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2013/1/8

さよなら、Shannon(シャノン)第1話  思い出の人達

その知らせを受けたのは、1月3日のことでした。
Facebookの画面を開いていた私のところに突然、久しぶりにオーストラリアのS君からチャットが来たのでございます。
ここ1ヶ月程、音沙汰が無かったので初めは多忙だったのかな、くらいしか思っていませんでした。
しかし、チャットの主はS君ではなく彼の妹さんでした。
「実は悪い知らせがあります。」
妹さんは、まずこう切り出してきました。
「私のBig Brother,Shannon(シャノン、S君のことです。以降、シャノンと書きます。)が去年の12月に亡くなりました。」
「ええっ!」
私は絶句しました。
そして、あまりのことに目の前が真っ白になりましたが、気を取り直して、
「私にはとても信じられません。」
と答えました。
すると妹さんからすぐに、
「私たちもそうです。
両親も今も、とても悲しんでいます。
でも彼は生前、いつも私達に早く日本へ行ってあなたに会いたい、と言っていました。
それで今こうしてあなたに連絡したのです。」
と、返事がきたのです。
私はすぐにお悔やみの返事を書きましたが、妹さんとのチャットが終わった後もしばらく呆然としていました。
目の前が真っ白になる、という経験は今までにも何度かありました。
昔、つきあっていた彼女に別れを言い渡された時、昔勤めていた会社でリストラにあった時、その他いろいろ・・・。
今回も同じくらい、ショックでした。
・・・
思えばシャノンとの出会いも運命的なものでした。
名古屋のあるひなびたシャッター商店街に私の生家があります。
何年か前のある日、私の実家の家電店に巨漢の白人がふらりと入ってきました。
男はニコニコしながら、電子レンジを買ってくれました。
店を手伝っていた私は、彼の住む木造アパートへ配達に行ったのでございます。
男は巨漢に似合わず、笑顔を絶やさず愛嬌がありました。
その男がシャノンなのであります。
当時、全く英語ができなかった私は必死で片言の英語で電子レンジの使い方を説明しました。
彼は理解できたのかどうかわからないが、始終ニコニコしておりました。
すると彼はカップ麺に水を注いで電子レンジの中に入れ、稼動させました。
やがてカップ麺ができあがると、シャノンはおいしそうに麺をすすりながらコーラを飲んでいました。
オーストラリアから来たと言ったシャノンは日本での生活が慣れてないのか、私は彼の生活ぶりを見て目が点になることが多かったのでございます。
住んでいた所は、全く日本風の木造アパートだったのですが、台所やトイレは靴履きのままでした。
ただ、万年床の布団をしいた和室のみ、靴を脱いでいました。
しかし大らかな彼は、細かいことは気にせずいつも楽しそうに暮らしていました。
日々の生活は英会話のアルバイトで稼いでいるようでした。
その後も、街で偶然出会った時もシャノンは、とても人懐こく、まるで旧知の友のように私に声をかけてくれました。
そしてしばらくして偶然会った時、彼はこう言いました。
「もうすぐオーストラリアへ帰る。」
この時私は一瞬、寂しい気もしましたが、
「ビザの事もあるし、そういつまでもここに住んでいるわけにもいかんやろう。」
と思いました。
「家族が待ってるだろうから、それがいい。」
と私は答えましたが、この時はその後また再会するとは夢にも思いませんでした。
(続く)
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タグ: 友人 FACEBOOK 思いで



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