2007/12/25

「まさか却下とは」/上関原発神社地訴訟  

2007年12月14日 山口asahi.com

「まさか却下とは」/上関原発神社地訴訟

「信念は揺るぎません」と話す原告の竹弘盛三さん(左から2人目)
=岩国市の市民会館で

「想像していた中で最悪の判決」。中国電力の上関原発建設計画をめぐる神社地訴訟で地裁岩国支部が13日に言い渡した請求の却下判決。原告側が求めていた中電が買収した神社地の現状変更禁止や入会権確認の訴えに対する門前払いに反対派住民はショックを隠せなかった。それでもなお「(反対を続ける)信念に揺るぎはない」と原告の一人。一方、中電側は「判決は妥当なもの」と受け止め、「計画通り進められるよう最大限努力する」とコメント、原子炉設置許可申請に必要な詳細調査を急ぐ構えだ。

四代正八幡宮が原発建設予定地に所有していた土地を住民が事実上共有できる入会権があるかどうかが最大の争点だった。しかし、判決は入会権の有無は判断しないまま「権利者の一部による訴えの提起は不適法」とにべもなかった。

判決が言い渡された地裁岩国支部の第一号法廷。原告団の長谷川直彦弁護士は「まさか却下とは思いもしなかった」とぶぜんとした面持ちで法廷を後にし、「今までで一番悪い判決だ」と唇をかんだ。

裁判では住民側が求めた本人尋問も認められなかったため、原告団の会見では門前払いの判決に批判が相次いだ。

原告の一人、竹弘盛三さん(80)は「両方の意見を聴かずに判決を出すのは裁判ではない」と批判、「神社地は集落のもの」と改めて訴えた。ただし、落胆したそぶりは見せず、「信念は揺るぎません」と笑みも浮かべ、今後も法廷闘争を明言した。

同計画を巡る裁判で相次ぐ敗訴と9月の町長選でも得票率を落とした反対派。一方で中電は係争地の詳細調査に取りかかった。だが、会見に出席した反対派の一人は「きれいな海、環境を守る運動を続けていきたい」と語気を強めた。

◆中電側「妥当な結論」 詳細調査 本格化の意向
一方の中国電力。判決後、被告側の松村和明弁護士は「妥当な結論だと思う」と淡々と受け止めた。同社上関調査事務所の山下正洋副所長も「私どもだけではなくて地元の大多数の主張で、それが正当に認められたから判決は当然だと思う」との見方を示した。今後については「着実に(建設を)進めていくステップにしたい」と判決を機に詳細調査などを本格化させたい意向を述べた。また、原告側の控訴方針には、「待ってみないとわからないが、もし控訴するのであれば、粛々と対応していきたい」と話した。
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