日本ジュニア・ユース選手権も2日目が終わりました。
〜日本ジュニア選手権の話〜
男子100mでは山縣亮太選手(慶応大)が10秒52(-0.8)で制し、連覇達成。
インターハイを制した梨本真輝選手(市立船橋)が10秒67で高校生ながら2位と健闘。
男子棒高跳では近田竜雅選手(関西学院大)が5m10で優勝。
1位から3位までは5m10で試技数差という接戦でしたね。
2位には国体の少年共通で3位の有明徹也選手(観音寺中央)が入りました。有明選手は5m10は1回でクリアしたものの、5m00で2回失敗したのが響いて2位。
3位には国体の少年共通を制した田中亘選手(樹徳)が入りました。田中選手は5m00は1発でしたが、5m10を3回目でクリアしたので3位。
同じく3位には国体の成年の部で4位の山本聖途選手(中京大)が入りました。こちらは5m00はパス。5m10を3回目でクリアということで同率3位。
インターハイを制した船本稜矢選手(日本ウェルネス)は4m80で16位でした。
男子三段跳は安部弘志選手(日体大)が15m52(+1.5)で優勝。
国体少年Aを制した阿比留明久選手(福岡一)が15m16(+2.6追い風参考)で高校生ながら3位と健闘。
男子砲丸投では日本インカレ3位の中村太地選手(国士舘大)が16m99で優勝。
インターハイ10位の高橋剛志選手(東京学館船橋)が自己新となる16m62で2位に入りました。
インターハイを制した鈴木愛勇選手(東京)が16m30で4位、インターハイ2位の筒井崇広選手(成田)が16m23で5位、インターハイ3位の佐々木和美選手(仙台工)が15m86で6位、インターハイ4位の北野貴士選手(近大附)が15m45で7位とインターハイの上位選手がこの辺に固まりましたね。
男子円盤投では日本インカレ5位の秋葉堅太選手(日大)が51m89で優勝。
砲丸投げを制した中村太地選手(国士舘大)が49m85で2位に入っていますね。
高校生では国体の少年Aで3位の湯上剛輝選手(守山)が47m11で5位に入りました。
インターハイおよび国体少年Aを制した安部宏駿選手(玉野光南)は3回ともファールで記録なしでした。
女子100mは向かい風2.3というあいにくのコンディション。
しかしこの中でただ一人11秒台をマークする走りを見せた木村茜選手(京都橘)が11秒99で優勝。
2位には三代友紀選手(大分雄城台)が12秒13で入り、国体少年Aの1位2位がそのまま1位2位となりました。
女子800mでは世界ユース代表の福里秋帆選手(川和)が2分06秒68の好タイムで優勝。福里選手は自己新ですね。
2位には同じく世界ユース代表の中田美保選手(県西宮)が2分06秒80で入りました。中田選手も自己新でしょうか?
3位には国体を制した福嶋美和子選手(筑紫女学園)が2分07秒20で入りました。
インターハイを制した山本瑞選手(小諸)が2分08秒92とレベルの高い争いでしたね。
この結果、日本ジュニア選手権におけるパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
女子800m 日本ジュニア選手権パフォーマンス歴代10傑
2:05.32 真下まなみ(深谷商高) 2009年1位
2:06.21 陣内綾子(佐賀西高) 2004年1位
2:06.68 福里秋帆(川和高) 2011年1位
2:06.80 中田美保(県西宮高) 2011年2位
2:07.20 福嶋美和子(筑紫女学園高) 2011年3位
2:07.24 久保瑠里子(デオデオ) 2008年1位
2:07.25 小林祐梨子(須磨学園高) 2005年1位
2:07.40 池田真理子(福岡南女高) 1993年1位
2:07.63 松島朋子(龍谷富山高) 1998年1位
2:07.88 沈燕(中国) 1992年1位
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下の方は怪しいものもありますが、まあ上位に入っているのでこのあたりは大丈夫だと思います。
〜ユース選手権の話〜
男子100mでは国体少年Aを制した大瀬戸一馬選手(小倉東)が10秒66(-1.6)で優勝。
2位にはインターハイ6位の金森和貴選手(松江北)が10秒75で入りました。
国体少年B100mを制した桐生祥秀選手(洛南)が10秒79で3位。
