2004/6/22

行きも帰りも...  眼鏡
大学を卒業するまで横浜に住んでいた。
自宅は中村橋商店街のほぼ中央で、荒物雑貨商をしていた。

国道16号線に市電が走っていた頃は、この商店街を経由して通勤通学する人も多く、かなり繁盛していた。市電が廃止になり、地下鉄ができた頃から人の流れが変わり、加えて大型スーパーが登場してきたこともあり、だんだん寂しい商店街になってきた。

当時私の家には風呂がなく、商店街の東の方にある銭湯に通っていた。

中学1年頃から目が悪くなり眼鏡をかけていたが、銭湯に行く時は眼鏡を家に置いて行っていた。その頃既に、眼鏡を外すと足もともはっきり見えないくらい目が悪かった。

ある日銭湯に向かって商店街のアーケードを歩いていると、何かを踏んでしまった。犬のフンだった。
「ついてないや」と思いつつ、銭湯に向かった。
銭湯から出てくる頃には、既にそのことなどすっかり忘れていた。

さっぱりした気分で自宅に向かう途中、何か変な感触があった。
そう、私は帰り道でも同じものを踏んでしまった。

目が悪いために悲しい気分になったのは、それが初めてだったかもしれない。
0


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