高校駅伝が行われました。
〜男子〜
1区
序盤はスローペース。あまりの通過の遅さにまさか誰も30分を切れないのではないかと心配しましたが、5kmを過ぎたあたりから久保田和真選手(九州学院)が前に出はじめ、それに高田康暉選手(鹿児島実)が食らいつく形に。
その後方に優勝候補の世羅の渡邉心選手や石川颯真選手(佐野日大)選手を含む集団。
久保田選手は徐々に後続を引き離し、そのうちに高田選手も付いていけなくなります。
後方集団からはいつのまにか西脇工や仙台育英と言った優勝候補の選手が遅れ始めており、四強と言われたうちの2チームが早くも出遅れる形に。
高田選手はそのうち集団に吸収され、2位争いが熾烈になります。
一方の久保田選手はそのまま走り切り、29分38秒で区間賞。序盤のスローペースから考えると、かなり上げていますね。このまま2位にはなんと22秒差で中継。
1区で20秒差以上の差をつけたのは9年ぶり。留学生を除くとなんと34年ぶりの快挙。
本当に素晴らしい走りでしたね。
熾烈な2位争いは、廣末香選手(小林)が勝ち、30分00秒で通過。
その1秒差の3位で倉敷の徳永照選手が大健闘。
同タイムの4位で其田健也選手(青森山田)が行きます。
優勝を狙う世羅は30分04秒の5位と絶好の位置につけました。
さらにその1秒差で佐野日大の石川颯真選手が通過。栃木の選手が1区で区間一桁順位を取るのは6年ぶりの快挙。
その1秒差の7位で大塚祥平選手(大分東明)。同タイムで高田選手(鹿児島実)。
9位で鯖江の山口修平選手がいき、ここでトップから30秒差。
その1秒差で鳥栖工の東島彰吾選手と続きます。
小山裕太選手(豊川工)はトップから49秒差の17位。
西脇工の廣田雄希選手はトップから54秒差の20位。
仙台育英の服部勇馬選手はトップから1分07秒差の21位となります。
佐久長聖は1分14秒差の24位となります。
2区
九州学院は池崎元気選手が区間14位ではあったものの、8分27秒とまずまずのタイムでまとめ、トップをキープ。
倉敷が2位浮上。
その1秒差で青森山田が3位浮上。さらに1秒差で鳥栖工が通過。光延誠選手が6人抜き。
その2秒差で鹿児島実、同タイムで小林。
その4秒差の7位で佐野日大。吉成祐人選手は区間22位と今一つ力を発揮できなかった亜感じですね。ただまだ2位まではわずか8秒差と十分に射程圏。
さらに4秒差で世羅が行きます。
増田幸将が10人抜きを見せた農大二が9位に浮上。
伊賀白鳳が同タイムの10位。
水城は雲類鷲佑典選手が区間4位タイと好走し、農大二にはかわされたものの、順位を7つあげる快走で11位に。
豊川工の金尾圭祐選手が13位まで上げてきました。
また西脇工は藤原滋記選手が区間4位タイと好走し、14位に。
佐久長聖は19位に浮上。1年生の高森健吾選手が区間2位と健闘。
仙台育英は20位と少し順位を上げます。
この区間では大牟田の前田晃旗選手が区間賞。10人抜きを見せました。
3区
世羅のディランゴ選手がすさまじいペースで追い上げ、次から次へと抜き去ります。
3kmにならないうちにトップの九州学院も捉え、そのまま抜き去り、どんどん差を広げていきます。
留学生のマイナ選手を起用した青森山田が2位浮上。トップからは52秒差。
ここで粘りを見せたのが倉敷の馬場翔大選手。世羅、青森山田にはかわされたものの、その後、青森山田に食らいつき、九州学院をかわします。結局青森山田からは5秒差で中継。区間タイムの24分00秒は日本選手としては好タイム。
九州学院の吉田選手は故障の影響があったせいか区間8位となり、ここで4位まで後退。トップからは1分19秒差となり、ちょっと逆転が苦しくなりました。
西脇工は中谷圭佑選手が区間4位と好走し、5位まで上がって来ます。
ただトップからは1分46秒差と優勝を狙うには厳しい差に。
鳥栖工が同タイムの6位。井上拳太朗選手は区間8位タイと健闘。