このコンディションでは記録が出ないのは仕方ないでしょう。
せっかくいい選手がそろっている大会だけに、コンディションが悪かったのはもったいないというかなんというか。
それにしても今年は雨が多いですね。
男子800mでは四国高校新人を制した笠原巧巳選手(鳴門)が1分54秒77で優勝。男子選手としては四国勢初の優勝ですね。
九州高校新人を制した渡辺崇臣選手(福岡魁誠)が1分54秒98で2位に入りました。
男子棒高跳では国体少年共通で2位に入った堀田早人選手(東大阪大柏原)が5m00を一回でクリアして優勝。
2位には毛呂泰紘選手(柏日体)が5m00で入りました。こちらは3回目でのクリア。
しかし毛呂選手は自己記録を大きく更新しました。
国体4位の植松倫理選手(浜松北)が4m90で3位に入りました。
男子三段跳ではインターハイ6位の児島有伸選手(城南)が一回目に15m01(+1.1)の大会新を跳んでトップに立ち、児島選手はその後4連続パス。優勝を決めた後の最後の6回目では15m18(+0.8)とさらに記録を伸ばして、完勝という感じでしたね。これは自己新ですね。
2位には桑原拓弥選手(和歌山北)が14m98(+1.1)で入りました。
この結果、日本ユース選手権におけるパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
男子三段跳 日本ユース選手権パフォーマンス歴代10傑
15m18(+0.8) 児島有伸(城南) 2011年1位
14m99(+0.1) 安部弘志(社) 2009年1位
14m98(+1.7) 桑原拓弥(和歌山北) 2011年2位
14m82(+0.7) 土岐泰徳(荏田) 2008年1位※1
14m81(-0.1) 小林大気(柏日体) 2010年1位
14m69(+0.0) 木原雅登(草津東) 2009年2位
14m69(-0.4) 池畠旭佳瑠(聖望学園) 2011年5位※2
14m68(+0.0) 岡部優真(福岡一) 2007年1位※3
14m68(+0.4) 勝部諒(西京) 2010年2位※4
14m65(+0.0) 深沢宏之(松代) 2009年3位
14m65(+1.4) 阿比留明久(福岡一) 2010年3位
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※1土岐選手の優勝記録は15m03(+2.3)
※2谷真三朗選手(神戸甲北)が14m77(+2.3)で3位、山本凌雅選手(諫早農業)が14m71(+2.4)で4位。
※3岡部選手の優勝記録は14m92(+3.8)
※4勝部選手の記録は14m70(+2.6)
※の数が多くなってしまいましたが、これは種目の特性上仕方ないですね。
男子砲丸投では近藤廉選手(川口総合)が最後に16m39を投げて逆転優勝。
2位には森下大地選手(滝川)が15m77で入りました。
インターハイ5位の武田歴次選手(生光学園)は15m54で4位、国体少年Bを制した岸本雄介選手(太成学院)は15m24で6位でした。
女子100mではインターハイを制した土井杏南選手(埼玉栄)が11秒93(-2.2)で優勝。
この気象状況で11秒台を出せるというのがすごいですね。
2位には国体少年Bで2位に入った野林祐実選手(九州学院)が12秒04で入りました。
インターハイ3位の青木益未選手(創志学園)が12秒15で3位に入っていますね。
女子走高跳ではインターハイ、国体と制した上島みどり選手(花園)が1m72を一回目でクリアして優勝。
2位には国体2位の辻愛選手(添上)が1m72を2回目にクリアして入りました。
これは来年のインターハイも楽しみですね。
女子三段跳では走幅跳で4位に入った剱持早紀選手(山梨学院大附)が12m43(+2.7追い風参考)で優勝。
剱持選手は公認でも12m33(+2.0)の好記録をマーク。ファールになった5回目を除き、すべて2位以下を上回るという圧勝でした。
女子ハンマー投では昨年2位の居川汐里選手(生光学園)が50m94で優勝。
2位には昨年優勝の勝山眸美選手(進修館)がやはり従来の大会記録を上回る48m57で入りました。

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