2010/7/10
庚申さま 旅

写真に写っているのは、私が独身最後の奈良旅行で買った庚申(こうしん)さまというお守りである。
奈良市の猿沢の池周辺を奈良町というが、この界隈を歩いているとほとんどの家の軒先にこの庚申さまがぶら下っているのを目にする。
庚申さまは別名「身代わり申」ともいうそうだが、持ち主に降りかかる災いを代わりに受けてくれる魔よけだそうだ。
ならば、私のような人間はそれこそ鈴なりになるほど、庚申さまをお飾りしなくてはならないだろうが、私は奈良町資料館でかわいらしいのを1つ買った。
それ以降、この庚申さまは、16年以上にわたってずっと我が家の玄関先につるされながら、我が家を守ってくれている。
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そして、この奈良町の散策もすばらしい旅の思い出だった。
猿沢の池を皮切りに界隈を歩いたのだが、一番良かったのは十輪院という古い寺であった。
この寺の本堂内にある石仏龕(せきぶつがん)を間近に見て拝観できただけでも、ここに旅した価値があったと言ってよい。