伊賀白鳳はエースの西山雄介選手が区間5位と好走。7位まで上げ、入賞圏内に入ってきました。
小林が1秒差の8位。
農大二が9位。
豊川工が12位に浮上。
佐野日大は武田智志選手が区間21位となり、13位に。
仙台育英はなかなか後続の選手も力を発揮できず、19位。
佐久長聖は29位に後退と、地区大会を制したチームが苦戦。
4区
トップを行く世羅は大工谷成平選手が区間2位タイと好走。後続を引き離し、優勝を大きく手繰り寄せます。
倉敷が2位浮上。藤井孝之選手は区間2位タイと好走。
青森山田が3位。
4位に九州学院。九州学院はこの区間で区間16位となり、トップからの差は1分52秒差に。
青森山田との差も43秒に開いてしまいました。
5位は鳥栖工。渡邊太陽選手は区間6位と健闘。なんとここで順位をあげました。
西脇工は6位に後退。ただし、鳥栖工とはわずか2秒差。
浜松日体の藤井寛之選手が区間5位と好走し、浜松日体が7位浮上。
2秒差の8位で伊賀白鳳。
9位に小林、10位に埼玉栄と続きます。
豊川工の平和真選手が区間賞の快走で1秒差の11位に浮上。
佐野日大の栃木渡選手は1年生ながら8km区間を走り切り、区間14位ではありましたが、13位をキープ。なお4区を走った1年生の中では最高順位でした。
大分東明の近藤修平選手が区間4位と好走し、7人抜きで14位浮上。
仙台育英は18位、佐久長聖は22位。
5区
世羅はこの区間も貞永隆佑選手が区間7位タイにまとめ、トップをキープ。
倉敷は森敏貴選手が区間6位にまとめ、2位キープ。
青森山田が3位変わらず。
西脇工が4位浮上。村上優輝選手は区間4位と好走。
鳥栖工が5位。渡邉慎也選手は区間7位タイとまずまずの走りで、西脇工にはかわされたものの、九州学院をかわして5位キープ。
九州学院は6位。
豊川工は奥野翔弥選手が区間賞の快走を見せ、ついに7位まで上げてきます。
しかも九州学院まではわずか10秒差。
佐野日大は小林竜馬選手は区間20位でしたが、13位をキープ。
仙台育英が16位にあがってきます。
佐久長聖は21位。
6区
世羅は河名真貴志選手も区間5位タイにまとめ、トップをキープ。
倉敷の櫃本隼和選手も区間9位にまとめ2位キープ。
九州学院の南俊輔選手が区間2位と好走し、3位浮上。
青森山田が4位。
西脇工が5位。
豊川工は安藤悠哉選手が区間3位タイと好走し、6位に浮上。
鳥栖工が7位。
伊賀白鳳が8位、同タイムの9位で農大二、さらに4秒差で浜松日体と入賞争いが熾烈に。
ガディア選手が区間賞の快走を見せた仙台育英が12位に浮上。
佐野日大の桐原翔太選手は仙台育英にはかわされたものの、埼玉栄をかわして13位をキープ。
7区
世羅が逃げ切り2時間03分50秒で優勝。
倉敷が1分23秒差で2位。
順位タイムともに学校最高と大健闘でした。
九州学院は3位。3区を除いたタイムではトップ。3区4区が本調子であれば、もっと違った展開もあったかもしれません。しかし6区7区と連続区間2位と意地を見せましたね。
4位は西脇工。エースの勝亦選手を起用できなかったのが痛かったですね。しかし1区で出遅れてもここまで持ってくるのは大したものです。アンカーの三浦雅裕選手も区間5位にまとめ、区間順位の合計では西脇工がトップでした。
5位は青森山田。
6位は豊川工。1区で出遅れた感じではあったのですが、後半の追い上げがすごかったですね。4区以降だけならトップでした。
7位は浜松日体。アンカーの江頭賢太郎選手は区間5位タイと好走し、最後に入賞ラインに入ってきました。こちらは大健闘ですね。
8位は農大二。こちらも1区の出遅れをよくカバーしたという感じですね。
佐野日大は13位。
残念ながら入賞には届きませんでしたが、昨年の22位を大きく上回りました。
100点満点とはいかないかもしれませんが、悪くない結果だと思います。
本当に選手及び関係者の皆様、お疲れ様でした。
時間が遅いので今日はここまで。

8