近鉄の最新モード、50000系「しまかぜ」です。
実車は従来の汎用性を持たせた近鉄特急車と一線を画して一般座席を持たず、伊勢志摩観光列車として特化した存在・・・と言っても未だ見たことないんですけどね(笑)。
今回は3両セットの一般発売としてリリースされました。
構成は先頭車1両と中間車2両、先頭車は1・6号車共通、中間車は屋根パーツと妻面パーツの選択で作り分けの出来る2・5号車、それに3号車と4号車の側面・ガラス・屋根パーツ、車体構成上は4両作れる計算ですが、ブロックや床板、台車レリーフなどは3両分しか入っていないので、3号車か4号車、どちらかしか組み立てられません。
前述の様に先頭車が1両しか入っていないので編成にするには2箱購入が必要です。
逆に言えば2箱買えば一応実車通りの編成が完成します。
近鉄の特急車と言うことで「あの」アーバンnextの悪夢が一瞬頭をよぎりましたが、塗装はきれいに仕上がっており、シール等にもエラーは無い様なので一安心。
2箱購入で実車通りの編成が組めます。
パンタはとりあえずのモノを載せていますが・・・
今までの近鉄特急のスタイルとはまったく趣を変えた先頭車。
ちなみにヘッドライトシールの貼り込みは一発勝負です。
一度組み立ててしまうと再挑戦はかなり難しい(理由は後述)
・・・しかしこの先頭車の形状、見るたびにJu88やDo17を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか(笑)
さて、組み立ててみた印象は、屋根と側面に若干の隙間が生じるものの、パーツの合いは良いようです。
ただ、前回115系の時に書いたのとは逆に、ガラスパーツとブロックの入りがゆるゆるでした。
組み立てている最中に抜けてしまったり、妻面を押し込む際にブロックが回転して逃げるので、上手く入らないほど・・・何なんでしょうねぇ(笑)。
そして、全体的にパーツの材質がペラくなったため、仮組みしてバラす時など気を付けないとパーツが破損します。
特にガラスパーツと屋根パーツを繋ぐダボは折れやすいので注意して下さい。
また、同様の理由で先頭車のヘッドライトシールは一発で位置を決めないと、組んでしまってからの再調整は非常に困難になります。
N化に際しては、台車はKATOのもの(11-097=通勤2)を使用しました。
バンダイのものに較べてホイールベースが短いためDDの3号車、それに先頭車のスカートとの干渉もクリア出来ています(先頭車の場合、台車のカプラポケットを切り飛ばす必要はありますが)。
3号車(DD車)
KATOの小型台車なら、裾当たり無くカーブもクリア出来ます。
1・6号車( 先頭車)
カプラポケットを切り飛ばせばスカートとの当たりはクリアです。
パンタについては一般に販売されているモノでは足の位置が合わないため、現在適当なのを物色中です。
屋根に孔を穿けてしまってからでは遅いので、取り敢えず手許にあった2本ピン式のPT71D、足りない分はBトレ付属のパンタパーツで誤魔化してあります。
普通に組み立てるとそれぞれ1両ずつ余ってしまう3・4号車の車体パーツですが、足りないのはブロックと床板だけですので大量にある(笑)ストックを使用して組み立てちゃいました。
3・4号車はそれぞれ2両ずつ作りました(笑)。
せっかくなので編成に組み込んでみましたよ・・・
名付けて「しまかぜDX(デラックス)」(笑)。
バブルの頃ならこのくらい贅沢な編成で走っていたかも・・・
さてさて、まぁまぁ満足のいく出来であった「しまかぜ」ですが・・・
今回もやらかしてくれました、恒例の(?)文句タイムです。
いわゆる「湯が回っていない」状態の床板です。
このケースは私の場合2度目、前回はやはり近鉄のアーバンnextの時(当ブログ2010年12月12日の記事参照)ですが、今回のものはその時のより酷い状態でした。
私はストックがあったので何とかなりましたが、そうじゃない人はこの時点で(N化して組み立てることは)「ジ.エンド」です。
前述の様に両数分のパーツしか入っていないですから。
販売元に「凸電」をして交換してもらう手はありますが、余分な手間と神経を使うことになります。
大量製造の工業製品である以上、この様なものが出来るのは致し方ない事です。
しかし、これだけ酷い状態のモノを封入の時点で気付かないわけがありません。
人の口に入るモノではないですが、現場の職員がいかに無責任に、いい加減な作業しているか、良く判りますね・・・或いは判っていてそのまま封入しているのか。
床に落ちたナゲットをそのまま製品に戻してしまう、下水から集めた油で食用油を作って平然と売ってしまう・・・そんな人のいる国ですから、製造しているのは。
全ての人がそうだとは決して言いませんが、そう言われてもおかしくないでしょ、こんなの見せられたら・・・悲しい事です。
他の板を見てみると同じ様な目にあった人もいる様ですし、私が先日買った鹿島臨海では二箱のうちひとつは付属のW号戦車が「砲塔レス」でした。
また、ブロックパーツがまったく形成されていないモノに当たったことも一度や二度ではありません。
繰り返しになりますが、私は幸い床板やブロックのストックがあるので「仕方ねぇなぁ」で済ましてきただけの話です。
氷山の一角なんじゃないのかなぁ・・・
ついでに言わしてもらえば、最近のパーツ分封の仕方を何とかしてほしいですね。
転売対策なのか何なのか凡人の私には判りませんが、最近の製品はこんなにバラバラに封入されると組み立てる際にパーツ探しでイライラしっぱなし、ストレスが溜まる以外の何ものでもありません。
先日発売されたKiosk9ではシールのエラーがあって、購入者に対策品が送られたそうですが、監修や検品のコストを下げた結果、結局余分な手間や出費となるワケです。
その損失分が再びコストとして、我々購入者に降りかかってくるのではたまりません。
少し前にやはりBトレに関してエラーが続発した時期がありましたよね。
最近の状況を見ていると、その時期ととても似ている気がしてなりません。
たかが1両千円もしない玩具に何故そんなに目くじらを立てているのかと言われるかも知れませんが、例え10円であろうとも金を取っている以上責任はあるはずです。
「たかかBトレ」ですが「されどBトレ」でもあるんですから・・・
先輩格のビスタEXとすれ違うシーンを再現してみました。
こんな楽しいシーンも再現できるBトレインショーティー、文句など言わず、趣味として無心に楽しめる日が来る事を1ファンとして願ってやみません。


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