2012/3/9
Iannis Xenakis”Hibiki Hana Ma(ヒビキ・ハナ・マ)” 近代、現代の音楽
この曲は現代音楽の巨匠、ヤニス・クセナキスが1970年の大阪万博の鉄鋼館のために作曲したものでございます。
8チャンネルテープに録音されて創られた本作はオーケストラの音を素材に作曲されたため、電子音楽という感じはしませんが、よくよく聴いてみると現実には生のコンサートでは再現不可能な音というのがわかります。
今風に言えば、サンプリングやリミックスによるエディット・ミュージックと言えるでしょうか。
そして曲想はというと、”ヒビキ・ハナ・マ”というやさしそうなタイトルからは考えられないような暴力的な音の連続でございます。
オーケストラの音が素材とはいえ、優美でウットリなんて要素は微塵もありません。
今時のチルアウトやアンビエント等のヤワな音とは全然違います。
そんな過激な音が館内の床下や天上に設置された数百台のスピーカーから再生される様は今でも勿論のこと、当時でも衝撃的なことであったことは間違いありません。
そんな過激な作品を創ったクセナキスという人は、まさにプログレッシブと言えると思います。
彼の音楽は60〜70年代のプログレッシブ・ロックのミュージシャンに多大な影響を与えたといいます。
難解でとっつきにくいと、よく言われる現代音楽ですがクセナキスのような人達がこのような傑作を多く残してくれたからこそ、今日の音楽があるということをあらためて思う次第でございます。
0
8チャンネルテープに録音されて創られた本作はオーケストラの音を素材に作曲されたため、電子音楽という感じはしませんが、よくよく聴いてみると現実には生のコンサートでは再現不可能な音というのがわかります。
今風に言えば、サンプリングやリミックスによるエディット・ミュージックと言えるでしょうか。
そして曲想はというと、”ヒビキ・ハナ・マ”というやさしそうなタイトルからは考えられないような暴力的な音の連続でございます。
オーケストラの音が素材とはいえ、優美でウットリなんて要素は微塵もありません。
今時のチルアウトやアンビエント等のヤワな音とは全然違います。
そんな過激な音が館内の床下や天上に設置された数百台のスピーカーから再生される様は今でも勿論のこと、当時でも衝撃的なことであったことは間違いありません。
そんな過激な作品を創ったクセナキスという人は、まさにプログレッシブと言えると思います。
彼の音楽は60〜70年代のプログレッシブ・ロックのミュージシャンに多大な影響を与えたといいます。
難解でとっつきにくいと、よく言われる現代音楽ですがクセナキスのような人達がこのような傑作を多く残してくれたからこそ、今日の音楽があるということをあらためて思う次第でございます。
