2010/2/6  9:56

問題行動の基準  いろいろ

横綱・朝青龍の引退。

これについては賛否両論があると思う。
土俵内外での『問題行動』が積み重なった上での解雇に限りなく近い引退。
僕は非常に複雑な気持ちで見ています。


介護の世界では認知症の方の問題行動(現在は行動障害と言われています)という言葉がある。しかし介護の世界での問題行動(行動障害)についてはどの程度『問題』なのか判断に迷うことが非常に多い。

例えば昼間にグッスリ眠って夜はギンギンに目が覚めて夜中じゅう大声で歌を歌い続けている所謂「昼夜逆転」のAさん。いまこのブログを読んでいる方の家族にこのAさんがいたとしましょう。あなたにとってこのAさんの昼夜逆転症状は問題行動(行動障害)でしょうか?


大概の人にとってAさんの行動には問題があると思われます。
夜中に大きな声で歌われては家族は眠れず翌日の仕事に支障があるし、街中の住宅地では近所迷惑になる可能性があるでしょう。

しかしながらごく稀にこれが問題行動とならないケースが考えられます。
それは『家族全員が昼間寝て夜起きている』という生活スタイルで『夜中騒いでも隣近所に迷惑がかからない地域(例えば田舎)』と言った場合ですね。
介護の世界では、認知症の方の問題行動(行動障害)について、行動自体を問題視するのではなく、行動から起こされる影響が問題になるかならないかということを重要視するのです。



話は戻り、横綱・朝青龍の件。
暴行事件疑惑は問題外として、土俵内での問題行動いわゆる「横綱の品格」について。

日本の伝統文化である大相撲。
周りは盛んに品格品格と言うけれど、朝青龍自身はひとりのアスリートとして横綱として強い相撲を見せなければならないという責任は人一倍強かったと思う。そして品格についても「土俵の上では鬼になる」という言葉からもわかるように彼なりの品格の解釈があり、それが周りの求める品格と合わなかった事がここまで話が大きくなった原因でしょう。

周りが求める品格について、師匠である親方はどのように教えたのでしょうか?
大相撲の世界がこれほどまでに品格を求めるのであれば、言葉も文化も違うモンゴルからやってきた横綱にキッチリと具体的に「品格とは何なのか」を教える責任があったのはず。その責任を果たさず、「強ければ良い」という朝青龍なりの品格の解釈が出来上がり、ある行動について本人は『問題ない』と思っていても周りは『問題行動』とみなしてしまうギャップが生まれ、このような寂しい結果になってしまったのでしょう。そういう意味では朝青龍も被害者の一人なのかもしれませんね。


今回の騒動について、横綱・朝青龍が責任をとり身を引いたのであれば、「横綱の品格」についてキッチリ指導できなかった指導力の無い親方も潔く身を引くべきである。それが親方の品格ではないでしょうかね?
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