マクギリスが革命軍側の部下に対し、
「出世…」云々言う場面。
「え…」って空気になってるのにマッキーはスルーなんだよね…。
そうじゃない、そうじゃないよ。
あなた自身(の思想)について来てる人もいたはずだよ。
でも
マッキーは一人でしか行けないんだね。群れにはなれない…。
マクギリスは底辺で育ち、せいてきぎゃくたいも受けてて。
周囲が必要としてるのはあくまで
仮面をつけたファリド家のマクギリスであって、ギャラルホルン内での意思疎通は関係なく、実際「自分がどう思うか」で生きてきたんだろうけど、悲しくもなった…。
●ガエリオ側(恵まれた子ども達)から見たマクギリス
ガエリオやカルタ様のような恵まれた環境で育った子には、突然現れた
マクギリスがきらきらして見えたんだろうけど、それは
彼が異質だったからなんだろうな…。
・
自分達や周囲の子とはどこか違う(主に育ち…)→特別なもの持ってる、みたいな。ワイルドさが新鮮で。少女漫画でヒロインが想いを寄せる、ちょっと不良っぽいきれいな顔した男の子みたいな(古)。
・
パン食べるの速い→かっこいい!だったんだろうなぁガエリオには。
実際マッキー優秀だったろうし。
幼少からライバルに対し暴力をふるって、のし上がることもできていた。そういうとこも養父イズナリオが気に入ったところなんだろう。
●アルミリアとマクギリス
マッキーからアルミリアへの気持ち、大切に想っているのは間違いないだろうけど…「もはや宗教」と言われてるの見かけて、なるほどと。
マッキーの愛って一方通行。それにまた満足してる感じがなぁ…。
天使みたいな…穢れていない、自分とは正反対の存在(アルミリア)が「好き」だと言ってくれる…嬉しくないはずはないと思う。
でも
その感情を正しく理解できていたのかは分からない…ガエリオ達の感情も見ないふりをしていたしなマッキー…不器用なんだね。
アグニカの思想&ガンダムバエルに救いを見出した少年のまま成長して、感情を分かち合うことについては恐ろしく不器用…と言うか、その必要性を感じることがなかった?
感情を殺してないと生き抜いてこられなかったから…?
●
「そんなことも分からないのか!」考察
「幸せに本物と偽物があるのか?」とマッキーに問われ、「そんなことも分からないのか!」なガエリオ。
ここでガエリオが涙したのは、自分が当たり前だと思っていること(幸せの価値観)がマッキーには分からなくて、
そんな親友のこと全然気付いてなかった自分への悔しさ、
でもカルタやアインにしたことは許せない憤り等があふれたのかな…と私は考えてます。
マッキーは
一方通行の想いで満足してるように見えて。
「生涯ただ一人の友」ガエリオ、「愛してる」アルミリアだけど、
互いに気持ちを通わすことが『幸せ』だとは認識できない?
ガルス様にも
「残念ながら、我々には話し合う必要も、心を通わせる必要もないのです」だし…。
そりゃガルス様も「話にならない」になりますよ…びっくりだよ、自慢の婿(義理の息子)からそんなこと言われたら。
息子(ガエリオ)を陥れた首謀者がマッキーと知ったガルス様が怒った時に、
「些末事」「私もあなたの息子です」と平然と言えるマッキーには狂気を感じる…こわいよ…。
マッキーはガエリオ殺そうとしたこと、アルミリアにも謝ってないし…もう心の世界が違うというか。
悲惨な生い立ちだからって何をしても許される訳ではないし、マッキーもそれを分かっていての
「もう引き返せんな…」だったのかな?
(今さらそんなこと言うとは…少しは迷いがあったのかな。アルミリアのこと思い出して…とか)
ガエリオ達から愛情もらったけど、見ないふりして変わらなかった…生き方を変えられなかった。プライドの高さも影響してるかな…「俺がガエリオに負ける!?」と言ってたし。
マッキーの心に何か届けられるとしたら、彼を上回る力(暴力)を持つ者(三日月やアグニカ)だけだったんでしょうかね…。
最後ガエリオはマッキーに勝ったから、やっと踏み込んだ会話ができた、そんな印象です。
「暴力」という同じ土俵にガエリオは立つしかなかった…。
●ガエリオの足
25話であんなこと言われて、MS戦仕掛けられて(しかも足の機能を奪われて)、それでもすぐにマッキーと対決姿勢ではなかった(理解しようとしてた)のってすごいですよね。
しかもカルタ、アインのことがなければ、
たぶんマッキーを許してたガエリオさん。どこまで光属性…!(25話の泣き顔、あまりにきれいで困惑しましたよ…)
もう歩けない→MSパイロットとして誇りをもち武官をしてたであろうガエリオさんの人生は…?と真面目に考えると無表情になってしまいます。
(マッキー、あなた
ガエリオの大切な人も仕事も人生も奪ったんだよ…分かる…?と文句言ってしまう私がいるんですけど、ガエリオは自分にされたことは許すから…)
最終回の車椅子は(阿頼耶識除去手術後の)一時的なものと私は楽観的に考えてたので、鉄ラジで一期最後でマッキーに殺されかけた時の傷と知り………
マ、マッキー!!!(怒)だったのですが、ガエリオは自分(足)のことでマッキーを責めなかったから…それが答えだと思ってます。
このやろ! 甘ちゃん!
