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2010/10/19

ドロボウ猫と呼ばれた女  思い出の人達

この話は名古屋市内でマンション経営を行っている知人の大家Xから聞いた実話である。
今から20年程前のことだそうである。
大家Xが所有しているマンションにNという風俗嬢が住んでいた。
Nは非常に長い顔で、大家Xやまわりの人達は陰でいつもNのことを「ブス」と呼んでいた。
あまりに身体的特徴をけなすのは今なら問題だが、当時はみんなあまり悪意もなく、ただ彼女がブスだからありのままに自然にそう呼んでいたのである。
Nは名古屋の繁華街、今池のとある店に勤めていた。
そんな近所でも評判になるほどの「ブス」が使ってもらえるのだろうかと思いきや、その店は営業中は店内は真っ暗でソファーのある各ブース内で、交渉次第で客は風俗嬢から様々なサービスを受ける、というものだった。
しかもNは顔に似合わず(?)、すごくかわいい声の持ち主だったそうである。
そんな暗い店内で顔も見えずにかわいい声で客にたっぷり尽くすので、Nは固定客が意外と多かったようだ。
まさに「適材適所」というべきか。
そのNの固定客の中にAという男がいた。
Aはよりによって、相当Nに入れ込んでいたようである。
後日、Nは大家XにこっそりAからのラブレターを見せてくれたそうである。
そこには、
「今迄○十年の人生の中で、あなたのようなすばらしい女性に会ったのは、初めてです。
いつか店以外の所であなたと2人だけで、ゆっくりとすごしたい。」
といった内容が書かれていたそうである。
Nは、
「私だってこんなにモテるのよ。」
と言わんばかりに、得意げにそのラブレターを見せていたそうであるが大家Xは、
「2人が日の当たるところで会ったら、100年の恋もそこで終わる。」
と思ったそうである。
それから暫くすると、大家Xはとんでもないことに気がついた。
Nが身ごもったのである。
大家XがNにそれとなく聞くと、どうやら相手の男はあの固定客のAだとわかったのであった。
NがAと会うのは、あの暗いピンサロの店内のみ。
つまり、NはAと店内で本番行為をやっていたことになるわけである。
その後、Nはおなかがどんどん大きくなっていったので、店を休むようになった。
そして暫く経ったある日、Nの部屋の前で女どうしの罵声が飛び交っているのが聞こえたので大家Xが見に行くと、Nが見知らぬ中年女性と取っ組み合いのケンカをしていたのだった。
中年女性はものすごい形相で、
「このドロボウ猫!!」
と、盛んにNをののしっていた。
大家Xがびっくりして仲裁に入り事情を聞いてみると、その中年女性はなんと、例のラブレターを書いたAの奥さんだというのである。
どうやってAの奥さんは、AとNの関係を見抜いたかはわからない。
しかし、Aの奥さんは女の執念でNの住まいを探し当て、かくの如き結果になったようである。
その後、NはAと別れ、勤めていた風俗店も辞め、大家Xのマンションからも出て行った。
そして風の噂によると、Nは小さなボロアパートに引越した後、無事赤ちゃんを産み生活保護を受けながら暮らしていた、とのことである。
Nの子供も今頃、成人に達しているだろう。
そして親子とも、どんな人生をおくっているのだろうか。
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タグ: 人生 出会い



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