2020/8/23

8chサミングアンプ A  プロオーディオ

 ケースに部品を組み込んで、通電して動作を確認して行きます。しかし、ここで大問題が発生!入出力信号に問題は無いのですが、ヘッドルームを測定すると全てのchが3ⅾB程しかありません。これでは使い物にならないのですが、ドイツ製のラインアンプ基板では考えられないことです。最低でも20dBは欲しいのですが・・。
 いろいろ原因を推測しましたが、8chとも同じ状態なので個々の部品のNGは考えられません。そこで基本に戻って、電気回路的にヘッドルーム、つまりダイナミックレンジが取れないのはバイアス電圧に起因することが多いです。と言う事は、電源がDC24Vでは無いのかも・・。そう言えば電源回路のグランド側に逆流防止のダイオードが入っていて、信号出力(トランスレスでアンバラと思われます)のコールド側と電源のグランド側の導通が有りません。まさかプラマイ電源??
 思い切ってDC±15Vをそれまでの電源回路に繋ぎ、信号出力のコールド側に電源グランドを接地しました。なんと恐ろしい事に動作復活!ヘッドルームも20dB以上有ります!!ドイツ製基板はDC24Vで動作するという先入観で、とんでもなく遠回りをしてしまいました。

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 電源電圧がDC±15Vになったので、出力バッファアンプもNEVE/B208からAPI2520に変更になりました。
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2020/8/18

マルチメーター  プロオーディオ

 今更ながらですが、測定器の重要性を感じています。実は電気回路には必須のテスター(マルチメーター)ですが、いくつか持っていますが安物ばかりで、まともなものが有りません。前々から気にはなっていたのですが結構誤差が大きく、テスターを替えて図りなおすことも間々あります。そこでちゃんとしたマルチメーター(固定型)を探していたのですが、良いものを見つけました。本当は日本製の信頼のおけるものにしたかったのですが、価格も外国製に比べると高めです。
 今回購入した機器は中国製で値段も手頃なのですが、なにより交流電圧をdBmユニットに自動変換してくれます。dBm値はデジタルVU計を使えば直読できますが、今回はマルチメーターと一体なのがミソです。今までプリアンプのヘッドルームを測るときに、出力が数10dBmになるので、アナログVU計にパッドを入れたり、AC電圧値を電卓で変換したりしていましたが、これで大分便利になりました。

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2020/7/31

8chサミングアンプ @  プロオーディオ

 以前登場したドイツ製8chラインアンプ(ANT EV8?)で、サミングアンプの製作に取り掛かりました。入力がトランスバランスになっているEV8ですが、サミングした後のバッファアンプが必要になります。EV8が24V単電源なので、出来れば同じ電源で処理したいものです。そこで思い浮かぶのが、NEVEのアンプ基板になります。B208のストックがあるのでこれを使うとして、問題は出力トランスです。そう!NEVEと言えばもちろんMARINAIRですね!!LO1173を2個奮発しました。
 それぞれの基板の動作を確認して、組み立てに入ります。一つ問題になったのが電源ですが、オールディスクリート回路なので、電源容量が心配です。それぞれの基板について測定したところ。B208が1枚あたり70mA、EV8が55mAと言う事で合計200mAほど、スイッチング電源は使いたくないので、リニア電源にするとして、余裕をみたら結構しっかりした物が必要になります。写真に有るように、ラックケースはアンプ基板とトランスだけで満杯なので、電源は別付けにすることにしました。

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2020/7/25

TF・・・?  プロオーディオ

 手持ちのビンテージ機材を整理していたら、NEVE33415が出てきました。33415は3415の後継機なのですが、2段構えのアンプ基板がディスクリートのB438、B440やTDA1034モノシリックOPAを使ったB638、B640、トランスに至ってもMARINAIR、ST.IVESなど多様な組み合わせが存在します。

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 その中で以前から気になっていたのが、手持ちの33415に使われている出力トランス「TF12012」です。今まで集めたNEVE系トランスの資料の中には、「TF・・・」と言う型番のトランスは現れません。ただ後期の33609の回路図には一部TF系の出力トランスが使われています。私の33415は入力トランスがST・IVES、出力トランスがこのTF12012なのですが、見た目はMARINAIRの様ですが、コイツは何者なのでしょうか?思い起こし見ると、TFの型番はBELCLEREの入力トランスに見ることができます。はたして・・・?
 正解をご存じの方は、是非ご教授下さい。
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2020/7/3

NE5534N  プロオーディオ

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 久しぶりにモノシリックIC(シグネティックス製NE5534N)を用いたプリアンプを製作しました。回路的には基本的なプッシュプル回路で、入力トランスにJENSEN製「JT−115K−E」、出力トランスに日本光電製のカットコアタイプを使用しました。

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最大ゲインは50dB程度に抑え、ハイレベル入力に対応するため25dBパッド付きです。実はこのアンプが難産で、私のミスでトラブルが多発、完成までだいぶ時間を費やしてしまいました。
 結果ですが、最近はディスクリート回路ばかり扱ってきたので、IC回路の音がとても新鮮です。もちろんディスクリートのような重圧感は無いのですが、何かすっきりしていて、スピード感?があるようです。70〜80年代のロック系が、NEVEよりSSLを好んでいたという話を聞いたことがありますが、多少納得できた気がしました。

