「プチバリエーション表妙義 星穴岳(射抜き穴・結び穴)」
バリエーション・登攀
*日時 2016年11月20日(日)
*メンバー Mar、O石、F倉、S原、N原(お試し)、岩ひばり
*タイム 8:20中之岳神社駐車場−10:00西岳−11:00星穴岳−11:30射抜き岩−12:00〜12:30結び岩−14:00中之岳駐車場
‘本日は、初妙義 観光ツアーに、ご参加いただき、ありがとうございます。’と、参加者全員、初めての妙義山。週末の晴天が一日のみだったので、裏妙義は諦め、以前から気になっていた表妙義の星穴岳に行って来ました。切り立った細い道のトラバース、懸垂下降を繰り返し、射抜き穴・結び穴を目指す!! なかなかスリルある楽しいルートでした。

このルートは、登山地図は無く、今回は、O石さんが地形図を、N原さんがスマホにGPSを登録してきてくれました。装備は、50mダブルロープ2本が必要です。
松井田妙義のICから、道の駅 妙義を経て、30分位で、中之岳神社駐車状に到着。

目の前に表妙義の中之岳が見える。

観光客に混じりながら出発、日本一の大黒様?を横目に、神社の参道を進む。神社右手のハイキング道に入り、‘一般登山道ではありません’の看板を横目に登って行く。

稜線に出るコルに付けられた鎖を登り、稜線に出たところで、装備を付けた。

踏み跡はしっかりしているが、ところどころ落ち葉で隠れた木の根や岩などで滑りやすく、歩くのに気を使う。

普段、もっと危ないところに行っているメンバーも、返ってロープも付けず、いつ切れてもおかしくないようなトラロープにつかんで、スラブ岩をトラバースする気にならず、要所、要所は、積極的にロープを出した。悩みところには、必ずと言っていいほど、ペツルや懸垂支点があり、よくガイドツァーで使われる事が伺われる。

西岳の頂上からは、急峻なルンゼで、ここは、約30m懸垂で降りた。

細い道やトラバースが続き、いつも眼下には、中之岳神社の駐車場が見え、青空に群馬の山並みの紅葉が見事だ。岩屋を通り過ぎ、星穴岳の頂上直下に行きあたる。

15m位の岩登り、念のため、ここはフィクスを張って、全員登頂。
しかし、今日のメインイベントはここから!

星穴岳から稜線に戻り、お目当ての射抜き穴へ約20mの空中懸垂。懸垂支点は、南北のどちらにもあったが、今は、南側が使われている。どこも残置ビナはあるがスリングが古い、心配ならぜひ、捨て縄をかける事をお勧めする。また着地点が不安定なので注意が必要。

広いテラスに立つと、お〜と、これが射抜き穴!どうして、こんな穴があいたのか…不思議だ。

再度、立ち木から約40mの懸垂で細いテラスに降り立つ。
ここから10分位、左上に伸びるトラロープとテープを目印に回り込むように進んで行くと、先ほどより、もっと大きな結び穴!! に到着。

*昔 昔、偉い武将が、矢で射抜いて穴を開けたのが射抜き穴、そしてそれを見た家臣の侍が、拙者も、と、おむすびを投げたら、もっと大きな穴が開き、結び穴となったとさ???(O石談)
さて、本日のお目当ては、これにて終了。
先ほどのテラスまで戻り、そこから、真下に降りるトラロープの付いたルンゼを下る。
今日は、すでに2パーティーが先行しているので踏み跡があったが、先行だと、ちょっと道迷いしそうだ、よくみると、ところどころに赤黄色のテープが付いている。

左へトラバースするように踏み跡を進んで行くと、炭焼き窯跡があり、そこからは、涸れた沢横を下ると、右上に轟岩が見える。そのまま進むと、スタートしたハイキング道、神社の脇に出た。
往復約5時間位のプチバリエーションの山行でしたが、たまには、シビアに上を目指すだけでない、こんな紅葉を愛でながら下る?山行も良いかな。最後は、道の駅手前の もみじの湯で汗を流して、それぞれ帰路につきました。
(お疲れ様でした、本日、皆さまのお供させていただいたガイドは、岩ひばりでございました。)

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