《
悪の天才はどこで間違えたのか》、あるいは、《
頭に来てもヒーローとは戦うな》。
悪の天才ララーシュタインはどこで間違えたのか。
なぜ彼は世界征服に失敗したのか。
マッハバロンが強すぎたからか。
3人の息子たちが互いに仲が悪すぎたからか。
そうではない。
こたえ。
あまりにも真っ正面からマッハバロンと戦いすぎたからだ。
今から思えば、ララーシュタインのロボット軍団は、一々マッハバロンと正面から戦ったりしなければよかった。
そうではなくて、東京なら東京の、街や工業地帯を着実に破壊して、マッハバロンが出撃してきたら直ちに撤収すればよかった。
そういうヒットエンドランをこまめに繰り返していれば、ある限界を超えると日本社会は決定的に疲弊し、復興は事実上不可能になるであろう。
こうなってしまえば、マッハバロンが無傷で残っていて日本を守る気満々であったとしても、日本を支えきることはもはやできない。
ララーシュタインも、鉄面党も、ドクターヘルも、ショッカーも、魔人ドルゲも、死ね死ね団も、今から思えばそうした方が結果がよかったのではないか?
(その場合、ロボットや怪人の能力がヒーロー側より少々低くてもかまわない。どうせ直接対決しないのだから)
何が言いたいのかというと、
日本を征服しようとしている人や国家は、「
安倍さえいなければ」とかムキにならずに、安倍には構わずに、粛々と淡々と日本社会を蝕めばよいのではないか、と。[要するに、
我々国民が気をつけなければいけない点もまさにそこなのである]
そうしてある限界を超えてしまえば、安倍政権がどう頑張っても日本社会の瓦解を止めることはできなくなるのではないか、と。
常識的に言って、一木をもって大廈を支えたりは実際問題そうそうできるものではない。当たり前だ。
もっとも−今そのアベなるものは、一人で何かしようとしているわけではない。
有権者に、国民に、支えられて、ともに闘っているのである。
日本の有権者は約1億人である。このうちの40%前後がつねに政権を支えているとみてよいであろう。
現代のリアル死ね死ね団ははたしてよく日本を倒し得るであろうか。
刮目してこれをみたい。
て、いうかね、アノ、なんですと?「世界の地図から消しちまえ」?「地球の外に放り出せ」!?
おもしろい。そういうことおっしゃいますか。
おう、やれるもんならやってみろ。さあやれすぐやれ今やれホラ。
♪夜中に目覚めてふと思う。
どこで間違えたのか、と。
悪いのは俺なのか?
(エアロスミス"What Could Have Been Love"桃李庵主人訳)

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