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2020/5/30

TKD PC−130  プロオーディオ

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「TKD」という名称から東京光音電波製と思われるディスクリートアンプ基板で、マイクプリアンプを製作しました。基板にはAPI2520より一回り大きいオペアンプが2個マウントされています。電解コンデンサーは手持ちのシルミックとファインゴールドにRECAP、±15電源と48Vファントム電源を装備し、いたってシンプルな作りとしました。このオペアンプ、図体が大きいうえ本体に何の明示も無いブラックボックスで、何か興味をそそられます。完成後の音色チェックですが、同じ東京光音製オペアンプ「HN2010」と同じ傾向で、低音域に特徴が有ります。音響系コンデンサーにRECAPしてあるので、それなりに音像もはっきりしていてバランス的にも悪くないです。
 ところで今回初めての1Uラックマウントケースを使ったのですが、空のケースを見たとき、内側の何ケ所かにM5のビスが頭を出していて、何かの製品の作りかけではないかと疑ってしまいました。

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しかし製作後半にノイズチェックをする際に、このビスが筐体アースの接地ポイントであることが判明します。このケース、前面はアルミ板ですが、底板、上蓋、背面は鉄板で塗装がされています。なので組み上げるとそれぞれの部品が塗装で接地されず、ハムノイズが載る原因になります。お陰様でそれぞれのポイントを繋ぐことで、SNの良いアンプを作ることが出来ました。

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2020/5/14

TAMURA TS4000  プロオーディオ

 若き日に仕事を始めたころ、大変お世話になったミキサーです。当時は可搬型ミキサーの数も少なく、手ごろな機材としてこの「TAMURA TS4000」を使いました。テレビやラジオはまだモノラル放送でモノラルミキサーが活躍していたのですが、その後のステレオ化により「TS4000S」へ進化してゆきます。中身もディスクリートからIC回路へと変わっています。

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 現物はすでに分解してしまって入力部分のみを取っておいたのですが、ご覧のように「TMA−1613A」と言うアンプユニットが豪勢に鎮座しています。回路もシンプルでタムラ製では珍しく、単電源(DC24V)で動きそうです。久しぶりにマイクアンプに挑戦しようかと思います。
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2020/3/11

V275ラインアンプ ラッキング @  プロオーディオ

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 「SIEMENS V275/01」のラッキングに着手しました。ネットで回路を探したのですが、「V275」と「V275/04」の回路図は手に入ったのですが、「/01」は見つかりませんでした。バージョンの違いのようですが、「V275」はオールディスクリートで、「/04」は2段階増幅の前段にモノリシックタイプのオペアンプが使われています。私の持っている「/01」はオールディスクリートですが、後段がハイブリッドタイプのオペアンプ(ディスクリートですが、チップ素子が使われている板状のオペアンプ)が使われています。回路的には「/04」とほぼ同じなので、大分参考になりました。
 さて前回「V275/01」は38dBほどゲインが有ると書きましたが、回路図によると使用上は23dBのようです。(回路図がドイツ語なので苦労します)外付け抵抗でゲイン調整が可能で、最終的に絞り込んで13dBにしました。これなら入力側にアッテネーターを噛ませて、実用的なレベルになりそうです。通常アンプを作るときはゲインを上げるのに苦労するのですが、今回な逆なので不思議なものです。

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2020/2/28

謎の8chアンプ?  その2  プロオーディオ

 この基板が8chラインアンプであることは想像できたので、各chごとのトランスとオペアンプを中心に回路を追って行きました。まず問題なのがHAUFEの「ST3935」というトランスですが、通常は出力トランスであろうと考えます。

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 ところが幸運にもネットで「ST3935」のピン配置図が見つかり、それによると1次側がコネクターに、2次側がオペアンプに繋がっているようです。つまり「ST3935」は入力トランスと言う事になります。これらの事から想像するに、この基盤がミキサーのサミング回路の入力基板であったことが考えられます。

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 信号の入出力は間違えても問題は無いので、思い切ってトランス側に入力信号を繋ぎ24Vを投入しました。すると何ということでしょう!(ビフォーアフター風?)見事にオペアンプ側から出力波形が登場しました。(この瞬間が至福の時です!)ゲイン0の1対1入出力です。
 さて次回は、サミングアンプの製作記になるのでしょうか?
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2020/2/23

謎の8chアンプ?  その1  プロオーディオ

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 大分昔に手に入れたのですが、回路図も無く立体プリント基板で回路を追うのが大変だったため、ほったらかしなっていた8chアンプ基板です。HAUFEのトランスが8個載っていて、コネクターもDIN規格なのでドイツ製であることは間違いないようです。ハイブリッド・オペアンプによるディスクリート回路で、使い道がありそうなので回路解析を再開しました。
 ドイツ製基板なのでDC24V駆動であろうと推測し、とりあえず電源周りを追いかけてみました。有ります有ります逆流防止のダイオードが±で2個、その後ろに平滑コンデンサーと缶タイプのトランジスター(?・・ドイツ製基板にはよくあるタイプです)が並び、オペアンプに電源を供給しています。少しわかり始めるとスルスルと回路構成が解けてゆくのですが、この感覚は謎解きゲームのようで、何度やっても快感です!
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