「冬は寒くていやだけど、空が澄んでいて晴れ晴れしいから良しとしよう」
そんな感の雲ひとつない空、そらに向かうビルたち、散歩する僕たち。
こんな日の西新宿の高層ビル街から覗く空は、
なんだかポスターカラーで画いた平面的な絵のように見える。
あまりにも何もない青、整い揃うモノクロのビル、いつの間にかその風景にしっかりと溶け込んでいる僕たち。
電車に乗る。
外苑前に気になるギャラリー兼洋書屋のON SUNDAYSがあり、
新宿から中央線に乗り千駄ヶ谷まで。
そこからタクシーで目的地まで。
店内では「ありそうでないもの展」をやっている。
「ありそうでないもの」ナカナカ面白いテーマ。
自分なりに考える。完璧な球体とか、、、。
僕の彼女はずっと探している写真集のことを店員さんに尋ねている。
すると、ひとりの女性のお客さんがその探している写真集を知っているようで、話に参加する。
それを少し遠くから眺めている僕。
青山通りを通り渋谷まで散歩。
一番好きな通り、でもあまり来ない、そんなに詳しくない、でも一番好き、そんな通り。
歩いている人たちの空気感が心地よく、すーっ肌から入ってくる。頭の中がパーッと広がる気がしてくる。
「冬は寒くていやだけど、東京にいることが一番実感できる季節だ」
と思う日。

青山に突如現れた路上販売の八百屋。アンバランスでいい。
w66.2

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