■カマの動力化と補重 (1)■
さて、いよいよBトレNゲージ化の醍醐味(笑)とも言える動力化です。
最近ではボギー台車の電車動力ユニットを利用した4軸動力化をされる方が多い様ですが、今回私は敢えて2軸動力で行きたいと思います。
理由は以前も書きましたが、4軸動力では台車が小型台車のサイズで車輪径も小さく、いわゆる「シャコタン」状態になってしまう事、加えて前後の台車間が空きすぎているため、機関車の足回りとしては間が抜けて見える事です。
逆にこの空いた部分にウエイトを貼り付ける事によって間抜け感の解消と低重心化を図ると言う手もあるのにはあるですが・・・
@車体の下ごしらえ
まず、側面パーツとブロックを止める凸ピンのうち、真ん中の1本を削り取ります。
続いてブロック内部の補強リブを前述の凸ピンを差し込む部分も含めて削り取ります。
これらはいずれも後述する補重用のウエイトを少しでも多く積むための措置です。
側面パーツの加工
矢印部分を削り取ってあります。
ブロックの加工
やはり矢印部分を削り取ります。
A動力ユニットの加工
動力ユニット(KATO 11-103)は梁端の切除、スカートの逃げなど、基本的な加工を施します。
EF66の場合、スカートが大きくかつ、車体先端の形状に後退角が付いているので、スカートの逃げを他のカマの場合より少し余分にカットしてある他、切除した梁端の角をヤスリで削って前面パーツとの干渉を避けています。
基本的な加工を施した動力ユニット
なお、旧貨物色を含めJR貨物所属のEF66は更新後国鉄色で出場した27号機を除き、足回りはグレー塗装されている様ですが、今回は黒のままで行きます。
グレーに塗ってしまうとKATO 11-103のいかにも玩具っぽいモールドが強調されてしまうのと、足回りが淡色だと「力強さ」がスポイルされてしまう気がするからです。
それに、実機を見ても汚れて元々が黒なんだかグレーなんだか良く判りませんし(おいっ!)
(「単に塗るのが面倒なだけじゃないの?」と言う突っ込みはナシですよ!・笑)
Bカマに補重をする
以前私が作った補重テスト車のEF60(2軸動力)は、50グラムをほんの少し超えていました。
このカマは平坦ではあるがS字を含むR216のカーブが連続する条件下で、コンテナ積載状態のBトレコキを36両牽くことが出来ました。
(「Bトレインショーティーのすべて3」に少し紹介されています。)
今回はそれ以上を目指します。
まずはまったく補重しない状態で重量を測ってみましょう。
もちろん動力・車体とも加工済み状態でかつ、搭載するパンタグラフも含んで計測します。
この電子天秤はコンマ以下を表示しないのが難点ですが、都道府県単位での地域設定が出来ると言う面白い代物です(借り物ですが・笑)。
補重ナシでの重量は24グラムでした。
EF66は、箱形のEF65やEF81と比べ全面に角度が付いた車体形状をしているため、デッドスペースが出来やすく苦労するかもしれません。
逆に考えれば、そのスペースに少しでも鉛を押し込められれば重量が稼げるかも・・・
また、車高が高い分、屋根下のスペースは他に較べ余裕が比べありそうです。
と、言うことで今夜はここまで・・・(刻むなぁ・・・笑)
つづく

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