2008/7/12

カンムリウミスズメ 原発予定地周辺で確認  

絶滅危惧種 カンムリウミスズメ 原発予定地周辺で確認 山口・上関町
 
中国電力の上関原発建設計画に反対している市民団体「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)は、環境省が絶滅危惧(きぐ)種に指定する海鳥カンムリウミスズメ(国の天然記念物)数羽を山口県上関町の建設予定地周辺海域で初めて確認した、と発表した。

 同会や環境省などによると、カンムリウミスズメは日本固有種で体長約24センチ。頭に冠羽があるのが特徴。環境省のレッドデータブックで絶滅危惧2類に、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでも危急種にそれぞれ指定されている。宮崎県・枇榔(びろう)島や東京都・伊豆諸島が繁殖地だが、子育ての時期以外は海上で暮らすとされ、詳しい生態は分かっていない。

 同会は、5月上旬から6月にかけ、5回の調査で海面に浮かんでいる数羽を発見し、写真撮影。昨年、カンムリウミスズメを繁殖期以外に初めて見つけた九州大学大学院の飯田知彦研究員(41)=日本鳥学会員=が同種と確認した。飯田研究員によると、瀬戸内海西部で生態調査ができれば、保護策をまとめる足掛かりになるという。

 日本生態学会自然保護専門委員会は、専門家による調査と保全計画策定を環境省や中電に文書で申し入れる。同学会県委員の安渓遊地(あんけいゆうじ)・山口県立大教授は「世界的にも貴重な海鳥。詳しい専門家による調査と客観的で正当な評価が必要だ」と話している。

=2008/07/01付 西日本新聞朝刊=
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