今日、とても大きな分度器を持った中学生が歩いていた。
多分学校の備品だろう。
まさかマイ分度器か?
小ぶりなゲイラカイトぐらいあるぞ。
あんなに大きな分度器で一体、何を測るのだろう。
あの多感な思春期、色々な角度に興味があるはず。
先輩に礼をする角度とか、先生に礼をする角度とか、
あるいは、ひそかに好意を抱いているあの娘と俺(彼)の角度とか。。
「そういえば、角度って分度器の大小に関係なく測れるよなあ。」
と思うぼくをよそに、
彼はとても大事そうにそれを抱え、夕方の家路を急ぐのだった。

ゲイラカイトってこんな感じだったっけ?

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