◆『歴史読本』平成18年2月号・特集「古代日朝関係史 論点検証最前線」
正月早々史料を《正しく統一》しようともくろむ
全体主義者を発見したので報告しておく。
・瀧音能之「古代日朝関係を知るためのキーワード」
このように「任那日本府」については、日本側の史料と半島側の史料の
すりあわせができないというもどかしさがあるのである。(p.65)
わははは、こいつバカか。
いいか、「すりあわせる」ことができるのは、(共同で外部に発表する)公式見解や方針や用語の定義だ。
史料そのものを「すりあわせ」ていかがいたす所存じゃ。ここなたわけやつ。
史料は書いてある通りに素直に読め。矛盾してたり食い違ってたりしてるのをむやみに書き換えて「すりあわせ」たりすんな、この狂人。
...いや、多分こいつが言いたかったのは、照合とか対照とか、つまり
「つきあわせ」のことだったのだろうと思う。半島側の史料には「任那日本府」に対応する記事がみられない、といってるのだから。
それを
「すりあわせ」と書いてしまうのは、こいつの国語力のなさゆえか、それとも、できるだけ向こう様の御意向に沿えるようにしたいという
脳内近隣諸国条項がそういう言葉をつい使わせるのか。
前者ならば呉智英のいう意味での「バカ」である。
後者ならばホモカツのいう「築地をどり」の一種で、バカなのは同じだが、別の種類のものだ。
「もどかしい」という言葉づかいもなにやらアチラめく。朝鮮語の
タプタパダdab-dab-ha-daをなぞった感じっぽい。向こうじゃ多用するが、朝鮮海峡のこちら側(在日社会の日本語除く)では学者やジャーナリストはめったに使わない言葉だ。なぜって、主観的すぎてどうにも応対しようのない(それゆえ、言ったもん勝ちの)表現だからだ。「恨(ハン)」もそういう言葉だな。日本人なら「...のうらみ(きらい)なしとしない」ぐらいにしておくが吉。それだって学者はめったに使わん。もどかしがったり、うらんだりきらったりしてる暇があるのならば、本当に今てめえが言ってることに意味があるのかどうか(「意味がないという仮説が棄却できるのかどうか」)、t検定でもχ自乗検定でもして確かめてみるのが学者であり大人だからだ。
あるわなぁ、「大和民族」とか「自尊心」とか「りっぱに[達成]」「確固と[打ち立てた]」とか、一応こちらにもあることはあるが、多用はしねえよっていう「アチラ風日本語」が。アイルランド英語ってこんな感じなのかしらんw

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