2014年も残すところ僅か、皆さんはどの様に年を越されるのでしょうか。
Bトレブログ「新いるまがわ車両センター」さんとの連動企画です。
今年1年間に発売(再販を含む)されたBトレの中から、各ブログやサイトの管理者が独自にベストとワーストを選んで公表するという企画です。
あくまで管理者個人、ここでは「たかBされB管理人であるやぎした」の主観に基づいた評価である事をおことわりしておきます。
また、例年の事ですが「たかBされB」では2014年に発売され、管理人が購入し組み立てたものの中からのみ選んでいます。
実際に手にして、組み立てたものでなければ公正な評価が出来ないと言うのが理由です。
例年同様ベスト部門に関しては最高だと思ったものを「大賞」とし、残りはそれぞれ秀でた部分を個別に評価し、大相撲の三賞(殊勲・敢闘・技能)に習った形を取り入れています。
◆Btrain of the year 2014 & ワビー賞2014◆
Btrain of the year2014(ベスト部門)
大賞 東急5000系(初代)
2014年度の新製品は、「これだっ!!」と思わせるものが少なかった気がします。
その中で私はこれを選ばせて頂きました。
「青ガエル」こと東急5000系(初代)。
わざわざ「初代」と注釈を入れねばならぬほど、現在の東急では新5000シリーズが幅を効かせておりますが、私達の年代に言わせれば東急の5000と言えばコレです(笑)。
まあ、「親父ホイホイ」に見事に引っ掛かったと言えばそれまでなんですが・・・
実車は両運化改造されているとはいえ熊本電鉄譲渡車が健在ですし、渋谷の駅前にはトップナンバー5001号車が「リアルショーティー」(笑)となって現存するので、昭和20年代の古い車輌の割には東急現役時代を見たことのない若い世代でもご存知の方は多数おられると思います。
製品の方は、屋根上の表現や独特の下ぶくれの顔も良く表現され、なかなかのものと思います。
私は3連の目蒲線仕様と5連の田園都市線仕様で組み立てましたが、ドア窓が天地幅の狭く改造されたものとなっているため、登場時の姿が再現できないのがちょっと残念ですね。
元車と同時に熊本電鉄譲渡車が発売されましたが、福島や長野、岳南など各地へ譲渡された車輌がリリースされる事を期待したいと思います。
次点 京急230形
これは意外でしたね・・・突然のリリース、ちょっとびっくりしました。
大賞の東急5000同様「親父ホイホイ」のひとつではありますが、まぁ目論見通り見事にホイホイされました(笑)。
こちらもKATOホビーセンターに268号車が美しく整備され保存展示されているため、若い世代にもお馴染みかと思います。
製品では、スッキリとした浅い屋根、天地幅の大きな窓と、実車の魅力が余すところなく表現されていると思います。
元々が短めの車体でしたので、ショーティー化しても違和感をあまり感じないですね。
こちらは高松琴平へ譲渡された車輌が存在しました。
既に引退していますが貫通扉付に改造されたものもあり、そのあたりのパーツを入れて是非「琴電」仕様の方も期待したいところです。
さて、大賞・次点共に古い車輌となりましたが、その他に候補として挙げたものの中に近鉄50000系「しまかぜ」があります。
こちらもなかなかの出来で迷いましたが、前面パーツで手を抜いた(本体とスカート境部分とスカート下部の黒塗りを省略)のが痛かったですね。
細かいことですが、やはり鉄道車両は「顔が命」ですから(笑)
惜しかったのがJR(国鉄)14系客車です。
12系は既に発売済みですが、14系は何故か今まで出ていなかった、いろいろ使い途の多い形式であり、リリースを待ち望んでいた方も多いと思います。
製品として車体の造作はなかなか秀逸で、現車の雰囲気を良く捉えているものでしたが、如何せん、一番汎用性のあるであろう国鉄色を、意味のわからんセット販売にしたこと、ある筈の物ががあるべき所に無く(中間車のガラスパーツと屋根を固定するダボの一部)、ユーザーに不毛な工作の手間をかけると言う致命的なエラー(仕様?)により大賞候補から除外しました。
続いて三賞です。
殊勲賞 三陸鉄道36形/北三陸鉄道36形
震災から3年、いち早く立ち上がり、地域の希望・力となった三陸鉄道、そしてその三鉄沿線を舞台としたNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」に登場した架空の鉄道会社、北三陸鉄道。
どちらも実質三鉄36形ではありますが、後者は架空の鉄道会社所属の車輌と言う設定がユニークでした。
実車の車体更新に関連して屋根のセレクトに若干詰めの甘さが見られましたが、そこは片眼を瞑りましょう(笑)。
