セブンのエメリウムエネルギーをシステムの主軸にしようと思いついたのは、第48話「史上最大の侵略(前編)」を見ている時でした。たまたまエネルギーが最後までもったからよかったものの、途中で枯渇したら一体どうしたんだろうなどと考えてしまったのがそもそものきっかけです。
そしてもう一つのコンセプトとして、星人の地球侵略とそれを迎え撃つウルトラ警備隊という図式がありました。御承知の通り、セブンは他のウルトラシリーズに比べてシリアスなエピソードが多く、単純な怪獣との殴り合いにしたくなかったのです。
以上の2つのテーマから、自然とセブン全話のキャンペーンとなりました。
このゲームはカード形式をとっていますが、これはお手軽なゲームを目指したのではなく、偵察=索敵を上手く再現するのにカードを使うほうが、都合がよかったからです。狙いはあくまでセブンのキャンペーン級シミュレーションゲームでしたから、マルチプレイヤーゲームにはせずに、侵略者を星人側として扱い、1対1のゲームとしました。
ルールでは特に規定しませんでしたが、TDF側は山札と捨て札の枚数を確認してはならないとしてみるのも良いでしょう。こうするとエネルギー配分が難しくなり、緊迫感が増すはずです。(当然TDF側の難易度が上がる事となりますが…)
また、プレイする際にはカードスタンド等を使用して、星人側が常に暗躍状態の侵略カードの内容を見られる様にしておく事をお勧めします。偵察時の判定がスピーディーになるばかりでなく、カードの有無がバレる危険性も減ります。
このゲームは、ウルトラセブンを御存知ない方でも楽しめる様にゲーム部分にも十分配慮してデザインしてありますが、やはり狙いはセブンファンの方を唸らせることにあります。
プレイを通してウルトラセブンの世界を感じて頂けたら幸いです。
2001年12月 たちばなゆう

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