好きだ!!!
●幼少マッキー
マッキーがファリド家本邸に引き取られる前、あの小学校みたいなところで教育も服装もちゃんとしてたのに、何故
わざわざみすぼらしい格好で本邸に来た(ガエリオとカルタの前に現れた)のか?
前は一期で設定固まってなかったから(苦笑)と思ってたんだけど…
恵まれない境遇で育った妾の子を引き取った演出と考えられなくもない?
同世代のガエリオ、カルタの前に現れ、最初は文字読めない(おとなしい)ふりしてたのも、劣悪な環境から妾の子を引き取った…というイズナリオの演出の一環。
まぁ大人たちは「妾の子?」(失笑)な感じだったのであれなんですが…対子ども(ガエリオ、カルタ)用のパフォーマンスだったのかなって。
今のうちからセブンスターズ家の跡取りと交流して、ついでに優秀さも見せつけておけ、というイズナリオの指示かな。
(だがしかし描写の矛盾を二期で感じる時、
「最後までマッキー含む細かい設定のもろもろが固まってなかったから」だと思ってるよ私は!)
せめて
一度だけでも一期で『アグニカ・カイエル』or『ガンダムバエル』の名を出しておくべきだったと私は思ってる。ほんとに名称だけでいいから!
そういう伏線が無かったから、突然マクギリスがぽんこつになった印象がぬぐえなくて…なんでバエルを手に入れたら皆言うこと聞くと思ってたの?と不思議。
●イズナリオを殺さなかったマクギリス
一期後にイズナリオを謀殺してなかったの意外だったんですが、あれは
A:少しは情がある
B:殺すにも値しない
C:生きて俺のすること見とけ(惨めに死ね)
D:機を見て殺すつもり(前当主がすぐ死ぬと自分が疑われるおそれがあるから)
のうちのどれかかな…? 私はA以外の理由かな?と想像。
一期でイズナリオが自宅へ帰れるのか?ってマッキーに聞く場面、あれってまだそういう関係強要されてるようにもとれて…つらいなマッキー…ってなる。目も合わさないし、怖い(服従する)気持ちがマッキーに刷り込まれてるようにも見えて…
イズナリオー!!!(怒)となる。
分かりやすく直接復讐(イズナリオ暗殺)しなかったマッキーに、かえって闇(狂気)を感じてしまう…。
マクギリスが親しい人(カルタ、ガエリオ)にしたことがひどかったので、てっきり二期はもっと残酷な道へ進むと思ってたら、セブンスターズ当主も拘束するだけだし、戦い方も普通で(ラスタル様はダインスレイヴを相手が撃ったことにして反撃したのに)肩すかしでした…。英雄ごっこのように感じられて。
アグニカ・カイエル(英雄)を心の支えに生きてきたというアルミリアに語ったことが、本当に真実だった…?
少年のまま純粋である意味残酷(目的のためには友人も殺す)な心のまま体が大人になったのマッキー?
※実際は
ライヴ感を重視(苦笑)した脚本のため設定が揺れ動いた結果だとは思ってますがマッキー。
声優さんも演技プランがあるでしょうから、初期設定と結構変わると大変ですよね…うん…(鉄ラジ聴いてて思いました。特に櫻井さん…)。
●石動のこと
「感傷的な関係を准将に求めてない」石動は、相手から求めてないだけで、実はそういう感情を准将に対し持っていた…のかな? あのかばい方はそう思えるよね。
マクギリスも石動を頼れる(仕事を任せられる)かわいい?部下と内心思っていたように感じられるんだけど、感情のせちゃうとガエリオがいなくなった後みたいにつらいから、なるべくビジネスライクにしてたのかなと。
二期円盤1巻の伊藤先生インタビューで、石動のオーダー内容や立ち位置について説明されたことが載ってますが「あーマッキーやっぱりねー…」となりましたよね。(一期ガエリオとアインの関係に…云々のとこ)
まぁあの小川Pインタ
「副官置いとかないと、マッキーが独り言ずっとつぶやいてる変な奴になる」っていうのが、石動を設定した大きな理由だとは思いますが(笑)。

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