の気持ちがちゃんと彼に伝わっているのですね。

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