為政者が「政治ごっこ」に終始して国による復興が一向に進まない中、少しでも被災地が元気になってくれれば良いなと思っています。
TOMIXのように復興支援商品にしてくれたら大賞だったかも・・・
敢闘賞 JR西日本113・115系体質改善車シリーズ
特に特徴のある車輌ではありません、岡山から西へ行くとそれこそ「嫌と言うほど」走っています・・・だからこそ製品化は歓迎したいです。
カラリングこそ「末期色」化が進んでいますが、113系も115系も形態のヴァリエーションが豊富で、かつての旧国を見る思いがします(今となっては実質「旧国」なんですけどね・笑)。
そのひとつの選択肢として体質改善車が出てきた。
腕に覚えのある人は、塗り替えたりいじったり、いろいろ楽しみが増えたのではないかと思います。
技能賞 京急デト11・12
国鉄のクモニ・クモユニ・クモヤ各種や、相鉄のモニ2000・700など、過去「箱モノ」の荷電・事業用車はリリースされていましたが、オープンボディは初ですよね。
N化(特に動力車化)にはそれなりの苦労がありますが、こういう車輌も面白いと思います。
京急は民鉄各社の中でも多くの形式がリリースされていますので、京急ファンの方で、レイアウトに車両基地を作られている方などには、基地のマスコットにちょうど良いのではないかと思います。
WaBtra of the year2014(ワースト部門)
ワビー賞 メーカー&担当者
敢えて選ばせていただきます。
いろいろな意味でBトレと言うものを考えさせられる年になりました。
ラッピング車と一般車の抱き合わせ販売、頻発する塗装やシールのエラー、きちんと検品したとは思えない湯の回っていないパーツ・・・。
エラー品に関しては、事後対応がなされているとは言え、一体どうしちゃったのでしょう。
「判っていない」製品も見られました・・・例えば211系5000番台(東海車)に見られた既存スカート転用と言う手抜き、妻面パーツをあれだけ細分化して表現しているのに、一番目立つ顔の部分で手抜きされるのではかないません。
単に色を塗り替えてそれで済むのであれば、プラレールと変わらない(※)。
子供の玩具に過ぎない。
(※)決してプラレールを誹謗するつもりはありません、購入対象をきっちり絞り、しっかりしたコンセプトを持った立派な商品であると思っています。
だからこそ空前のロングセラー商品となっているのでしょう。
Bトレの目指している所は違うでしょ?と言う意味で引き合いに出しただけです。
例えガンプラのように爆発的に売れなくとも、例え中国の工場で作っていたとしても・・・メーカー名を冠して発売している商品である以上、応分の責任はあるはずです。
現担当者がどのような方かは存じませんが、会社の命によって担当する事になったのでしょうから、一概に責められない面もあります。
しかし一旦引き受けた以上はもっと勉強して欲しいと思います。
自分から手を挙げたのだったら話は別、怠慢以外の何物でも無いんですが・・・。
加えて前任者にもきちんと後継者を育てて欲しかったですね。
以上、「たかBされB」管理人としてそれぞれ選んでみました。
毎年の事ですが、これらはあくまで「やぎした」の主観による判断に過ぎませんので、「それは違うだろう」などの突っ込み(笑)はご容赦下さい。
前述のとおり、今年はいろいろ考えさせられた1年でした。
正直な話、Bトレとの付き合い方も今まで通り、と言うわけにはかないところまで来ています。
しかし、私の趣味の中では一番長続きしている、と言うより、今でもBトレが大好きな自分が、間違いなくここにいます。
こんなローカルで拙いブログを、よもやメーカーの担当者が見ているとは思いませんが、自分の大切な趣味に関してあれこれしょっぱいことを書かねばならない辛さも、少しは判っていただきたい。
私はディテール尊重主義者ではないので重箱の隅を突くような事は言いません。
いつも書いているように、長さが半分の次点で既に「タイプ」なんですから。
しかし、少なくとも「リアルショーティー」を謳い文句にしている以上、それなりのクオリティ、そして何より「商品に対する責任」を確実に果たして頂きたいと切に願います。
大好きなBトレシリーズが2015年も、そしてその先もずっとリリースされ続けることを願ってやみません。
最後になりましたが、この様な楽しい企画を提唱して下さった「新いるまがわ車両センター」管理人、ISOJINさんに心から感謝申し上げます。
昨年にもまして更新が滞り、相も変わらずブレブレの「たかBされB」でした。
お付き合い頂いた全ての方々にお礼申し上げます。
来る2015年が素晴らしい年となりますよう。
皆様、良いお年をお迎え下さい。

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