2008/5/24

ゲッチョのコラム 上関  

盛口満さんの公認ブログ 『カマキリ広報−ゲッチョのコラム』より転載

上関


連休。福岡に飛ぶ。そこから新幹線に乗って一路、徳山へ。徳山でアンケイ先生の車に拾ってもらい、上関町、長島に行って来た。
上関原発の建設予定地である。
初日、2日目は予定地と海をはさんで向かい合う祝島での調査。3日目が長島の調査だった。
天気はいい。新緑である。
予定地周辺の森をあるく僕らの後ろには、原発のガードマンたちがいた。
森を歩き終わり、ちょうど潮の引き始めた海岸にでる。ハマダイコンの花が咲き誇っている。砂浜をぶらついていたらエイの卵のうが転がっていた。潮が引いたばかりで、まだ表面のぬれている石をはぐる。
カニダマシなどに混じって小さな虫がうごめくのが目についた。
体長3・ほどのツツイナギサハネカクシだ。この虫は沖縄の潮間帯でもみつけることのできる虫である。
ふと目をあげれば、少し離れた海中に3つの櫓がグロテスクに建っていた。ボーリング調査用の櫓だ。
なぜ、と何度も思う。
小さな虫の存在など、目にはいらぬ人達がいる。いや、小さな虫どころか、小さな虫の息づく浜でくらし続けてきた人々さえも目にはいらない人達がいる。
それでも、上関の自然は目にしみた。
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