2008/6/11

瀬戸内海の原風景にふれて  

瀬戸内海の原風景にふれて

       山根息吹(岡北中学校2年)

 僕は、2月23・24日の1泊2日で、『瀬戸内の里山・里海セミナーエクスカーション』に参加し、山口県の祝島を訪れた。

その周辺の海は瀬戸内海の昔からの原風景が残っている数少ない貴重な海だと学んだ。岡山の参加者からは、「自分の子供の頃の岡山の海が思い出される」と感嘆の声が聞かれた。そんな自然に囲まれた住居の光景は、石を積み上げた塀や手押しポンプの井戸などから、まるで時代をさかのぼったかのような印象を受けた。また、住民同士の接し合う姿はとても温かく、まるで島全体が一つの家族のように感じられた。

その祝島の東に位置する長島との間の海には魚がいっぱいいてクジラの仲間であるスナメリも子育てにやってくるし、世界に4例しか確認されていない希少な貝も生息しているほどきれいな海だ。瀬戸内海は、昔は岡山の海もこのように豊かで、スナメリも泳いでいたという。僕たちはその浜で、地元では食用として利用されていない海藻や野草を採って、みんなで夕食に料理して食べ、大変おいしかった。

そんなすばらしい海に原子力発電所を造る計画が進められている。もしできてしまうと、海の水より7度も高い塩素入りの水が毎秒190トン排出される。これは旭川の運水量に勝るとのことで驚いた。その浜辺も原発のために埋め立てられ、もうそこの生き物は生息ができなくなってしまう。祝島の住民の男性は、「自分たちが恵みをもらったこの自然を残し伝えなければならない」と、がんばっていることを教えてくれた。

交流会では、被爆者である母親をもつ女性の参加者が、「母のように放射能で苦しめられた人がいるそんな危険なものをこの美しい海に作らせたくない」と涙ながらに語ったのを聴き、深く共感した。

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(山陽新聞写真)
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