何やら書きっぱなしになっている日本ジュニア選手権・ユース選手権の話をもう少し書きます。
〜ユース選手権の話〜
女子100m
女子100mでは土井杏南選手(埼玉栄)が11秒71(-0.6)の大会新で優勝。
土井選手は自己記録がすごいだけに、11秒71だと平凡なタイムに見えてしまいますが、これはジュニア選手権の大会記録をも上回る好記録。
2位には中村水月選手(小松商)が11秒91で入りました。
インターハイを制した野林祐実選手(九州学院)が11秒92で3位。
また国体の100mHを制した中島ひとみ選手(夙川)が12秒21で6位に入っていますね。
栃木勢では中野怜奈選手(國學院栃木)が予選1組に出場。12秒52(-0.3)で4位となり、準決勝進出はなりませんでした。
この結果、この大会におけるパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
女子100m 日本ユース選手権 パフォーマンス歴代10傑
11.71(-0.6) 土井杏南(埼玉栄) 2012年1位
11.78(-0.3) 土井杏南(埼玉栄) 2012年予選
11.78(-0.7) 土井杏南(埼玉栄) 2012年準決勝
11.83(+1.7) 山本愉衣(相洋) 2008年1位
11.85(+1.7) 石田あかね(横手清陵) 2008年2位
11.86(+1.7) 世古和(宇治山田) 2008年3位
11.86(+1.7) 山田朱莉(西城陽) 2008年3位
11.86(+0.2) 野林祐実(九州学院) 2012年準決勝
11.89(+0.2) 北澤沙耶(西城陽) 2012年準決勝
11.91(-0.6) 中村水月(小松商) 2012年2位
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11.92(-0.6) 野林祐実(九州学院) 2012年3位
野林選手のタイムが惜しかったので11位まで入れてみました。
女子800mでは国体を制した広田有紀選手(新潟)が2分06秒96で優勝。
広田選手は予選でいきなり2分09秒49と2分10秒を切り、決勝では大会新と圧倒的な強さを見せました。
2位には卜部蘭選手(白梅学園)が2分09秒33で入りました。卜部選手も大会歴代5位の好タイム。
女子走高跳はこの大会史上最高レベル。
原香菜子選手(尼崎稲園)が1m75を1回目でクリアして優勝。
2位にはインターハイ6位の濱津麻愛選手(咲くやこの花)が1m75を3回目でクリアして入りました。
インターハイ2位の宗包麻里菜選手(西京)が1m72で3位。
同じく3位に杉浦澄美選手(岡崎城西)が入りました。
昨年のこの大会2位でインターハイ3位の辻愛選手(添上)は1m66で12位。
この記録で12位というのがすごいですね。
栃木勢ではインターハイで決勝に進んだ湯本風香選手(白鴎大足利)が出場。1m55で23位タイでした。
この結果、この大会におけるパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
女子走高跳 日本ユース選手権 パフォーマンス歴代10傑
1m75 森永麻鈴(福岡雙葉) 2008年1位
1m75 北島茉璃(瑞陵) 2010年1位
1m75 原香菜子(尼崎稲園) 2012年1位
1m75 濱津麻愛(咲くやこの花) 2012年2位
1m72 湯浅華鈴(西海学園) 2008年2位
1m72 岩田未玲(草津東) 2009年1位
1m72 上島みどり(花園) 2010年2位
1m72 上島みどり(花園) 2011年1位
1m72 辻愛(添上) 2011年2位
1m72 杉浦澄美(岡崎城西) 2012年3位
1m72 宗包麻里菜(西京) 2012年3位
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便宜上、先に出された記録を上にしているのですが、森永選手は2回目、北島選手は3回目のクリアですので、もしこれを考えて順位を付けたのなら、原選手が史上1位ということになります。
女子ハンマー投では国体4位の本村夏鈴選手(那覇西)が53m91の日本ユース最高記録で圧勝しました。
男子100m
男子100mでは国体で日本ジュニア記録をマークした桐生祥秀選手(洛南)が予選でいきなり10秒43(+0.7)の大会新。
決勝でも記録が期待されましたが、あいにく2.4mという強い向かい風。
しかし、そんな中で、桐生選手は10秒40とさらに大会記録を更新。
これは追い風だったら、ひょっとしてジュニア記録の更新もあったのではないかというすさまじい記録。
来年は世界選手権代表も狙えるかもしれません。
インターハイ7位の小池祐貴選手(立命館慶祥)が10秒78で2位。小池選手も向かい風でなければ好タイムが期待できただけに、本当にこのコンディションが残念でした。
男子円盤投は国体を制した石山歩選手(花園)と国体5位の武田歴次選手(生光学園)の激しい争い。
6回目に46m67を投げた武田選手が逆転で優勝。
石山選手が46m62とわずか5cm差の2位。
3位には鈴木佑弥選手(柴田)が45m78の自己新で入りました。
男子三段跳では国体3位の山本凌雅選手(諫早農)とインターハイ7位の山川夏輝選手(洛南)が激しい争い。
1回目は山本選手が14m87(+1.6)でトップに。
山川選手も14m84(-0.1)と3cm差の2位につけます。
2回目は両者とも記録を伸ばせず。
3回目、山本選手はパス。その後、山川選手は15m01(+1.8)をマークしてトップに立ちます。
4回目、山本選手は15m21(-0.5)の大会新をマークしてトップを奪還。
5回目は両者記録を伸ばせず、6回目に山本選手は15m28(-0.6)とさらに記録を伸ばし、そのまま逃げ切り。
山川選手が2位。
3位には6回目で14m84(+0.5)をマークした藤内誠也選手(福岡一)が入りました。
昨年も非常にレベルが高かったですが、今年はそれをさらに上回りましたね。
というわけで、今年も出してみましょう。
男子三段跳 日本ユース選手権 パフォーマンス歴代10傑
15m28(-0.6) 山本凌雅(諫早農) 2012年1位
15m18(+0.8) 児島有伸(城南) 2011年1位
15m01(+1.8) 山川夏輝(洛南) 2012年2位
14m99(+0.1) 安部弘志(社) 2009年1位
14m98(+1.7) 桑原拓弥(和歌山北) 2011年2位
14m84(+0.5) 藤内誠也(福岡一) 2012年3位
14m82(+0.7) 土岐泰徳(荏田) 2008年1位※1
14m81(-0.1) 小林大気(柏日体) 2010年1位
14m75(-0.4) 犬井亮介(洛南) 2012年4位
14m69(+0.0) 木原雅登(草津東) 2009年2位
14m69(-0.4) 池畠旭佳瑠(聖望学園) 2011年5位※2
14m69(+1.5) 西和音(希望ヶ丘) 2012年5位
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10位が3人いたので12傑に。
※1土岐選手の優勝記録は15m03(+2.3)
※2谷真三朗選手(神戸甲北)が14m77(+2.3)で3位、山本凌雅選手(諫早農業)が14m71(+2.4)で4位。
昨年より注意書きが減りました。だからなんだと言われそうですが。
時間が遅いので今日はここまで。

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