2005/1/29

午前7時13分  彼と彼女の風景
彼女は玄関にある鏡で髪型を整えている。彼女がいつも家を出るのは7時30分頃だが、今週一杯は、土日に行われる文化祭の準備で少し早く家を出なければならない。

昨日の朝玄関を出たら彼にばったり会った。それも向こうから挨拶されてしまった。あまりおしゃべりが得意でない彼女は、中学時代から彼のことが気になっていたが、話し掛けられずにいた。

物凄いチャンス! 彼の通う高校は私の高校の一駅先だから、毎日一緒に行けるかもしれない! 昨日だって母親が呼び止めなければ一緒に行けたのに!

そう考えた彼女は、今日はいつになく早起きして登校準備を済ませ、こうして玄関で彼が来るのを待っている。外に出て彼が来るのを待っていようかとも思ったが、昨日のように偶然会ったことにした方が話が弾みそうな気がした。通りに響く足音がだんだん近付いて来る。彼の足音だ。間違いない。

今日は私が先に「おはよう」って言って、一緒に並んで歩こう。週末の文化祭にも誘ってみよう。

そう決めた彼女は満面の笑みを浮かべて玄関の引き戸を開け、外に飛び出した。

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Read More はコメントへの返事です → PinguChocoさん

1話毎に視点を動かすと面白いかなと思って、「彼女」の視点にしてみました。
続きはこちら
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2005/1/29  21:18

投稿者:PinguChocoさん
私だったら、緊張してしまって、玄関でそわそわ、そわそわしそうです。この続き?が楽しみ。こういう偶然出会って、それから何か始まる予感しているときって、いいですよね。

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